【桐壺155-③】古文単語~「遣はす」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺155-③】古文単語~「遣はす」

こんばんはラブラブあいです。

 

■【宮(みや)】…内裏、宮中

■【召す】…お呼びになる

■【む(連体形)】…(~ような)婉曲

■【宇多の帝】…宇多天皇(59代)

■【誡め(いましめ)】…『寛平御遺誡』

■【いみじう(いみじ)】…たいそう

■【忍ぶ】…人目につかないようにする

■【鴻臚館】…外交・交易の場

■【遣はす】…おやりになる

今日はこの中から、

遣はす」についてお話しします。

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【遣はす】は、今でも用いられることがありますが、

 

「遣る(やる)」の尊敬の意が基本となります。

 

【遣はす(つかわす)】

①おやりになる(「遣る」の尊敬)

②お与えになる(「与ふ」の尊敬)

③やる、与える(敬意なし)


 

③のように、敬意のない場合もありますが、

この意が、現代にも通じていますね。


 

ということは、あなたは、上の①②の意を中心に覚えるべきなのです。

 

今回の古文も、帝が、光の宮を「遣はす」という流れなので、尊敬の意も入れて訳出してください。


 

ちなみに、室町時代のあたりから、

~してつかわす(=~してやる)」という補助動詞的な言いまわしが使われるようになりました。

 

時代劇などにも出てきますね。

(●´エ`●)

 

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そして、今回は提示しませんでしたが、

召す(=お呼びになる)」も重要古語ですよ♪
(o^-')b

 

「遣はす」は、尊敬語の場合とそうでない場合とがあります。

 

■主語が貴人の場合は、敬意あり

  →おやりになる、お与えになる

■主語が貴人でない場合は、敬意なし

  →やる、行かせる、与える

☆その他の重要古語☆

「いみじ」

婉曲の「む」



 

【古文】

宮の内に召さむことは、宇多の帝の御誡めあれば、いみじう忍びて、この御子を鴻臚館に遣はしたり。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪

 

 

【桐壺155-①】イラスト訳

【桐壺155-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ