2011年10月 石鎚山旧跡 第36天狗嶽王子社 参拝最終 | 旅する石鎚信仰者

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やはり石鎚山は素晴らしい。

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石鎚山旧跡

三十六王子社の旅

5日目参拝最終

 

 

 

 
石鎚山旧跡三十六王子社の旅最終日

最後となった天狗岳にある第36天狗嶽王子社

本来なら3回で全王子社参拝可能だが、登り参拝にこだわり5日間となった。

最近では三十六王子社に限らず、この本に載っているいろいろな石鎚山の伝承

や王子社の伝承に興味を持ち探し出している、どうもこの本の旅は今日の天狗

嶽王子社が最後とはならないようだ。

今日の天狗嶽王子社もただ訪問ではなく、最後の三十六王子社参拝にふさわし

く成就社から全鎖場5ヵ所制覇、石鎚山天狗岳へ向かう事とした。

通常石鎚山の鎖場は前社森 (試しの鎖) を入れて4ヶ所であるが、実はもう1ヶ所

前社森の少し上にある大剣・小剣王子社に3mほどの鎖が掛かってある。

この事も三十六王子社の本から知り前回4日目の参拝時に鎖の存在確認して

いた、今回はこの鎖場も含め5ヵ所の鎖、筋肉痛覚悟での参拝

 

三十六王子社参拝

2011.7.30 石鎚山旧跡三十六王子社巡り 1日目→こちら

2011.8.07 石鎚山旧跡三十六王子社巡り 2日目→こちら こちら

2011.8.27 石鎚山旧跡三十六王子社巡り 3日目→こちら

2011.8.28 石鎚山旧跡三十六王子社巡り 4日目→こちら

石鎚山旧跡三十六王子道詳細地図 (GPSログ) → こちら
 

 

 

7時40分始発のロープに乗り成就社へ
赤いクレパス君の日記

まずは成就社
赤いクレパス君の日記
 
続いて見返り遥拝殿
今日も山頂はガスの中
赤いクレパス君の日記

石鎚山旧跡三十六王子社の著者
十亀和作 元宮司
赤いクレパス君の日記
 
神門8時43分山頂へ向けて出発
赤いクレパス君の日記

遥拝の鳥居通過
赤いクレパス君の日記
 
神門から約1時間で前社森鎖場 (試しの鎖) 74m
この鎖場は前回に続き2回目なので余裕
赤いクレパス君の日記

しかし油断できない所もある
赤いクレパス君の日記

前社森山頂
ここは第29前社森王子社
赤いクレパス君の日記
 
 
赤いクレパス君の日記
 
右上に建っている石仏 (大山祇大神) の台座裏には
石鎚山三十六王子社の本
第29王子社紹介文中に書かれてある
元祖組合長の氏名
加藤平までの彫り文字が確認できる。
赤いクレパス君の日記
 
こちらも同じく文中に書かれてある
年代不詳の石像
裏側に彫り文字は確認できるのだが
何と彫られているかは確認できない
赤いクレパス君の日記
 
ここから大剣・小剣が見える
左側が小剣・右側が大剣
あの大剣のてっぺんに行くのだ
大剣右側鞍部に鎖がある。
赤いクレパス君の日記
 
大剣王子社・小剣王子社
赤いクレパス君の日記
 
王子社のすぐ後ろに大剣への道があり
つるつるの岩の斜面を登っていく
濡れていると本当につるつる
赤いクレパス君の日記
大剣
赤いクレパス君の日記

荒れた登山道の急坂を下り大剣基部に来た
まず鎖がぶら下がっている1段目の岩場上まで3mほど
の高さで足掛かりがぜんぜんなく、しばらく悩んでしまった
鎖はその奥に更に続いている
赤いクレパス君の日記
 
かなり古そうでシンプルな鎖
鎖を下にたどって行くと他の鎖場と同じ大きな
鉄リングがあり、地面に埋もれていた。
赤いクレパス君の日記

荷物を降ろし何回か足を掛けよじ登ったが
結局、鎖は何の役にもたたない。
逆に鎖を使うと不安定で、手足だけで
登るほうがスムーズに登れる。
2mほど登った所にテラスがあり鎖はここで終わり
鎖の長さは目検討で全長10mぐらいかな
赤いクレパス君の日記

下を見下ろすと基部から5mぐらいの高さ
基部の両端は切れ落ちた断崖で周りの木で
そんなふうには見えない
赤いクレパス君の日記

テラスから大剣側面に沿って道があり
数メートルで行き止り、目の前は断崖絶壁で
とても小剣までは行けなかった
赤いクレパス君の日記

テラスからは前社森が綺麗に見える
赤いクレパス君の日記
 
上を見上げると、がりがりの岩
しかし、じっ~と見ていると何となく登れそう。
下りの事は考えず三点確保でひやひや
赤いクレパス君の日記
 
大剣頂頂上からの景色
すぐ横の小剣が紅葉していてびしびし
さすがに立つ事も動く事もできない所
赤いクレパス君の日記
 
この頂上は本当にとんがっている
またいで座るのが精一杯
しかし本の中で第31小剣王子社
紹介文中に書かれてある
「山頂に山神を祀ってあり」
とあるが目視では確認できなかった
赤いクレパス君の日記
 
登ってきた方向 (鎖方向) を見下ろすと
赤いクレパス君の日記

大剣から7分で
第34夜明峠王子社
赤いクレパス君の日記
 
すぐ1の鎖33m
この鎖場は初めて
赤いクレパス君の日記
 
1番左の鎖だけ形が違うし古そう
おそらくこの1番左の鎖が昔 第5細野王子社を少し下った所の
急坂に掛けられてあった鎖だと思う
赤いクレパス君の日記
 
鎖を登りきると少し岩場を登る
赤いクレパス君の日記
 
土小屋との分岐の鳥居
赤いクレパス君の日記

2の鎖上り口の天狗さん
赤いクレパス君の日記

いよいよここから2の鎖 (65m)
赤いクレパス君の日記
 
ここもなかなかの鎖
赤いクレパス君の日記
 
傾斜がだんだんきつくなっていく
鎖が中に浮いてる所もある
赤いクレパス君の日記
 
2の鎖上部より天狗嶽
北壁はだんだん紅葉してきたな。
赤いクレパス君の日記
 
やっと3の鎖 (68m)
見上げただけでまあまあの鎖
赤いクレパス君の日記
 
登って行くほど傾斜が緩くなっていく
赤いクレパス君の日記

あと少し
赤いクレパス君の日記

登りきって最初に見えた景色
天狗嶽
赤いクレパス君の日記
 
いや~なかなか疲れた~
鎖は疲れるな~
赤いクレパス君の日記
 
いよいよ天狗嶽へ行ってみる事に
本日第6の鎖?
赤いクレパス君の日記

弥山から下りるといきなり真っ赤
赤いクレパス君の日記
 
あと少し
赤いクレパス君の日記
 
天狗嶽
何回来てもここは達成感がある所
赤いクレパス君の日記
 
第36天狗嶽王子社
これで全王子社参拝達成
赤いクレパス君の日記
また1つ自分の中でくぎりが付い
しかしこの第36天狗嶽王子社
じ~っと見ると屋根の石材が微妙に違う。
実は以前、屋根の部分だけなくなり
(たぶん2004年の台風16号で飛んでいった)
跡から補充された屋根
あまり気にしている人も居ませんが。
余談ですがここ第36天狗嶽王子社だけは他の王子社
にあるお地蔵さんが彫られた旧石標がこの場にない
後で設置されたこの石殿のみ。
 
弥山方向を見ると紅葉している。
来週ぐらいが全快かな?
赤いクレパス君の日記
 
弥山とん先の石仏
この石仏どうしても気になる。
石鎚山旧跡三十六王子社の中に書かれてある
第35裏行場王子社探索中に
「今私達の拝そうとしてきた裏行場に、
天狗嶽王子と刻まれた石標をみつけた」
とあるが、その時はその場に安置したとある。
この裏行場に安置した石標がこの弥山とん先にある石標では
ないかと自分では確信しているのだ
どう見ても今まで参拝してきた各三十六王子社に
ある石標と同じ石材・形状なのだ。
 
長い年月の間に誰かの手によってここに持ち上げられ
ここ弥山に安置されていると確信している。
ただこの石標に天狗嶽の文字が確認出来ないのが
残念だが、自分的にこの石標が三十六王子社以外の石標とは
考えにくい、尚の事この弥山とん先に安置されてある事から
この石標は第36天狗嶽王子社の石標と確信している('-^*)/
赤いクレパス君の日記
天狗嶽と弥山でゆっくり約2時間過ごし下山

 
神門まで戻ってきた
頂上から休憩なしで1時間30分
赤いクレパス君の日記
4時20分のロープに乗り下山
やはり石鎚山はすばらしい
 
                                                 
 

石鎚信者以外には縁がないこの石鎚山三十六王子社

興味を持つ人も少ないだろうが、中には自分のような変わり者もいる。

ネット上でも、情報がないに等しいこの石鎚山旧跡三十六王子社

今考えてみるとこの本の地図と文面だけでよく行けたもんだと自分でも思う。

この5日間の参拝日記は、三十六王子社の本の内容や地図よりも、すべての王子社へのルートはできるだけ簡潔にわかりやすく、自分が分からなかっ

部分は特にわかりやすく表記している。

特に歩行時間や迷いそうな所は登山経験に関係なくこの記録を見れば参考

になる事と思う。

この石鎚山三十六王子社、とにかく行路の景観はすばらしいものがあり、各

王子社の伝承もまた興味をそそるものがある。

この5日間の参拝記録で多くの方がこの三十六王子社を無事に安心して参

できれば幸いです、最後に思うことは「やはり石鎚山はすばらしい~」と言うすばらしい旅ででした。

 

 

 

 

 

 
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