【帚木202-1】艶なる歌も詠まず、…
【古文】
「…艶なる歌も詠まず、気色ばめる消息もせで、いとひたや籠もりに情けなかりしかば、あへなき心地して、…」
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(左馬頭の物語は続きます)
「…艶なる歌も詠まず、
訳)「…艶やかな和歌も詠まず、
気色ばめる消息もせで、
訳)もったいぶった手紙もしたためないで、
いとひたや籠もりに情けなかりしかば、
訳)本当に聞く耳ももたずに薄情であったので、
【古文】
「…艶なる歌も詠まず、気色ばめる消息もせで、いとひたや籠もりに情けなかりしかば、あへなき心地して、…」
【訳】
「…艶やかな和歌も詠まず、もったいぶった手紙もしたためないで、本当に聞く耳ももたずに薄情であったので、張り合いがない心持ちがして、…」
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■【艶(えん)なり】
■【歌】
■【気色(けしき)ばむ】
■【る(完了)】
■【消息(せうそこ)】
■【せ(サ変)】
■【で(打消接続)】
■【いと】
■【ひたやごもり(直屋籠もり)なり】
■【情けなし】
■【しか(過去)】
■【ば(順接)】
■【あへなし】
■【心地(ここち)】
■【し(サ変)】
■【~て(単純接続)】
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