源氏イラスト訳【夕顔87】見返りたまひて
見返りたまひて、隅の間の高欄に、しばし、ひき据ゑたまへり。うちとけたらぬもてなし、髪の下がりば、めざましくも、と見たまふ。
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【源氏物語イラスト訳】
見返りたまひて、
訳)振り返りなさって、
隅の間の高欄に、しばし、ひき据ゑたまへり。
訳)隅の間の欄干に、少しの間、座らせなさった。
うちとけたらぬもてなし、
訳)気を許していない態度、
髪の下がりば、めざましくも、と見たまふ。
訳)黒髪の垂れ下がった端は、目が覚めるほどすばらしくもまあ…、と御覧になる。
【古文】
見返りたまひて、隅の間の高欄に、しばし、ひき据ゑたまへり。うちとけたらぬもてなし、髪の下がりば、めざましくも、と見たまふ。
【訳】
振り返りなさって、隅の間の欄干に、少しの間、座らせなさった。気を許していない態度、黒髪の垂れ下がった端は、目が覚めるほどすばらしくもまあ…、と御覧になる。
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■【見返り】
※【見返る】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【て】
■【隅(くま)の間】
■【の】
■【高欄(かうらん)】
■【に】
■【しばし】
■【引き据ゑ】
※【引き据う】
■【たまへり】
※【たまふ】
※【―り】
■【うちとけ】
※【うちとく】
■【たら】
■【ぬ】
■【もてなし】
■【髪(かみ)】
■【の】
■【下がりば】
■【めざましく】
※【めざまし】
■【も】
■【と】
■【見たまふ】
※【見】
※【―たまふ】
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☆本日の『源氏物語』☆
恋人、六条御息所のお付きの女房である
中将の君に、手を出そうという光源氏!
((((((ノ゚⊿゚)ノ
親友に手を出されて、
かなり憤ったお方もございましたが…
( ゚ ▽ ゚ ;)