【帚木212-2】「かひなからず」☆二重否定☆
勉強がんばってますかあいです。
久しぶりのイラスト解釈更新です!
腰痛以来、1日3記事はやっぱりきつく、
ちょっとブログから遠のいてしまいましたが…
(;゚;∀;゚;)
本日から、ゆっくりボチボチ更新していきたいと思います☆
【イラスト解釈】では、本日のイラスト訳に因んで、
解釈問題や文法・常識のツボを随時更新しています♪
↓今日の源氏物語はコレ↓
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「…はかなきあだ事をもまことの大事をも、言ひあはせたるにかひなからず、…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭が具体的な女性体験談を語り出します。嫉妬深さゆえ、指を噛むような妻と喧嘩別れし、意地を張っている間に、女は亡くなってしまいました…。
今日は、「かひなからず」の解釈☆
ではいってみよ~~っと♪
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「はかなきあだ事をもまことの大事をも、①言ひあはせたるにかひなからず」
傍線部①はどういうことか。次の中から選べ。
1.元妻は話し合いにも全く応じなかったということ
2.元妻は女房と口裏を合わせて左馬頭を騙したということ
3.元妻は相談しがいのない女であったということ
4.元妻は話し合う余地もなく死んでしまったということ
5.元妻は相談する価値のある女であったということ
センター試験では、このような選択肢(5択)問題が出題されます。
早い時期から、センターの過去問題に着手し、
慣れていくのがいちばんいいのですが…
まだ古文の知識も乏しい状態で、
過去問題をやっても半分以上も分からず;
o(;△;)o
…あまり意味がありませんよねぇ~;;
そこで、この【イラスト解釈】では、
抜粋した『源氏物語』の部分から、
入試問題を念頭に置いた設問にて、
問題解決をはかっていきます☆
古文ができるようになる要素は、
●一語一語がしっかり訳出できるか
●間違った問題を、次は間違えないようになったか
この2つに限ります☆
o(^▽^)o
毎日、こういう積み重ねが大切になってくるのが、
古文の力なんですよー!
(≧▽≦)
ではでは~☆
さっそく、はじめに提示した問題、
「①言ひあはせたるにかひなからず」の解釈ですが…
言ひあはせ / たる / に / かひなから / ず
↑
これらを、1語1語きちんと押さえていくのが第一条件☆
(o^-')b
【言ひあはす】
…相談する、話し合う
【たる】…完了(存続)の助動詞「たり」の連体形
【かひなし】
…無益である、甲斐がない
【ず】
…打消の助動詞「ず」の連用形
言ひあはせ / たる / に / かひなから / ず
訳)相談し / ている / のに / 甲斐なくは / なく
や、ややこしい!
(`・д´・ ;)
注意してほしいのは、
「言ひあはす(=話し合う)」、「かひなし(=甲斐がない)」という重要古語の意味だけをとらえて、
短絡的に、
と判断しないこと!
あなたが模試で間違っていたのは、
こういうミスが多いのではないですか?
自分のミスのパターンをしっかり理解すること!
そうして、次に同じ間違いをしないよう気をつける。
これをするだけで、国語の成績はぐんと良くなるんです☆
かひなから / ず
訳)甲斐がなくは / ない
つまり、ここは二重否定です☆
ヽ(゚◇゚ )ノ
甲斐がないわけではない。
要するに、
話し合ったり相談したりする甲斐があるっていうことです!
左馬頭の元妻は、
たしかに顔は十人並みだったけれども、
妻として、夫の話し相手にもなれる、
理想のパートナーだったようですね☆
正解は……5
(*^m^*)
あいでした