【帚木69-①】いといたく思ひあがり、…
【古文】
「…いといたく思ひあがり、はかなくし出でたることわざも、ゆゑなからず見えたらむ、片かどにても、いかが思ひの外にをかしからざらむ。…」
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いといたく 思ひあがり、
訳)とてもすごく 気位が高く、
はかなく し出でたる ことわざも、
訳)ちょっと やってみせた 事も、
ゆゑなからず見えたらむ、
片かどにても、
訳)わずかな才能であっても、
いかが思ひの外にをかしからざらむ。
訳)どうして想定外で面白くないことがあろうか、いや、面白いだろう。
【古文】
「…いといたく 思ひあがり、はかなく し出でたる ことわざも、ゆゑなからず見えたらむ、片かどにても、いかが思ひの外にをかしからざらむ。…」
【訳】
「…とてもすごく 気位が高く、ちょっと やってみせた 事も、風情が感じられて見えているようなのは、わずかな才能であっても、どうして想定外で面白くないことがあろうか、いや、面白いだろう。…」
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■【いと】
■【いたく(いたし)】
■【思ひあがる】
■【はかなし】
■【し出づ(しいづ)】
■【たる(たり)】
■【ことわざ】
■【ゆゑなからず】
※【ゆゑなし(故無し)】
■【見え(見ゆ)】
■【たら(たり)】
■【む(婉曲)】
■【片かど】
■【にて】
■【いかが】
■【思ひの外に】
■【をかし】
■【ざら(ず)】
■【む(推量)】
☆重要古語一覧 ☆
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