【帚木288-1】と申せば、残りを言はせむとて、
【古文】
…と申せば、残りを言はせむとて、「さてさてをかしかりける女かな」とすかいたまふを、心は得ながら、鼻のわたりをこづきて語りなす。
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…と申せば、残りを言はせむとて、
「さてさてをかしかりける女かな」とすかいたまふを、
訳)「それにしてもまあ、興味深い女だった のだなあ」と、おだてなさるのを、
心は得ながら、
鼻のわたりをこづきて語りなす。
訳)鼻のあたりをひくひくと動かして語り続ける。
【古文】
…と申せば、残りを言はせむとて、「さてさてをかしかりける女かな」とすかいたまふを、心は得ながら、鼻のわたりをこづきて語りなす。
【訳】…と申し上げるので、続きを言わせようとして、「それにしてもまあ、興味深い女だった のだなあ」と、おだてなさるのを、その気持ちが分かっていながらも、鼻のあたりをひくひくと動かしてわざと語り続ける。
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■【申す】
■【已然形+ば】
■【残り】
■【せ】
■【む】
■【とて】
■【さてさて】
■【をかし】
■【ける】
■【かな】
■【すかす(賺す)】
※【すかい(イ音便)】
■【たまふ】
■【心得(こころう)】
■【は】
■【ながら】
■【わたり】
■【をこづく】
■【語りなす】
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☆~本日の『源氏物語』~☆
式部丞は、
いじられキャラなんでしょうかね;
(-c_,-。)
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