源氏イラスト訳【夕顔7】あはれに | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔7】あはれに

あはれに、「何処かさして」と思ほしなせば、玉の台も同じことなり。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

あはれに

訳)しみじみと

 

 

何処さし思ほしなせ

訳)「どこさし(これこそ我が宿といえるだろう)お考えになる

 

 

玉の台同じことなり

訳)立派な御殿同じことである

 

 

【古文】

あはれに、「何処さし思ほしなせ玉の台同じことなり


【訳】

しみじみと、「どこさし(これこそ我が宿といえるだろう)お考えになる立派な御殿同じことである

 

 

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■【あはれに】

※【あはれなり】

■【何処かさして】

※【何処(いづこ)】

※【か】

※【さし】

※【て】

■【と】

■【思ほしなせ】

※【思ほす】

※【思ひなす】

■【ば】

■【玉の台(うてな)】

■【も】

■【同じ】

■【なり】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

「何処かさして」とは、

世の中はいづれかさしてわがならむ行きとまるをぞ宿と定むる」という古今集の和歌がふまえられている、と『源氏釈』に指摘されています

 

…やはり、仏教的無常観☆

こういう価値観が、日本では受け継がれているのですね。

(▰˘◡˘▰)

 

 

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