イギリス式結婚狂騒曲―駆け落ちは馬車に乗って (中公新書)/岩田 託子
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駆け落ちが好きなので、読んでみましたハート


・・・・って、なんか誤解招きそうですね。


これは面白かった~~!

今アフィリエイト貼って気がついたけれど、著者は

英国レディになる方法/岩田 託子
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この『英国レディになる方法 』を書かれた方ではないですか!ビクーッ

これね、これまた、すごく面白かったのです・・・・・!

タイトルと内容がなんか合ってないけど、いいですよー。リンク貼ってますので、宜しければ飛んでください。

決めた、この著者要チェックだわ。新刊ネットに登録しましたよ。

文学・歴史系は中公新書っていいですねー!

あーんまり新書って好きじゃないけど、自分の関心のある内容のものでしたら読みます。

最近意識してないのに3冊中公新書積読することになって

あ、けっこうこれはいいのかも、なんて思いました。

駆け落ち。

駆け落ちって言えば、そう、グレトナ・グリーン

スコットランドのグレトナ・グリーンですよね!

文学ですと、やっぱりオースティンとディケンズのイメージがあります。

私が知ってるのはそれくらい・・・・・でしたが、想像以上に駆け落ちの登場する文学作品って多いんですねー!

ジョージ・エリオットのにもあるらしいですし、今ではあまり読まれない本を含めると相当みたい。

ワイルドの『ドリアン・グレイ』にも登場しているらしいけど・・・あれー?覚えてないなぁ、あったっけ?

やはり一番有名なのは『高慢と偏見』の、リディア・ベネットではないでしょうか。

1775年に出版されたシェリダンの『恋がたき』の主人公もリディア・ラングイッシュという名前です。

しかも駆け落ち、しちゃいます。

著者は「名前の一致はおそらく偶然ではない」と指摘しています。

どちらのリディアも軍服姿に弱かったり・・・と色々と共通点があるそうですよ。

英語圏の男性と結婚して子供を授かったとしても、リディアという名前だけはつけたくありませんね(笑)

現在グレトナ・グリーンはどうなったかというと・・・・・

イギリス随一の結婚式場となっているそうですよー。

それは知らなかった・・・・!

実際に起こった駆け落ち事件についても載っていました。

文学作品よりもこちらのほうが面白い^^

駆け落ちカップルが捕まらないようにと・・・

自分たちが乗る馬車と同じものをもう1台用意して、同じ服装をさせた男女を乗せて

反対方向へと走らせた、とか。

しかも、追い手は騙されちゃったらしいです。

この著者のスゴイ!と思えるところは

202ページと新書でもやや薄めなのに、内容がかなり濃いところ。

新書といわず、専門書書いてー! と言いたくなります。

また、タイトルセンスが凄く良いなと(笑)

そして、普通そこまで調べないだろ!ってところまで調べちゃってるところ(笑)

駆け落ちの歴史とか、文学作品でどのように扱われているかーとか

それは分かるけど

現代のロマンス小説にもグレトナ・グリーンが登場しています!

なんてなかなか調べないと思います・・・・・♪

自称★「ロマンス小説のバイブル」らしい『ザ・ロマンス・リーダー』によると、グレトナ・グリーンを道具立てしたロマンス小説は8冊見つかったそうです。

ハーレクインとかまで調べちゃってるところがスゴイ。

ハーレクインねえ、故ダイアナ元皇太子妃が好きだったよねぇ。彼女の伝記に書いてあって、バーバラ・カートランドって人の大ファンだったのだけれど・・・・その人が義理の母親になって、伝記だからよくわからにけどあまり良い母親じゃなくって・・・・という逸話を読んで

ハーレクインって面白いの!?

と何冊か読みましたが、ちっとも面白く感じられず~・・・(´・ω・`)

でもシェイクスピア作品を基にしたものもあるから、それだけは読みたいなぁ・・・

↑とか思っていたら!

なんと著者はバーバラ・カートランドまで触れていました(笑)

そうか!そこまでいっちゃうか!

チャールズ皇太子は、「くだらない」と思っていたそうですよ。わかる気がする・・・・さすがにね、未来のイギリス王妃にはもっと小難しいの読んで欲しいでしょうね・・・・・

著者も指摘しているけど、ダイアナ妃の人生そのものがロマンス小説的ですよね~・・・・

まさしくシンデレラ・ストーリー。

・・・・と言っちゃっていいのか、良くも悪くも・・・・。お姉さんから奪ったわけでもあるんだし・・・

うーん、でも・・・・・こういうストーリーに憧れてイギリス王室に入ったのであれば、

それって凄く入ってから大変そうですよね。その時は考えもしなかったけれど。


図説 英国レディの世界 (ふくろうの本/世界の文化)/岩田 託子
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著者の本にはこんなのもありましたー。

ふくろうの本の図説ってけっこういいしな。

読んでみようっかな。

最近読んだ新書では一番面白かったです♪