【帚木288-2】「をこづく」の二つの解釈☆
あいですこんにちは。
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現在のところ、
1位:桐壺更衣
2位:藤壺女御
2位:空蝉(うつせみ)
空蝉って、蝉の抜け殻のことですが、
なんか、風情のある言葉の響きですよね!
私も、空蝉、大好きです!!
今回は「をこづく」の二つの解釈☆
では一気に見ていきましょう!!
ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ
↓今回の源氏物語↓
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と申せば、残りを言はせむとて、「さてさてをかしかりける女かな」とすかいたまふを、心は得ながら、鼻のわたりをこづきて語りなす。
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、輝くように美しく、帝の寵児であったにもかかわらず、亡母の身分の低さにより賜姓「源氏」として臣下に降格します。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭の2人の妻の話、頭中将の失踪した愛人の話が語られ、式部丞は昔つき合った才気煥発な女性の話をします。
「をこづく」っていうのは、私の手持ちの古語辞典には載っていませんでした。
ただ、
【おこづく】
①ずきずきと痛む
②強がって見せる
※「全訳古語例解辞典 」より
また、「学研全訳古語辞典 」では、
「調子づく」などの意味も出ています。
こういうことを考えると、
「心は得ながら、鼻のわたりをこづきて語りなす。」
平安当時は、きちんとした辞書もなければ、
今みたいにすぐにネット検索もできなかったので、
こういう一語一語の統一性にも欠けるのだと思います。
ていうか、
もともとこういう古文があって、
その出典から、辞書が作られているんですけどね^^:
なので、古語の「おこづく」は、
もとは「をこづく」なのではなかったかと、私は思います。
たとえば、
【をこめく(痴めく)】
…愚かに見える、ふざける
この「をこ(痴)」という単語は、
古語の中でもよく出てきますよね!
ヽ(゚◇゚ )ノ
ノリボケ((((((ノ゚⊿゚)ノ
または、
心は得ながら、鼻のわたりをこづきて語りなす。
…だったりして(;゚;∀;゚;)
ご意見・ご指摘等があれば、コメントお願いします。
では次回の講釈もおたのしみに☆
(o^-')b
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あいでした