【帚木206-2】呼応表現☆「絶えて~じ」☆
勉強がんばってますかあいです。
【イラスト解釈】では、本日のイラスト訳に因んで、
解釈問題や文法・常識のツボを随時更新しています♪
↓今日の源氏物語はコレ↓
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「…さりとも、絶えて思ひ放つやうはあらじと思うたまへて、とかく言ひはべりしを、…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭が具体的な女性体験談を語り出します。嫉妬深さゆえ、指を噛むような妻と喧嘩別れし、ある霙の夜逢いにいきましたが、本人はいません。
今日は、「絶えて~じ」の訳出☆
ではいってみよ~~っと♪
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「絶えて」という副詞は、
下二段動詞「絶ゆ」に、接続助詞「て」がくっついて
一語化したもの☆
(o^-')b
よく用いられるために、副詞となったようです!
ヽ(゚◇゚ )ノ
【絶えて(たえて)】副詞
①(打消の語を伴って)全然、少しも
②すっかり、まったく、はなはだしく
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
現代語にも「絶えて」という言葉はありますが、
逆にこれ、言葉通りの意味で用いますよね^^;
上のように、「全然~ない」というイディオムとして用いるのは、
古文独特の表現です!
w川・o・川w
①も②も、否定的・悲観的な状態を強調するのに用いますが、
特に、①の場合、
打消の語と呼応することで、
陳述の副詞と呼ばれています☆
(o^-')b
陳述の副詞には、以下このようなものもありますよ♪
打消の意を伴う陳述の副詞【一覧】
●いさ~ず=さあ~ない
●いまだ~ず=まだ~ない
●よも~じ=まさか~まい
●あへて~ず=進んで~ない
●あへて~じ(まじ)=少しも~ないだろう
●え~(打消)=~できない(不可能)
●さらに~(打消)=まったく~ない(全否定)
●おほかた~(打消)=まったく~ない(全否定)
●つゆ~(打消)=まったく~ない(全否定)
●たえて~(打消)=まったく~ない(全否定)
●さながら~(打消)=まったく~ない(全否定)
●をさをさ~(打消)=ほとんど~ない
●必ず~(打消)=必ずしも~ない
また、出てきた都度、一覧を押さえていってもらいますので、
今日ゼッタイに覚えなくちゃいけないっていうことないです!
さら~りと読み流して、
「へぇ~こんなのがあるんだ」的に、理解していってね♪
(*^m^*)
「絶えて~じ」の呼応表現は、以前にも記事にしていますので、合わせてご覧になっておいてくださーい♪
(*^m^*)
あいでした