【帚木327-1】紀伊守に仰せ言
【古文】
紀伊守に仰せ言賜へば、承りながら、退きて、
「伊予守の朝臣の家に慎むことはべりて、女房なむまかり移れるころにて、
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紀伊守に仰せ言賜へば、
承りながら、退きて、
「伊予守の朝臣の家に慎むことはべりて、
訳)「伊予守の朝臣の家に、物忌みをする事がございまして、
女房なむまかり移れるころにて、
訳)女房たちが(私の家へ)移って来ている時なので、
【古文】
紀伊守に仰せ言賜へば、承りながら、退きて、
「伊予守の朝臣の家に慎むことはべりて、女房なむまかり移れるころにて、…
【訳】紀伊守にご命令を下しなさると、承知申し上げつつも、退出して、
「伊予守の朝臣の家に、物忌みをする事がございまして、女房たちが(私の家へ)移って来ている時なので、…
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■【紀伊守】
■【仰せ言】
■【賜ふ(たまふ)】
■【已然形+ば】
■【承る(うけたまはる)】
■【ながら】
■【退く(しりぞく)】
■【て】
■【伊予守の朝臣(あそん)】
■【慎む(つつしむ)】
■【はべり】
■【て】
■【女房(にょうぼう)】
■【なむ】
■【まかり~】
■【る(り)】
■【にて】
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