FAQ14.動詞の活用表の覚え方は…?
今日はイラスト訳を描くつもりだったのですが、ちょっとGWなので休んでしまいましたー;
(;゚;∀;゚;)
今日は、久々のQ&A行ってみましょ♪
(o^-')b
とにかく古文の動詞の活用が全然覚えられなくて、
古典の授業が大の苦手なんですが…
まず、古文の勉強の第一確認の文法事項として、
動詞の活用表を完成させることから始められます。
この上の活用表を見てください。
9種類の動詞を出してありますが、
実は、すべての動詞が、この9種類の活用に
分類できるんですね~(*^o^*)
これを基本事項として覚えればいいだけです。
でも…どの動詞がどの活用になるのかが、分かんないんだよねー;
●語幹
●活用形
●活用の種類
この3つの部分に分けて説明していきますね。
語幹を押さえ、活用形のパターンをつかんで、
そこから活用の種類を見つけ出していきましょう♪
(o^-')b
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【語幹とは…】
語幹というのは、活用語の活用しない部分のことを言います。
たとえば、「書く」という動詞は、
「書かず」「書きて」「書く」「書けば」…と活用します。
書 か ず
書 き て
書 く
書 く 時
書 け ども
書 け
↑
ほら、最初の「書」という部分は、
まったく活用してませんよね。
このように、未然形・連用形…と変化させていくとき、
活用のない部分を、語幹(ごかん)と言うんです。
ただし、「見る」や「蹴る」、「来」「す」については、
見 ず
見 て
見る
見る 時
見れ ども
見よ
来 ず
来 て
来る
来る 時
来れ ども
来よ
↑
この、「見」や「来」の部分を、語幹として取ってしまったら、
未然形および連用形の「活用形」がなくなっちゃいますよねー;
(`・д´・ ;)
なので、「見ず」「蹴ず」「来ず」「せず」などの、
未然形の形を見たとき、「ず」の前が1音しかないものについては、語幹を「なし(○)」とします。
語幹について、理解できましたか?
o(^▽^)o
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【活用形と活用の種類】
活用形とは、
・【未然形】
・【連用形】
・【終止形】
・【連体形】
・【已然形】
・【命令形】
の6つをさします。
活用形には、それぞれ意味があるのですが、
例外も多いですので、基本的な意味・つながりの言葉を押さえておくくらいでいいです。
【未然】 ず (まだしていない形)
【連用】 て・たり (用言に連なる形)
【終止】 。 (言い切りの形)
【連体】 時、こと (体言につながる形)
【已然】 ども、ば (すでにし終えた形)
【命令】 ! (命令する形)
↑
このような基本的な後に続く言葉を覚えておき、
それぞれの動詞に当てはめて活用させてみてください!
(◎´エ`◎)
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■四段活用動詞
では、「書く」を、上のつながりの語に当てはめてみましょう。
書 か ず
書 き て
書 く 。
書 く 時
書 け ども
書 け !
↑
「書く」でいうと、この活用する部分が、
「~ず」「~て」などの言葉にどうつながっていくのか考えて、
1つ1つ活用形を埋めていきます。
ちなみに、このような、「か・き・く・け」の四段で活用する動詞を、四段活用と言います。
「かきくけこ」は、カ行なので、「カ行四段活用」と呼びます。
同じように他の動詞も埋めていきましょう♪
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■上/下一段活用動詞
「見る」「蹴る」は、語幹はありません。
み ず
み て
みる 。
みる 時
みれ ども
みよ !
け ず
け て
ける 。
ける とき
けれ ども
けよ !
↑
このように、「み」だけ、また「け」だけで活用していますよね!
(※連体・已然・命令は、それに「る」「れ「よ」がついた形)
「み」は、「まみむめも(マ行)」の上側の一段、
「け」は、「かきくけこ(カ行)」の下側の一段です。
あれ?でも「蹴る」の未然形って、「蹴ず」じゃなくて、「蹴らず」じゃないの?
たしかに、現代なら、「蹴らない」というのが未然形になります。
ですが、古文では、「蹴鞠(けまり)」「蹴飛ばす」などの言葉に残っているように、
古文では、未然形「蹴ず」、連用形「蹴て」という形になります。
古文の下一段活用は、この「蹴る」しかないので、
まるまる覚えてしまいましょ♪
(o^-')b
上一段活用動詞も、
「干(ひ)る」
「射(い)る」「鋳(い)る」
「着(き)る」
「似(に)る」「煮(に)る」
「見(み)る」
「居(ゐ)る」「率(ゐ)る」
と、その複合動詞である、
「顧(かへり)みる」・「率(ひき)ゐる」・「用(もち)ゐる」ぐらいしかないので、
「ひいきにみゐル」などと、パターンとして覚えてしまいましょ♪
(o^-')b
え?そんだけしかないの?現代ならもっといっぱいあるはず…
実は、現代の「落ちる」「起きる」などの上一段活用、
また、「見える」「避ける」などといった下一段活用をする動詞は、
古文では、一段ではなく、二段で活用するんです!
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■上/下二段活用動詞
落 ち ず
落 ち て
落 つ 。
落 つる 時
落 つれ ども
落 ちよ !
見 え ず
見 え て
見 ゆ 。
見 ゆる 時
見 ゆれ ども
見 えよ !
↑
このように、「ち」と「つ」、また「え」と「ゆ」という、
二段の活用になります。
「ち」「つ」は、「たちつてと」(タ行)の上側の二段、
「え」「ゆ」は、「やいゆえよ」(ヤ行)の下側の二段です。
「見えず」は、なんでヤ行なのぉ~?
「え」なら、「あいうえお(ア行)」が普通でしょ!
たしかに現代ならそうなんですが、
古文では「い」「え」は、ア行・ヤ行と2種類あるんです。
(※「ゐ」「ゑ」はワ行です)
そして、古文でア行の動詞というのは、
「得」「心得」(ア行下二段活用動詞)の2つのみ!
覚えてしまいましょ☆
ついでに…
●ヤ行下二段活用動詞
・「老ゆ(おゆ)」
・「悔ゆ(くゆ)」
・「報ゆ(むくゆ)」
●ワ行下二段活用動詞
・「植う(うう)」
・「飢う(うう)」
・「据う(すう)」
この動詞群は、活用の種類と活用形を丸暗記するくらい、
何度も書いて、覚えてしまいましょ♪
(o^-')b
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■変格活用
変格活用というのは、その名のとおり、通常の正格活用でない活用のこと。
つまり、上にあげた「四段」「上一段」「下一段」「上二段」「下二段」の活用に当てはまらないもの。
これらも数が少ないですので、
活用形と該当の動詞を、丸覚えしてしまってくださいっ!
●カ行変格活用動詞
「来(く)」のみ
(※ただし「いで来」などの複合語も含む)
●サ行変格活用動詞
「為(す)」「おはす」のみ
(※ただし「~す」という複合語も含む)
●ナ行変格活用動詞
「死ぬ」「往(去)ぬ(いぬ)」の二語のみ
●ラ行変格活用動詞
「あり」「をり」「はべり」「いまそかり(いますがり)」
このように、活用表の覚え方は、
理解と丸暗記を織り交ぜて、何度か活用表を完成させる練習をしてみたらいいですよ♪
(o^-')b
特に注意してほしいのは、
●一文字で終わる動詞
・「得(う)」(ア行下二段)
・「寝(ぬ)」(ナ行下二段)
・「経(ふ)」(ハ行下二段)
・「来(く)」(カ行変格)
・「為(す)」(サ行変格)
こういう、頻繁に出てくる動詞を、
何度も練習してみてくださいねっ♪
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でも…動詞の活用表覚えたって、入試に出るわけじゃないし…
そう。
特に、三年や浪人になってから、改めて古文を0から勉強していこうとする人が、こういう疑念を持って、基礎の基礎を疎かにしてしまい、結局古文がマスターできないまま、センター試験を迎えてしまいます;
(´・ω・`)
ですが、たとえば、
「見えば」といった部分を訳出するとき、
「見え」が未然形なのか、已然形なのかが分からないと、
「ば」の用法に迷いが生じてしまいます。
(※「ば」の用法の詳細についてはこちら→ )
動詞の活用形から、紛らわしい「ぬ」や「なむ」の識別ができますし、
そこを疎かにしてしまえば、古文の理解度は半減してしまうんです;
(x_x;)
さあ、センターまで、まだまだ半年以上もあります!
直接入試には出ないからといって、捨てる時期ではないですよ♪
(o^-')b
このブログでも、また何度か問題を出してみたいと思います。
またお立ち寄りくださいね~~☆
(≧▽≦)ノノ