- トンデモ偉人伝―作家編/山口 智司
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『トンデモ偉人伝―天才編 』を読んで、かなり読みたくなったのがこちらです。
うん、大変面白い。
偉人(作家)たちの面白エピソードが盛りだくさん。
ただ・・・・面白いんだけど、本当に文学って何なんでしょうね。
「こんなにもアンナの複雑な女心を描けるトルストイだったら、さぞ幸せな結婚生活を・・・・」
と思っていたのに、現実はまったく違ったというショックと似ています。
本を読んだら良い人になるか?
感受性は確かに豊かになると思うけど(語彙力は豊かにならないと思う・・・私、なってる気しないし)
人の気持ちが分かるようになるとかも言うけど、
ヒトラーのような人でも文学作品・・・・読んでますからね。
太宰治を読んで自殺をする人もいるし
逆にゲーテを読んで自殺をやめた人だっていただろうし
いろんな意味で、文学ってその人の人生を大きく変えるものだと思います。
いや、私だってまさしく思いっきり変わってますしね。
作家だって人間なんだから、当然っちゃ当然だけど・・・
カンペキじゃない。
むしろ、最低じゃないか??
という気すら、してきます。
どうしても、あまりにも陶酔しすぎて作家はカンペキ、って思いがちなので
特に私にとってはシェイクスピアですが・・・・
「いやあ、シェイクスピアだって人間だしね? 戯曲売れなきゃ、困るしね?
金儲けって意味だって、そりゃーーあるよねーー??」
って思うようにしています。
しないと、危険ですから。
なんだかなあ・・・・・・と読んでいて思うところも多々あるんだけど、(内容にね)
それでも、やっぱり面白い^^
ああ、でも、こんな人に影響受けてるんだーー・・・・と思うと、なんだかねぇ(苦笑)
とか言いつつ、面白いから読んじゃう。
そして作家ってだいたい幸せじゃないよね・・・?
画家とかもそうですが、病気になってしまう人多いし
自殺者多すぎ。
とか言いつつ、やめられませんよね、文学。
うーん、でも、小説書けるのに、どーーして女性のひとりやふたり、口説けないの?
いやいやいや、それ、気にしすぎだし&自信過剰だし のどっちかになるか ストーカーになるか・・・
アンデルセン、異常に思い込み激しかった・・・。
あらゆる「恐怖症」に苦しんで、
「寝ているのに、死んだと間違えてそのまま埋められちゃうんじゃ!?」
とか、わけわからんことを本気で悩んで苦しんでいたらしくて。
ベッドのそばに「私はまだ死んでいない」という紙を置いていたらしいです・・・
あ、すみません、書いたときには生きていても、その後死ぬ可能性だってあるじゃないですか・・・・とか思うんですけども。
言っちゃえば、ヘンな人が多いですね。
天才だから仕方ないんでしょうか?
夏目漱石は英語教師で、I love you.を「月がキレイですね」と訳したという逸話は有名ですが・・・
まさか、ね。
まさか○○を原稿にくっつける癖があったなんて、ね。
とても書けません。読んでください。
宮沢賢治ってかなりのお坊ちゃんだったとか、なんか中途半端なベジタリアンだったらしいし。
カフカは極度の心配性だったからか、ヘルメットを開発したらしいです。
知らなかったー!
トルストイも、『復活』の登場人物の恋の行方をトランプ占いで決めた・・・・とか。
ルイス・キャロルは講義でもやったので知っているつもりだったけど、
今で言う完全なるロリコンですね。
少女のヌード写真まで撮っていたらしい。
あの、犯罪ですよ??
無我夢中で一晩で読みました☆
おススメです