【帚木65-②】「さびしくあばれたらむ」とは?
おはようございますあいです。
冬休み、1歩1歩前進してますか?
古文は毎日の積み重ねです。
毎日、「ゼロ」でない今日にしてくださいね♪
↓今日の源氏物語はコレ↓
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「さて、世にありと人に知られず、さびしくあばれたらむ葎の門に、…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。あるつれづれに長雨の降る夜、光源氏と頭中将、さらに友人の左馬頭、藤式部丞が、帝の物忌みのために宮中に籠もり、女性の品定めを始めました。頭中将が、女の品格を3つに分類し、左馬頭がそれに色をつけ、話を続けます。
今回は、「さびしくあばれたらむ」の解釈です♪
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「さびしくあばれたらむ…」
ん~(-"-;?
…ち、ちがいますよね^^;
センターでは、こういう部分の訳出問題が、
【問1】に出てきます!
「さびしくあばれたらむ葎の門に、…」
問)次の中から、最も適当なものを選べ。
1.寂れていてひっそりと静かな家に
2.寂れて荒れていない趣のある家に
3.もの寂しくひっそりと静かな家に
4.もの寂しく賑わしくない家に
5.もの寂しく荒れ果てた家に
選択肢をみて、古文と照らし合わせると、
「さびしく」
■寂れて
■もの寂しく
「あばれたらむ」
■ひっそり静かな
■荒れていない
■賑わしくない
■荒れ果てた
「葎の門に」
■家に
「葎の門」という語を知らなくても、
選択肢から、「家」のことだと分かります。
正確には、
【葎の門(むぐらのかど)】
…ムグラ(草)の生い茂った荒れ果てた家のこと
(※「葎の宿」とも)
この場合のように、選択肢を部分部分で区切って、解釈のヒントを導き出せることも大切ですよね。
ですが、間違って欲しくないのは、
「あばれたらむ」
■ひっそり静かな
■荒れていない
■賑わしくない
■荒れ果てた
↑
この選択肢を、なんとなく選んで、それを解釈のヒントにすること!
そうすると、解釈が間違った方向に誘導される恐れがあります!
問題を見てから古文を読んでるあなた!
お気をつけくださいね^^;
「あばれ / たら / む」
訳)「荒れ / ている / ような」
「あばれ」は、ラ行下二段活用動詞「あばる(荒る)」の連用形
あばら家
の語源となる言葉です。
(●´エ`●)
あ!あと、婉曲の「む」を、打消の「ぬ」と間違えないように!
これ、基本ですよぉ!!
(o^-')b
今回の源氏物語イラスト訳はこちら→
あいでした