【帚木211-1】ひとへにうち頼みたらむ方は…
【古文】
「…ひとへにうち頼みたらむ方は、さばかりにてありぬべくなむ思ひたまへ出でらるる。…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
(左馬頭の物語は続きます)
「…ひとへにうち頼みたらむ 方は、
訳)「…すっかり信頼しきっているような 女性(=正妻)としては、
さばかりにてありぬべくなむ、
訳)あの程度で きっと良いにちがいないと、
思ひたまへ出でらるる。…」
訳)思い出さずにはいられ ません。…」
【古文】
「…ひとへにうち頼みたらむ 方は、さばかりにてありぬべくなむ思ひたまへ出でらるる。…」
【訳】
「…すっかり信頼しきっているような 女性(=正妻)としては、あの程度で きっと良いにちがいないと思い出さずにはいられ ません。…」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【ひとへに】
■【うち頼む(たのむ)】
※【うち~(接頭語)】
■【たら(完了)】
■【む(婉曲)】
■【方(かた)】
■【さばかり】
■【~にて】
■【ありぬべし】
※【ぬ(強意)】
※【べく(当然)】
■【なむ(係助詞)】
■【思ひたまへ出づ】
※【たまふ(謙譲)】
※【思ひ出(い)づ】
■【らるる(自発)】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇