先日ゴッドファーザー を観て、昨日ゴッドファーザーPARTⅡをやっていたので、観ました。因みに今日はPARTⅢをやるそうですね。


 ドン・ビトー・コルレオーネが前作で亡くなり、後を継いだ三男マイケル(アル・パチーノ)が率いるコルレオーネ・ファミリーのその後と、それと同時にドン・ビトー・コルレオーネの権力を手にして浮上していくまでの姿を描いているため、「ゴッドファーザー

」の続編でもあり、前編でもあります。


 この描き方がとっても上手く、いきなりフラッシュバックをするのでまぁ多少頭が混乱するものの、かなり良い出来だと思いますkirakria*

 マイケル役のアル・パチーノもいいけれど青年期のビトーを演じたロバート・デ・ニーロもいいですね。

 でも、やっぱりゴッドファーザーだったらマーロン・ブランドがいて欲しかったな~・・・という気持ちもありますね。(回想シーンでの出演を依頼されていたそうですが、マーロン・ブランドは断ったそう)

 マーロン・ブランドもドン・ビト・コルレオーネ役でアカデミー主演男優賞を受賞し、ロバート・デ・ニーロも同じ役で助演男優賞を受賞しています。同じ役で受賞した例はこのゴッドファーザーだけだそうですラブラブ!

 アカデミー作品賞、助演男優賞↑、監督賞、美術賞、作曲賞、脚色賞の6部門受賞の上、ノミネートされたのは主演男優賞(アル・パチーノ)、助演男優賞(マイケル・ガッツォ フランキー・ペンタングリ役)、助演女優賞(タリア・シャイア コニー・コルレオーネ役)、衣装デザイン賞

 

 続編って、大抵う~ん・・・まぁ、いいんだけど・・・やっぱ微妙だね・・・汗となってしまうことが哀しくも殆どだと思いますが、このアカデミー賞だけをずらっと並べても如何に素晴らしい作品か、評価されたのかが理解できるかと思います。


 どちらか、と聞かれるとやはりマーロン・ブランドの出てた前作の方でしょうか。始めは自分はファミリーとは違う道をゆく、と思っていたマイケルという同じ人物とは思えません。笑わず、表情も険しく常に堅い。全ては、ファミリーを守るため。

 あれだけ愛した妻のケイ(ダイアン・キートン)とも離婚の危機。

 キイが流産してしまった、と聞いたマイケル。彼女が落ち込んでいると思って励ますものの、妻の口から告げられる衝撃の事実。

 「流産なんかじゃない。中絶したのよ。」その子供は男の子だったから。これ以上子供を増やしても危険な目に遭い、命を狙われるという危険だけが残るから・・・あなたの子供はもう、作りたくはない、と。

 当然マイケルは激怒します。マイケルの気持ちも分かるけど、ケイの気持ちも痛いほど分かるなぁ・・・汗


 

 なんとビトーは9歳の頃に両親を地元のマフィアに殺されており、兄が復讐することを誓ったため、兄までも殺されてしまいます。ビトーも生かしていたら家族の敵として自分を狙うだろうと考え狙われるのですが、何とか村人に匿われてニューヨークへ渡ることに。

 PARTⅠの方は原作があるのですが、こちらはその原作者のマリオ・プーゾとフランシス・コッポラの共作の脚本を基に作られた完全なオリジナルですキラキラ


 兄の裏切り。マイケルは傷つき、ファミリーを守るため家族であっても容赦はしませんでした。

 事件に共謀しており、犯罪調査委員会に呼ばれ全否定していたマイケルの尻尾をつかむため、証人として呼ばれたフランク・ペンタンジェリ(マイケル・ヴィンセント・ガッツォー)も最終的に殺されはしないけれど、自分で死ぬように遠まわしに諭されます。

 傍聴席のマイケルの隣にフランクの兄がいることに気付き、「全部警察のでっち上げた」と証言を覆します。

 ギアリー上院議員も、もう逃げられない状況に追い込み、マイケルは本当に頭脳派な男だと思わせます。周りを着々と固めていく・・・

 「自分たちに逆らったらどうなるか、わかってるのか。」マフィアも人間であり、情もある。困った人がいたら助けようとする。一方、裏切るようなものがいたら血縁関係があっても情けはかけない。



 ラストシーンは、目を軽く閉じ、一人庭で椅子に座っている、少し老いを感じるマイケル。

 何も台詞のないシーンですが、とても寂しげで物悲しそう。


 偉大であった父を讃え、ファミリーを必死で守るために今まで生きてきたのに、マフィアのファミリーって案外孤独なのかもしれません。

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