【帚木217-1】さあるにより、難き世とは
【古文】
「…さあるにより、難き世とは定めかねたるぞや」と、言ひはやしたまふ。
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「…さあるにより、
訳)「…そうであるから、
難き世とは、
訳)(理想の女を見つけるのが)難しい世の中だと思って、
定めかねたるぞや」
訳)(妻を)決めかねてしまうのだなあ」
と、言ひはやしたまふ。
訳)と、話を盛り上げなさる。
【古文】
「…さあるにより、難き世とは定めかねたるぞや」と、言ひはやしたまふ。
【訳】
「…そうであるから、(理想の女を見つけるのが)難しい世の中だと思って(妻を)決めかねてしまうのだなあ」と、話を盛り上げなさる。
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■【さあるにより】
※【さ(指示語)】
※【~により】
■【難し(かたし)】
■【世(よ)】
■【定めかぬ】
※【定む(さだむ)】
※【~かぬ】
■【たる(完了)】
■【ぞや】
※【ぞ(強意)】
※【や(詠嘆)】
■【言ひはやす】
■【~給ふ(たまふ)】
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