映画『ワルキューレ』 ―マスコミ試写会 | 編集プロダクションGROUP

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映画『ワルキューレ』公式サイト



2009年3月20日 (金・祝)全国ロードショー!

あらすじ
作戦コードは「ワルキューレ」。
偉大な作曲家ワーグナーの代表曲から名付けられた計画。
これは世界の未来を左右する重大なカギを握っていた


シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、
ワーグナーの『ワルキューレ』を聴いたことから、
世界の独裁者アドルフ・ヒトラーを完全に転覆させる、
ある作戦を思い付くが
…。


良心]に従い世界を変えようと協力する者、
[独裁者]の権力に屈し作戦を阻止しようとする者、
[両者]の裏で陰謀を企む者、そして困難な計画の行く末を見守る家族


様々な思惑が交錯し、果たして過去40回を超える暗殺計画を
潜り抜けてきた厳重な警戒に護られた男を倒すことができるのか?
そして[独裁者]と[首謀者]、戦死者を選ぶ女神〈ワルキューレ〉は
どちらを選択するのか


死と隣り合わせの極限状況の中、
世界の命運をかけた「10分間」のカウントダウンが始まる


~~~~~~~

左目をアイパッチで覆った実在の将校、
シュタウフェンベルク大佐を演じるのは
トム・クルーズ


爆撃で負傷した彼は
祖国を愛する誇り高き軍人でありながら、
ヒトラー独裁政権に疑問を持ち、
その崩壊を画策する反乱組織の首謀者


これまでトム・クルーズが演じてきた正義のヒーローとは一線を画す。
誰よりも祖国を愛するがために、自分の命だけでなく、
家族の命をも危険にさらす可能性がある暗殺計画のリーダーであり、
崇高な信念を持った男である


2009年、この作品で、今まで誰も見たことのない、
全く新しいトム・クルーズが誕生する


~~~以上リーフレットより抜粋~~~~~

試写で配布されたパンフレットに並んだ名前を目にして
改めて気づいたが、
トム・クルーズは20年以上にわたるキャリアの中で
世界的にも高く評価されている名監督たちとタッグを組み、
多くの映画ファンを魅了し続けてきている


そのトム・クルーズの活躍を余すところなくチェックし、
彼の出演作はすべて観賞…何度も見返している、というファン。
また、いわゆる今や大作には欠かせない
“有名なハリウッドのトップスター”のイメージで彼を捉えている人


その人たちには、今作でのクルーズの仕事ぶりは予想以上に新鮮なものに映るだろうし、
また、胸の奥深くを言い得難い力強さで揺さぶられずにはいられないだろう


クルーズが演じるクラウス・シュタウフェンベルク陸軍大佐のセリフに
次のようなものがある


これはパンフレットにも記されていて、
思わず何度も読み返した


総統が約束した平和と繁栄は頓挫し、破壊への道筋を残した。
ヒトラーの親衛隊が繰り広げた蛮行は、ドイツ軍隊が築いた栄光への汚点だ。
市民の殺害、囚人への拷問、囚人たちの飢餓状態、ユダヤ人の大量処刑など、
ナチスが犯した犯罪に対して将校団の間で、嫌悪感が広がっている。
もはや国を守るのではなく、人間の命を守るのが、将校としての自分の責務である。
ヒトラーに進言する地位にある将校も、
また、その勇気を持った将校も、ただの一人も見当たらない。
ふと気がつくと、真実に立ち向かう気概もなく、
またそんなこともかなわない連中だらけだ。
つまり、ヒトラーは全世界の極悪人という以上に、
ドイツ人にとっての極悪人なのだ。何か一計を案ぜねば
…」


自分の意見をちゃんと述べることもできず、悶々とし、
不平・不満ばかり鬱積させている現代人の心の闇


自分や他人の命を絶つことに何の傷み、憤り、疑問も抱かないのか!」と
問い質したくなるほど、不可解で理不尽で、残虐な事件ばかりが続発する日々


それらに一石を投じようという意図で作られたわけではないだろうが、
このサスペンス・アクション超大作は、
実在した歴史上の人物の魅力的かつ衝撃的な生き様を浮き彫りにしている


今、このタイミングで世に送り出されることに、
不可思議な…シンパシーのようなものを、感じずにはいられない


この映画を観る人は、どう感じるだろう。何を思い、考え、噛みしめるだろう

わずか、10分の作戦(ミッション)。
でもそれは、とてつもなく重い10分間


今を生きる私たちに、何を伝えようとしているのか…
どこに向かわせようとしているのか
…。


劇場で自分なりの答えを、
そこにたどり着くための扉のカギの1本を探り出してもらいたい