石鎚山お山開き
今日わざわざロープウェイ代に普段の倍額の駐車代を支払い成就社から登った
のには他にも訳がある。
四国霊場64番札所・真言宗石鈇派総本山前神寺、実は明治維新の神仏分離令
で廃寺となりその後石鎚神社が建立されるが、石鎚神社より以前は石鎚山の
別当寺は前神寺で神仏習合・修験道の道場として繁栄していたお寺。
そしてこの前神寺の奥之院が成就社にありいつも閉鎖されているが、お山開き
の10日間は下の前神寺にある御本尊・石鉄蔵王大権現3体がこの奥前神寺へ
上がってきて御開帳(見れる)されているのだ ! !
この前神寺の石鉄蔵王大権現をじっくり見てみたい
その理由はここを見れば分かるが少々難しい→ こちら
まぁこんな事に興味がある人もなく、何書いているのか分からんだろうが
要は元々石鎚山山頂にあった蔵王権現(文明9年)ではなかろうかと思っている
のだが、今更調べる手段も無いので自分の目で見てみよう ! !
奥の院に着くと前神寺の修験者のような人が数人にらみを効かしている
簡単にじっくり眺めれるような感じでもなく近寄りがたいものがある(>_<)
他には誰も居ないし、そうとう入りにくいが勇気を出して「あにょ~権現さんは
いらっしゃいますか?」すると「こちらにいらっしゃいます ! !」と言われたが
1番奥で前にお供えがあり全然見えない
すると1人の信者の方が現れご祈祷を申し込んでいた、どうも背中に蔵王権現
3体を当ててくれるようだ ! ! 祈祷料は決っていないようで信者の方は小さな袋を
渡していたので数千円入っているよう。
これぞ「またも進退ここに極まれり ! !」仕方なく1円をお賽銭箱に入れ手を合わせ
て出ようとしたら天の囁きが聞こえた。
一緒にどうぞ、まさしく天の声だ
しかし頭が畳に付くほどお辞儀して蔵王権現を背中に当ててもらうので何も見え
なかった (>_<) ご祈祷は数分で終わり信者の方は帰っていったがどうしてもあき
らめきれない ! ! 10秒だけでいい、ぐるり1周見たいのだ ! !
更に勇気を出して「権現さんを見る事はできませんか?」
すると 「お座りなさい」
奥にある3体の内、中央の蔵王権現を両手に持ちこちらへ向かってくるのだが
1m前で止まった
身を乗り出して見る事5秒 ! ! 「よろしいですか」と言われたのでお辞儀をしてこの
場を去った。
あれはもしかしたらそうかも知れない
できれば手に取り残りの2体も見たかったがこればかりは仕方が無い
今までこの辺りで見てきた蔵王権現とは違う、全体的な形はスリムでシンプル
角が無く銅色(古い10円玉の色)で古来吉野の細身の蔵王権現のようだった。
右手は頭から離れ比較的小さな三鈷杵を横に持ち左手は腰と一体ではっきり
見えなかったが挙印で通常と手首から角度が違い親指が体側を向いた感じに
見えた
まぁそうそうあの距離で見る事もできないので自分的には満足して16時30分の
ロープで下山、だがまだこの10日間ならではの用事が西之川であるのだ ! !
年中閉鎖されているが、この10日間のみ開いている
蔵王権現は1番奥に置かれてあり見える位置ではない
ここでこの10日間のみいただける御朱印
ロープで下山後「石鉄教石鎚山奥之院 石鎚大権現」へ
前に来た時より蔵王権現が整理されかなり減っていた
一番上が現在の石鎚山の御神像
この蔵王権現3体が本来の石鎚蔵王権現の姿である
西之川の1番のお目当てはここである
石土宗総本山石中寺
中には蔵王権現がいっぱい
瓶ヶ森も石鎚山も蔵王権現はまったく
ここで先生にいただいた御朱印