ガラスの家 第2話 あらすじネタバレ | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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ガラスの家 第2話 あらすじネタバレ


黎(井川遥)が澁澤家へ来てから3ヶ月が過ぎた。

一成(藤本隆宏)は、結婚前より焼き餅焼きで気難しくなったとわかりつつも、
黎にとっては、経済的な心配もなく地位のある夫と過ごす澁澤家での暮らしは夢のようだった。
黎は一成の言いつけを守り、胸元が開いた服はもうけっして着なかった。

一成は、憲司(永山絢斗)に対しては黎と親しい口をきいても平気なようだが、仁志(斎藤工)が黎と親しくすると機嫌が悪くなる。
そのために仁志は、憲司よりも余分に、黎との距離感に気をつかわなくてはならない。


ある朝、仁志が出勤しようとして家を出て、ほどなくしてある階段を下りていた時、
逆に登ってきた女性にすれ違いざまに名前を呼ばれたような気がして振り返ったが、
その女性は振り向く事なく階段を上り続けていた。

一方、まだ家にいた一成の元には佐野誠也(小野了)財務省大臣官房参事官からの電話が入る(一成の使いっぱしり)
「明日、村木陽介が支援企業に脱税指南をしたという記事が週刊トレンドに出ます。国税がなかなか動かないので先に週刊誌にリークしました」
というものだった。
村木のイメージダウンを狙っての行為であった。
佐野は一成の手足となり動いて手柄を立てたつもりであったが…
一成は、まるで佐野が独断でやったように振る舞えと示唆するように「私の知らぬ事だ」と冷たく電話を切る。

その様子を見ていた黎も、一成と仁志が村木という政治家を巡って対立している事を感じ取る。


夜更けまで財務省オフィースに残り仕事をしていた仁志は、
そこへ差し入れを持ってやってきた友人で新聞記者の森田文彦(鈴木裕樹)から、
佐野が言っていた例の≪日本改革党の村木陽介が支援企業に脱税指南をしたという告発記事≫の試し刷りを見せられた。
それは、翌日発行の「週刊トレンド」に掲載されるという。
村木陽介を潰そうとしているのは財務省であり、その張本人が澁澤一成だという話も森田の口から飛び出して、
仁志は否定するが、内心では胸騒ぎを覚えるのだ。
森田は手先になっているのが佐野だという事まで掴んでいた。
森田も、また本心では、村木陽介の政治家としての志に期待していたので、仁志が村木を潰そうとしているのが親父さんではないと言うなら
その黒幕を突き止めたいので協力して欲しいと申し出てきた。

仁志は立場上、「俺は財務省の人間だぞ」と、断って見せたが、森田は「考えておいてくれ」と言い残し消えた。


仁志が仕事を切り上げ外へ出ると、彼女の後藤菜々美(梅舟惟永)が自分の車に乗って待ち伏せしていた。
後藤は黎が来てから、自分達の関係もギクシャクしだしたと言う。
そして、夜空を見上げながら「やっぱりあの人は美しき魔物だ」と小説家らしく表現する。


帰宅した仁志は、テーブルの上の「週刊トレンド」というメモ書きを見つけ、森田の推察通りであった事を察する。

翌日、予定通り「週刊トレンド」に例の記事が掲載され、報道レポーターが村木を取り囲むが、
村木は動じる様子もなく「私が清廉という事は国民の皆様に伝わっていると思います」と堂々と言ってのける。

その様子を財務省の職員達もオフィスのテレビで見ていたが、
動じる気配のない村木の態度に、焦りとも賞賛とも言えない微妙な眼差しを向ける。

その頃、一成は政権与党の財務大臣、伊佐野一輝と打ち合わせをしていたが、話が村木の会見に及ぶと
「官僚に厳しい野党(彼)の存在は公務員の人件費削減をやりやすくしますので、よろしいかと思います」
と抜け目なく上辺を取り繕う発言をしていた。

一方、昼間、黎の在宅中に尾中寛子(菊池桃子)という女性が現れ、一成(藤本隆宏)との関係をほのめかす。
今は亡くなった主人の後を継いでスポーツジムを経営していると言うのだが。
尾中は結婚の祝辞を述べると、手土産に持ってきたプリンとたい焼きを黎に手渡す。



夜、黎は、尾中寛子の訪問を一成に伝えるが、一成は「そんな人は知らない」の一点張りだ。
しかし土産にもらったプリンとたいやきは仁志と憲司の好物である。
そんなプライベートな事を知っている女性を知らないというのはおかしい。

尾中寛子の存在を隠しているのは明らかに一成なのだが、その事で言い争いになり、
仁志は「週刊トレンド」へリークしたのが父ではないのかという疑惑もぶつけてしまう。
一成は怒りに任せて、黎と仁志を「2人とも私を信じられないのならこの家を出ていけ!」と怒鳴りつける。

それを聞いて黎が家を飛び出すと、家の前には、尾中寛子が立っていて、
黎に、不気味な笑顔を浮かべて見せた。


行くあてもなく、街を彷徨う黎を探して、迎えに来たのは仁志だった。
「帰ってきて下さい。父の無礼は僕が代わって謝ります」
言葉もなく、ただ見つめあうだけの二人の距離はまた少し縮まったのかもしれない。
そんな二人の頭上には美しい月が、まるで恋人達を見守るように、やはらかな光を放っていた。

だが、その光景は、やはり黎を心配して探しに来ていた一成が物陰から目撃するところとなり、
自分が招いた光景とは言え、またしても彼を不安にさせた。

そしてこの時に出来てしまった「きれいな月を二人で眺めていた」というただそれだけの黎と仁志の二人だけの秘密。
その秘密は言葉以上に強い力を持って、この先の二人の心を結び付けてゆく。


家に戻ってきた黎に「さっきは言い過ぎた」と詫びて「信じあって生きて行こう」と言葉を掛ける一成であったが、
黎は素直に頷く事が出来ない。

その後、寝室で一成に抱かれながら、黎の心は悲しみに沈んでいた。