ここ数年よく耳にする、よく見かける
スト-リーテリングを駆使した競争戦略のビジネス本。
スト-リーテリングとは
コンセプトや思いを、それらを想起させる物語を通して伝える。
語り手の体験や身近な出来事をベースに物語を作ると、
より効果的に聞き手の心に響かせやすくなる
それをビジネスに応用した戦略で。。
例えば。。スターバックスとか、アマゾンとか
ボディショップとか。。
企業ではないけど。。東京マラソンとか。。キッザニアとか。。
「戦略の神髄は思わず人に話したくなるような
面白いストーリーにある」
とか『物語としての戦略』などなど
アメリカでは10年ほど前から研究されているとかで。。
日本でもここ数年で、よく聞くようになりました。
その手の本では以下のような本があるのですが。。
- ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business .../楠木 建
- ¥2,940
- Amazon.co.jp
↑余談ですがこの本の著者の楠木建氏は、以前アジアイノベーション
フォーラムに参加したときに、生で拝見しました。
喋り口調とかすごく魅力的で面白いストーリーを展開する人でございましたが。
私自身もなるほど、物語で経営する。。物語で社員を動かす。。
そういったことに、本を読みながらなるほど。。ふむふむとか
思っておりました。
私の場合中国にいるので、なかなか中国で物語を
語るのは難しいのですが。。一度やってみたいとは
ずっと思っておりました。
今回のブログは、ちょっと小さな、戦略とまでは行かないですが
運営上の問題解決の取り組みに、少しこのストーリテリングを
使って、成功したお話です。。。小さなお話ですが。。。
ちょっとうれしかったので、書いてみます。
私は、とある日系企業の現地法人で食品を扱う販売会社
の地区マネジャーとして、瀋陽、大連を担当しております。
その食品なのですが、冷蔵管理が必要ですので
代理店は使わず、自社の冷蔵車両で配送しております。
外資系中国系日系を問わず大型スーパーから中型、小型スーパー、
コンビニから、小さな店舗まで遼寧省全体では2800店舗近く
配送しております。
私が遼寧省に赴任してきたのが、2010年ですが。。その時から
ずっと抱えてきた矛盾があります。
それは、遼寧省の小売店は、冬の期間は冷蔵庫の電源を切ります。
遼寧省だけでなく、華北地区、東北地区、内陸部も一部ですが
多くの小売店は、冷蔵庫の電源をきります。
大型スーパー、中型スーパーはそんなことはありませんが、
小型以下のスーパーや、パパママショップ、地元資本のコンビニですらも。
まあもちろん、瀋陽などは冬場は-25度近くまで下がるので
大連にしても-10度~-15度。。
そういう状況下、一般に冷蔵庫の電源を切るのがこの地域の
習慣でありました。
もちろん私達も夏の間に開拓した店舗は、ちゃんと冷蔵ケースが
あり温度管理がされていますが、
11月くらいからぞくぞく多くの店舗が電源をOFFにします。
これをなんとしないと、いけない。。ずーっとそう考えておりました。
なんとかするといっても、店舗に電源を入れるように
と説得するといっても、こちらは1食品メーカーであり
そんなことを小売店側が聞き入れるはずもなく
残されるのは、納品停止の強硬手段のみ。。
これを決断するのが、大変。。
おそらく数百店舗が納品停止になるため。。
売上減は免れません。。そして電源のON,OFFだけで
判断しても、私達が納品に来た時だけONにして
帰った後にOFFにする店舗もあるので
どのように管理するか。。
それをどのように社員たちに管理してもらうか。。
私が、どのように、その方針を社員に伝えるか。。
それをずーっと考えておりました。。
そして、このストーリーテリングの話を聞いて。。
ある取り組みを始めました。
つづく。。
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