【帚木216-1】はかなき花紅葉といふも
【古文】
「…はかなき花紅葉といふも、をりふしの色あひつきなく、はかばかしからぬは、露のはえなく消えぬるわざなり。…」
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(頭中将の語は続きます)
はかなき花紅葉といふも、
訳)ちょっとした花や紅葉というのも、
をりふしの色あひつきなく、
訳)季節季節の色合いが似つかわしくなくて、…」
はかばかしからぬは、
訳)ぱっとしないのは、
露のはえなく消えぬるわざなり。
訳)露ほどの見映えもなく消えてしまうものである。…」
【古文】
「…はかなき花紅葉といふも、をりふしの色あひつきなく、はかばかしからぬは、露のはえなく消えぬるわざなり。…」
【訳】
「…ちょっとした花や紅葉というのも、季節季節の色合いが不釣り合いで、ぱっとしないのは、露ほどの見映えもなく消えてしまうものである。…」
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■【はかなし】
■【花紅葉(はなもみぢ)】
■【~といふも】
■【をりふし】
■【色あひ】
■【つきなし】
■【はかばかし】
■【ぬ(打消)】
■【は(係助詞)】
■【露の】
※【露】
■【はえなし】
■【消え(消ゆ)】
■【ぬる(完了)】
■【わざ】
■【なり】
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