第20回目の今回は、福井県の「パパチケット」を紹介します！
実は、この「パパチケット」、福井県鯖江市さんの父子手帳を取り寄せようと思って問い合わせたところ、
「鯖江市では、第1子の妊婦に『パパチケット』（県が作製）を、第2子以後の妊婦で希望する方に『お父さんの子育て手帳』（市が作製）を配布しています。」
ということで、県の父子手帳と市の父子手帳をそれぞれ送っていただいたことで存在を知ることとなりました。
つまり、鯖江市で妊娠するご夫婦は、1人目と2人目とで2種類の父子手帳をゲットできるんですね。
これは、自治体を挙げて子育て支援に力を入れていますと堂々と言っていいと思います。
というわけで、今回は福井県の「パパチケット」。
チケットという名前ですが、特に何かの割引券が付いているわけではなくて、おそらく「パパという人生を歩み出すための切符」というような意味の名付けだと思います。
父子手帳って、これまで見てきた傾向だと、表紙をめくって目次の次に何が書かれているかでだいたい良し悪しが決まってくるんですが、そういう意味ではこの「パパチケット」、素晴らしいの一言です！
「パパの子育てでみんながハッピー！」というタイトルで、父親が育児参加すると父親、母親、子どもにそれぞれどんな好影響があるのかが書かれています。
まず、「パパにとってのメリット」3つ挙げられていますが、中でも
「時間を効率的に工夫する時間管理能力や、人の気持ちを理解する能力など、仕事にも役立つ能力が鍛えられます」
というもの。
正直、仕事に役立つうんぬんはこじつけっぽいんですが、大事なのは「人の気持ちを理解する能力」という部分。
奥さんの気持ちも子どもの気持ちも大事で、もちろん自分にも気持ちがあって、その折り合いを付けたり、ときには子どもや奥さんに寄ったりというようなことは、男性には育児以前に体験することはあまりない気がします。
このときに身に付けられないと、今後も難しくなるんですよね。
さて、「ママにとってのメリット」。
「自分1人じゃないという思いから精神的な安心感が得られます」
何するでもなくても、夫がいるだけでも気が休まることって多いんですよね。
ホント大人1人で赤ちゃんを見ていると、世界中からそっぽ向かれてるような気がして、絶望することがあります。
「1人じゃない」というだけでも大きな支えになるということですよね。
さらに、
「子育てからいったん離れられ自分を振り返ることで、また自分以外のパパの子育てを見ることで、自分の子育てを客観的に見直すことができます」
そんな役割もあるんですね。
確かに、私が3歳の息子をしかっている姿を見た妻が「両親が一度に子どもをしかっちゃだめだ、片方は子どもの味方でなきゃ！」と思い直すことがあるそうです。
きっと母親だけで子育てしていると、気付かない間に自分はいつも怒り役、たまに出てくる父親は甘やかし役で固定してしまって、2人同時にしかるということもないのでしょうが、父親もしかるぐらいに育児をしていると母親が自分を顧みることができるというのも、うなずけます。
最後に「子どもにとってのメリット」です。
これも3点挙げられていますが、取り上げたいのは
「対人関係がうまく持てるようになる、自制心が強くなるなどといわれています」
というものです。
どうやら、母親と父親では子どもに与えるものが異なるらしく、母親は学習能力や生活能力、父親は人をまとめる力や引っ張る力なんだそうです。
もちろん個人差はありますから、この通りでない人もたくさんいるでしょうが、ザックリ言うと、母親に育てられてれば生きてはいけます。
でも、父親が加わることでより人のために力を発揮するという傾向があるようです。
そうと分かれば、父親がバシバシ育児をするに越したことないですから、前進あるのみ！
そして、父親が育児を楽しみ、妻のことも理解できていれば、いずれ「そろそろ2人目いっちゃう？」という話になって、めでたく2人目ご懐妊・・・そしたら市役所に行って、父子手帳“バージョン2”をあげますよ、というのが鯖江市なわけです。
ということで、次回は2人目以降を妊娠した場合にもらえる鯖江市版父子手帳「お父さんの子育て手帳」を紹介していきますね。
水曜日は父子手帳の日！
来週もこうご期待！
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