源氏イラスト訳【空蝉99】西の君も
西の君も、もの恥づかしき心地してわたりたまひにけり。また知る人もなきことなれば、人知れずうちながめてゐたり。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【源氏物語イラスト訳】
西の君も、もの恥づかしき心地してわたりたまひにけり。
訳)西の対の君(軒端荻)も、なんとなく気恥ずかしい気持ちがして帰りなさってしまった。
また知る人もなきことなれば、
訳)ほかに知る人もいないことであるので、
人知れずうちながめてゐたり。
訳)ひそかにもの思いにふけってぼんやりしている。
【古文】
西の君も、もの恥づかしき心地してわたりたまひにけり。また知る人もなきことなれば、人知れずうちながめてゐたり。
【訳】
西の対の君(軒端荻)も、なんとなく気恥ずかしい気持ちがして帰りなさってしまった。ほかに知る人もいないことであるので、ひそかにもの思いにふけってぼんやりしている。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【西の君】
■【も】
■【もの恥づかしき】
※【もの】
※【恥づかし】
■【心地(ここち)】
■【し】
■【て】
■【わたり】
※【わたる】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【に】
■【けり】
■【また】
■【知る】
■【人】
■【も】
■【なき】
■【なれ】
■【ば】
■【人知れず】
※【知れ】
※【ず】
■【うちながめ】
※【うち】
※【ながむ】
■【て】
■【ゐ】
■【たり】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆本日の『源氏物語』☆
「西の君」という呼び名は、久しぶりに出てきました。
空蝉の人身御供とされた、軒端荻のことですね。
でも、光源氏に寵愛を受けたためか、
「たまひ」という尊敬語が用いられています!
∑(゚Д゚)
軒端荻も、光源氏への想いに、
しんみりと明け暮れているようです…。
――ちょっとエッチくさいイラスト訳?;
(;゚;_;゚;)