源氏イラスト訳【夕顔55】人のうけひかぬ
人のうけひかぬほどにてだに、なほ、さりぬべきあたりのことは、このましうおぼゆるものを、と思ひをり。
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【源氏物語イラスト訳】
人のうけひかぬほどにてだに、
訳)世間の人が承知しない身分でさえ、
なほ、さりぬべきあたりのことは、
訳)やはり、しかるべきあたりの女性は、
このましうおぼゆるものを、と思ひをり。
訳)心惹かれて感じられるのに、と思っている。
【古文】
人のうけひかぬほどにてだに、なほ、さりぬべきあたりのことは、このましうおぼゆるものを、と思ひをり。
【訳】
世間の人が承知しない身分でさえ、やはり、しかるべきあたりの女性は、心惹かれて感じられるのに、と思っている。
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■【人】
■【の】
■【うけひく】
■【ぬ】
■【ほど】
■【にて】
■【だに】
■【なほ】
■【さりぬべき】
※【さりぬべし】
■【あたり】
■【の】
■【は】
■【このましう】
※【このまし】
■【おぼゆる】
※【おぼゆ】
■【ものを】
■【と】
■【思ひをり】
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☆本日の『源氏物語』☆
「だに」は、程度の低いものをあげ、
程度の高いものを類推させる副助詞☆
この場合は、「取るに足らない身分の男」、
(たとえば惟光自身など)をあげて、
光源氏のような貴人を類推してるのかな?
…詳しくは、イラスト解釈にて♪
(▰˘◡˘▰)