お産とオッサン。【番外編】よしだけのひとびと。 | 【バースプランは産後まで。】   
7月から8月にかけて、「お産とオッサン。」と称して妻の“産褥期”観察日誌をレポートしましたが、今回はその番外編として、私自身の初の産褥サポート体験をレポートします!

産褥サポート事業をしていながら実際に他人様の産褥サポートをしたことがないというド素人男子を受け入れてくださったのは、誰あろう私の師匠(だと勝手に思っている)NPO法人マドレボニータの吉田紫磨子先生です。
そもそも、産褥サポート業を始めるきっかけが紫磨子先生との出会いだったわけですから、そのお宅で自らサポート実習をさせてもらえるなんて、例えるならば、さかなくんと釣りに行くぐらい貴重な体験です。

しかも、マドレボニータ事務局の中野陽太さんとペアでメンズ・サポートをさせてもらおうという図々しさ・・・をも快く受け入れてくれる吉田ファミリー。
オッサン2人で休日の子どもたちを連れ出して、吉田ご夫婦に少しでも休んでもらおうという作戦です。

■コジャリサイド

さて、吉田家に向かう道中、一番気がかりだったのは吉田家の子どもたちが自分を受け入れてくれるかどうか、ということでした。

うちの会社のスタッフさんには、いつも産褥サポート終了後に報告メールを送ってもらっているのですが、「●●ちゃんが帰り際に少し笑ってくれて良かった!」とか「今日は●●くんがご機嫌ナナメだったらしく・・・」というように上の子どもがらみのメッセージがとても多いので、サポートする側にとっては上の子とのコミュニケーションが大きなポイントなんだろうなあとはうすうす感じていましたが、実際自分がその立場になってこれほど緊張するとは思っていませんでした。
なにせ、家事面では何の役にも立たないダメ夫ですから、子どもたちに嫌われちゃったら最後、何もできずに帰宅するのみ。
妻の産褥期にマドレのきょんちゃんやまっちゃんに散々お世話になっておきながら、その恩返しを次につなげられないようじゃ、産褥期の仕事をする人間として失格ですよね。

いやあ、緊張緊張。

しかし、さすが吉田家の3シスターズ。
緊張するすきも与えずにふところに飛び込んでくるアグレッシブさ!
私「お、宿題やってたの?」
長女はなり「ドラゼミだよ~」
次女まなび「ドラゼミって、ドラえもんのゼミなんだよ!」
私「ドラえもんのゼミだからドラゼミか!」
次女まなび「そうだよ!で、ドラえもんはドラのエモンなんだよ!」
私「・・・・・・え?何の話だっけ?」


それはさておき、早速子どもたちと外出。
私と陽太さん、陽太さんの娘、吉田家の3シスターズ・・・つまりオッサン2人と女子4人
大丈夫か、この布陣!

近所の光が丘公園の芝生にレジャーシートを敷いて焼きたてのパンを食べるオッサン2人と女子4人。
はたから見たら、「あの家族、ゲイ夫婦なのかしら・・・」状態。

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意気揚々とバードウォッチングするオッサン2人と女子4人。
3女いりあ(3歳)としばらく2人でカワセミを観察しながら、娘っていいな~と思い始める。

うちもあと3年したら、娘がこのくらいになるのか・・・。
その頃にはもう少し女の子らしい顔になっててくれるかな・・・。
今は10人中10人「パパそっくり!」って言うからなあ・・・。
このままの顔で3歳になったときに、自分と同じ顔の娘を愛せるだろうか・・・。
――など、のんきなひと時を過ごしました。

帰宅前にカルディに寄ってお買いものです。
長女はなり「カルディ行くよ~」
次女まなび「カルディ、ヒ~ハ~!」
私「それ、カルビーだろ!」
次女まなび「カルディ、ヒ~ハ~!」
私「だから、カルビーだっつうの!」
次女まなび「カルディ、ヒ~ハ~!」
長女はなり「カルディ、ヒ~ハ~!」
私「カルディ、ヒ~ハ~!」


そんなこんなで吉田家に帰宅。
陽太さんはテキパキと炊事をこなすものの、私は厨房では使い物にならず・・・

※ちなみに、このとき陽太さんから「冷蔵庫の中見て、何が作れそうか教えてもらえます?」というお仕事をいただいたのですが、本当に申し訳ない!これ以上辱しめないでおくれよ。

部屋を見渡しても散らかってるわけでもなし、洗濯物が山積みになってるわけでもなし。
何ごともなかったかのように、子どもたちの遊びに加わりました。
そしてたいして働きもせずに晩ごはんまでごちそうになり、3女いりあにごはんを食べさせようにも、夕方からサポートに合流した同じくマドレボニータの葉子先生に「いりあちゃん代わりますよ~」と代わっていただき、なんだなんだ、俺、お客さんじゃねえか!

・・・というわけで、おんぶにだっこの産褥サポート体験、受け入れていただいた吉田家の皆さんに本当に感謝です。

■オヤジサイド

それにしても、産褥サポートというのは産褥婦の夫の協力が欠かせないということがよく分かりました。
吉田家のヨシオさん(夫)の気遣いっぷりったら相当なもので、10歳も年下でしかもたいして戦力にならなかった私にまで丁重に応対してくださり、子どもたちの相手にもなり、ときどき紫磨子先生からの指示も飛んでくるし、これって、いわゆるイクメン雑誌の表紙に出てくるようなヒュー・ジャックマン的なセレブハズバンドとはほど遠いけど、家族の中での役割を果たしているという意味では、はるかにハイクラスだと思うわけです。

「イクメン=カッコいい父親」みたいな先入観を持っている若い父ちゃんはたくさんいると思うんだけど、本当にカッコいいオヤジって、実はカッコ悪かったりするんですよね。
人に感謝したり頭を下げるし、子どもからもみくちゃにされるし、奥さんからも次々にリクエストがくるし、カッコつけてる暇なんかないんだけど、傍から見ると産後の父ちゃんの役割ってまさにコレだなっていう話です。
エルゴでだっこしてマクラーレンのベビーカー押してその姿をSNSで報告するのがイケてるオヤジだと思っているプレパパさんよ、一度でいい、産褥サポート体験をしよう。

赤ちゃんの扱い方がどうとか、オムツがなんとかお風呂がどうのは産まれちゃえば何とでもなるわけ。
それよりも、産後の“夫婦”の在り方を目の当たりにして、オヤジがどこまで立ち回る必要があるのかを知っておいた方がいい。
そして、産褥サポート体験をして感じる「俺、何の役にも立たない・・・」感、これ知っておいた方がいいです。

■オカンサイド

・・・と、熱くなってしまいましたが、最後に。
紫磨子先生、純粋な子どもたちに、「この人、facebookの写真が軽い、ダイチってオジサンだからね~」っていうユルい紹介、勘弁して下さい!



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