源氏イラスト訳【夕顔57】書き馴れたる手 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔57】書き馴れたる手

「…書き馴れたる手して、口とく返り事などしはべりき。いと口惜しうはあらぬ若人どもなむはべるめる」

と聞こゆれば、

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

「…書き馴れたるして口とく返り事などはべり

訳)「…書きなれている筆跡素早く返事など寄こしまし

 

 

いと口惜しうあら若人どもなむ

訳)それほどがっかりするほどでは ない若い女房たち

 

 

はべるめる聞こゆれ

訳)いるようでございます申し上げる

 

 

【古文】

「…書き馴れたるして口とく返り事などはべりいと口惜しうあら若人どもなむはべるめる

聞こゆれ


【訳】

「…書きなれている筆跡素早く返事など寄こしましそれほどがっかりするほどでは ない若い女房たちがいるようでございます

申し上げる

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【書き馴(な)る】

■【たる】

■【手】

■【して】

■【口とく】

※【口疾(くちと)し】

■【返り事(かへりごと)】

■【など】

■【し】

■【はべり】

■【き】

■【いと…(打消)】

■【口惜しう】

※【口惜し(くちをし)】

■【は】

■【あら】

■【ぬ】

■【若人(わこうど)】

■【ども】

■【なむ】

■【はべる】

■【める】

■【と】

■【聞こゆれ】

※【聞こゆ】

■【ば】

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

手紙や和歌をもらったら、

あまり間を置かずに、すぐに返事を出すのが、

平安当時の風流でした。

 

だから、五条の隣家の女房たちも、

風流を解する、そんな悪くはない女たちのようです。

(▰˘◡˘▰)

 

 

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