ガラスの家 第4話 あらすじネタバレ | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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ガラスの家 第4話 あらすじネタバレ


黎は、一成(藤本隆宏)と結婚して以来、久しぶりに両親の墓参りに来た。
家事一切を行っていると案外、お墓参りに来る時間を作り出せず、あまり来れなくなってしまった。
暖炉もカッコイイがとても手が掛かる。

その日の朝食に、黎が作った七草粥の味が「塩辛いなちょっと」と一成が遠慮なく言うと、
助け舟でも出すように仁志(斎藤工)が「美味しいけどな」と言う。
「まずいとは言ってない。塩辛いと言ったんだ」そんなくどい口論めいたやりとりが続き、
ムードメーカーの憲司(永山絢斗)が空気を和らげようと、
せっかく「日本を動かす人間も意見は色々だね」と言っても、
一成は険しい顔をして「チャラ、チャラするな!いつから、そんな下品になったんだ?!」と怒りっぽい声を響かせる。

朝からギクシャクする食卓の風景。


通勤の電車を待つ駅のホームで憲司は、いきなり仁志にステレートに
「兄貴ってさ、黎さんが好きなの?」と聞いてきた。
仁志が何も答えずにいると「親父の事、傷つけたら俺が許さないから」と言ってきた。
「そんなに親父の事心配なら今年こそ司法試験受かれよ」そう言って
仁志が、うまく話をすり替えようとすると
「うわあ~そんな話の摩り替えの上手いところ親父にそっくりだね」と言われ、つい不快になり
「全然違うよ!」と大きな声を出してしまった仁志。
だが憲司は、憲司なりに家族の事を心配していたのだが…。


一成は何かにつけて、黎に自分のやり方を押し付けようとする。
まるでそれが当然のように。
朝「いってらっしゃい」と手を振って見送った事ひとつにすらクレームのメールを届ける。


総理との面会で、
このままでは国民の支持率が落ちてしまうのではないかと悩む総理に、一成はこう言う。
「人は優しい事ばかり言う人間にはついて来ません。9つ厳しい事を言った後で1つだけ優しい事を言えば、
相手は感動し跪きます。それは部下も、国民も、妻も、子も同じです」


仁志は、友人で雑誌記者の森田文彦(鈴木裕樹)に、村木陽介(片岡愛之助)に勉強会で話をしてくれるように、
取り持って欲しいと頼む。
なんだかんだ言いながら、森田は夕方の飲み屋で「明日の朝、7時、村木陽介は尾中スポーツのトレーニングルームにいる」
という情報を提供してくれた。
森田は
「財務省大臣官房参事官の佐野誠也(小野了)がオナカスポーツに出入りしていたのは村木陽介の動きを探っていたんだな」
と合点がいったように言った。


後藤菜々美(梅舟惟永)は図書館で、仁志らの母と、黎の両親が亡くなった過去の飛行機事故について調べていた。


翌朝、仁志はオナカスポーツへ行き、村木陽介の隣のランニングマシーンで走る。
「毎朝の森田から話は聞いている。我党の政策を、支持してくれてるんだって?有りがたいね」
村木がそう言ってくれたので仁志は早速、公務員制度改革の勉強会へ来て講演して下さいませんか?
とお願いすると、村木は気軽に「いいよ」と承諾してくれた。

仁志がオナカスポーツを出ると、菜々美が「おはよう」と言って現れた。
森田が仁志の居場所を教えてくれたそうだ。
役所まで車で送っていくという菜々美に「いいよ」と背を向けて歩きかけた仁志に、
菜々美は「黎さんの秘密、聞きたくない?」と言って釣ってきた。

菜々美はラウンジで
仁志の母が亡くなったフランスの飛行機事故について調べていたら、面白い事がわかったと切り出した。
「黎さんは事故の後、14歳で叔父さんの家に引き取られた。その叔父さん夫妻って早死にしてるんだけど知ってる?」
仁志が知っていたのは叔父夫婦に引き取られたというところまでで、そこまでは知らなかった。
「そして、もう1人、同居していた従妹も17歳で死んでいる」と菜々美。
菜々美は「あの人が関わる人達はみんな早死にするのよ。怖くない?」と尋ねる。
親戚がいないというのも嘘で親戚はいるが、みんな彼女が怖いから関わらないと、そこまで菜々美は調べあげていた。
菜々美は、黎を主人公にした小説を書くつもりでいたのだ。
更に菜々美は「ジッ君は私が守るから!」と言って付き纏って離れない。


夜、一成は、かつて男女の仲であった尾中寛子(菊池桃子)に会いに出掛けた。
尾中寛子から「息子の仁志さんに関して重要な話がある」と連絡を受けたからだ。
尾中は、仁志と村木陽介が会っていた事を一成に告げた。
その時の写真を今、携帯へ送るからと言って尾中が携帯を操作したが、エラーで戻る。
一成は、この場所へ出向く前にメールアドレスと電話番号を変えていたからだ。

「仁志が村木に傾倒している事はとっくにわかっている。村木からすれば利用出来る存在だろうから近づいて来ても、おかしくはない。
それくらいは想定の範囲内だ」
そう言って話を済ませ一成は出て行った。

家の前の石の階段の前で、一成は、まだ二人の息子が幼くて、一人で子育てに奮闘していた頃の事を思い出していた。
その頃、幼い息子達とよく、この階段で遊んだ事を。
後ろから帰宅した仁志が「父さん」と声を掛けたので一成は我にかえる。

歩きながら「また見合いしてみないか」と勧める一成。
「この前みたいに断られたら父さんに悪いから」と答える仁志。

「そんな事は問題ではない。いつまでも独身では信用されないと言ってるだろ」とわざわざ向き直って言う父に、
仁志が「父さんは母さんとも黎さんとも恋愛結婚なのに」と反発してみせると、
「2回だけだ。男には恋愛よりも大事な事がある。いい歳をして中学生みたいな事を言うな」と、
またしても自分の事は棚に上げて、自分の思うように息子の人生までもコントロールしようとする一成。


帰宅すると顔を泡だらけにして洗面所で顔を洗っていた黎に、一成は後ろから「黎ちゃん」と言って抱きつく。

その後、一成が一人でいる所に佐野から電話が入る。
今朝、仁志と村木が会っていた」という事の報告であったが、
一成は「そんな事はどうでもいい。仁志のような下っ端より君はなすべき事をやればいい」と
村木が警察沙汰になるように暗躍する事を示唆する。
その言葉に佐野は追い詰められて過呼吸のような状態になる。


就寝前の事、黎が働きたがっている事を知った一成は不機嫌になり
「外の世界との繋がりを持つために働きたい」と言う黎の気持ちを否定した。
「私の妻になったからと言って自分の身の丈を忘れてはいけない。特別な資格や才能のない君が、その年でどんな仕事が出来ると思っているんだ」
と、黎の取り寄せた求人の資料をゴミ箱へ捨ててしまう。

そのまま半年の月日が流れた。
籠の鳥のような暮らしを続け、黎は元気を失くしていた。

仁志は村木と毎朝のランニングを続け、日本改革党のマニフェストの制作に関わるようになり、
村木が政権を取った後の展望に夢を膨らませていた。

憲司は司法試験の発表待ちである。


その夜、仁志が帰宅すると黎が
「来週の水曜日、かずさんの誕生日でしょう。お祝いしよう」と話しかけてくる。


日曜、一成はゴルフで不在なので、仁志と憲司、黎の3人は街中へプレゼントを探しに出掛ける。
だが、憲司は「スリッパでいいんじゃない?」と適当な事を言って、友達と2時に待ち合わせしているからと、抜けてしまう。
二人だけになった仁志と黎は、プレゼントの品を探して、まるでデートのような時を過ごすが、結局、贈り物はスリッパに決めて、帰宅する。

帰り道、仁志は、改めて黎に「黎さんって親戚っていないの?」と聞く。
黎は菜々美が言っていたのと同じ身の上話をした。
仁志が「黎さんのせいじゃないのに酷いな」と言うと、黎は
「うううん、私のせいだと思う。私が一緒に暮らさなければ…だから私は幸せになってはいけない人間だと思って生きてきたの。かずさんに会うまではね」
と話し「フランスで一成さんに出会った後、その話をしたら、そんな事自分が忘れさせてみせると言ってくれたの」
と一成と結婚するに至った心の動きを話して聞かせた。

「でも澁澤家だって、あんなに仲のいい家族だったのに私が来てから、ちょっとおかしいでしょう」と言う。
仁志はすぐさま否定したが、黎も感じ取っていたのだ。
仁志は「親離れ、子離れしてきただけで、黎さんのせいじゃない」とフォローする。

「自分には能力も学歴も行く場所もないからどうしても、あの家で幸せになりたいの」と話し、その為に前向きに努力しようとしている黎を、
仁志は、いじらしいと思う。

「生きてていいんだって思いたいの。私が人を不幸にしてるんじゃなくて幸せにしてるっていう実感が欲しいの」
そう語る黎を見て、仁志は愛しい黎にはこの先、幸せになってもらいたいと思うのだった。


誕生日当日の朝、黎が一成に何時ごろ帰れるか尋ねると「7時くらいには戻れる」というので、
黎は、そのつもりで、花を買って飾ったりケーキを作ったりして万全の準備をして帰りを待つ。

その日の一成の仕事中、携帯に、また佐野から、仁志が村木と共にランニングしてりう写真が送られてきた。
一成は電話に出ると「余計な写真はいらない。法務省を通じて検察に掛け合うという自分が教えたシナリオ通りに動け」と指示した。
更に一成は「出来なければ君の財務省人生は終わると思いなさい」と言って電話を切った。

一成が本当に気になったものは村木と走る仁志ではない。
それと同時に送られた黎が仁志と連れ立って歩く、プレゼントを買いに行った日の写真だった。
一成はわざわざ、こんなものを送ってくる佐野に腹を立てたのかもしれない。



憲次は、歩行中に、携帯電話でしゃべりながら前から突進して来たサラリーマンにぶつかられて右手を怪我する。
そのため黎へ
「突発事故発生、誕生日を祝う時間に遅れるかもしれない」というメールをよこした。


一成は、仲睦まじく写真に写った仁志と黎の姿を振り払うかのようにプールで泳いでいた。
そして黎へ「少し遅れる。先にやっておいてくれ」というメールを出してきた。


憲次は病院で偶然、菜々美と会い「怪我で済んで良かった。早死するところだったんだから」と言われる。


仁志が玄関先まで帰って来ると玄関口に佐野が佇んでいるので、中へ入ってもらおうとしたが、
佐野の様子はおかしくて「局長に伝えて下さい。佐野はもうこれ以上は無理であると」と意味深な言葉を話す。
やはり家に入ってもらう事にしたが、一成はまだ帰っていないので、
仁志と黎、佐野の3人が一成の帰りを待つ事となる。
気詰まりな中で仁志が「佐野さんが、もうこれ以上無理だと仰ったのは日本改革党の村木さんの事ですか?」と尋ねると、
佐野はその質問には答えず「これは私からの忠告ですが、仁志さんも村木にはあまり深入りなさらない方がよろしいと思いますよ」と話した。
そこへ一成が「ただいま」と帰ってくると、
佐野はまるで怯えた小動物のようにソファーの陰に隠れる。
「お客さんか?玄関の靴は仁志のじゃないよな」そう一成が聞き、仁志と黎の目線は挙動不審な佐野へ注がれたままなので、
仕方なく佐野は「お邪魔しております」と声を裏返しながらスクッと立ち上がり「お誕生日おめでとうございます!」と言うと、
「これ私からのお誕生日プレゼントです」と黎の買って来て飾ってあった花を指さすと「では失礼します」と帰ろうとした。

一成が「待ちなさい。何か私に話があって来たのだろう」と引き留めたが
「今、仁志さんにお話しましたので、それでは私はこれで」と、そそくさと帰って行った。


一成は「大臣官房の佐野が何しに来たんだ」と仁志に尋ねる。
仁志は「あの人使って何しようとしてるんですか?佐野さんはお父さんに命じられた仕事のためにおかしくなったんじゃないんですか?」
と尋ねる。
「何の事かわからんが今の佐野は普通じゃないな」と一成は誤魔化そうとしたが
「半年前、村木さんの支援企業を国税を使って調査し、それをマスコミにリークしたのお父さんですか?」と、
仁志は切り込んだ。

どこまでもとぼけようとする一成に「村木さんを潰そうと裏で画策してるんですよね」と仁志は今まで、
胸に貯めていた疑惑をすべて父にぶつけたが、一成はあくまでノラリクラリと誤魔化そうとし、
親子の間には険悪な空気がみなぎる。
黎が「かずさん、仁志さんの質問に答えて。私にもわかるように」と言うと、
一成はまた「黎ちゃんは何も知らなくていい」と人権侵害な言葉を連発する。
そこからまた夫婦喧嘩に発展し、一成は、自分が後ろ暗い事をしておきながら
「夫婦だと言うなら、なぜ信じない。なぜ疑う」と黎を責め続けるのである。

そしてことごとく「レベルが違うから何も語る事はない」と黎を見下し続ける。
まるでこれは和製イプセンの人形の家か?


「ステイタス、食べるに困らない暮らし、家族、愛情と色々と与えているのにいい気になるな!」と一成が怒鳴りつける。
それを見かねて仁志が「愛情は与えるものじゃないよ。分かち合うものだろ」と言うと、
「何を気取ってるんだ。馬鹿者が」と吐き捨て階段の上に消えた。


黎は泣き、庭に出て、月を見上げている。
仁志も、その隣へ立ち、いつかのように二人して月を見上げる。
「こんな事が前にもあったわね。悲しい時は、いつも月が綺麗」
仁志は月を見上げたまま呟くように黎に言った。
「黎さん、一緒にこの家を出よう。行く所がないなんて事はないから。そんな事には僕がさせないから」