【桐壺29-③】「~あへず」
おかえりなさい あいです。
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【今回の重要古語】
■ 誹り(そしり)
■ およすぐ
■ おはす
■ もて行く
■ 容貌(かたち)
■ 心ばへ
■ ありがたし
■ めづらし
■ え~~ず
■ ~~あへず
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今日は、「~~あへず」という語の使い方を押さえてください!!
「敢(あ)ふ」というハ行下二段活用動詞に、
打消の助動詞「ず」のついた複合語です。
「敢ふ」
①事に堪える、こらえきる
②おしきって~~する、すっかり~~する
「ず」
(打消)~~ない
この2つを別々に捉えるのではなく、「~~あへず」という形で、
使い方を覚えてください!!
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■ 消えあへぬ雪(=消えきれない雪)
■ 涙せきあへず(=涙もせき止められず)
■ 思ひあへず(=十分に考えが及ばない)
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「~~あへず」
=~~しきれない、~~できない
出てきたものから、イメージを大切にして覚えていきましょ♪
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【今回の重要古語】
■ 誹り(そしり)・・・ 非難すること・悪口を言うこと
■ およすぐ・・・ 成長する
■ おはす・・・ いらっしゃる 【尊敬の動詞】
■ もて行く・・・だんだん~~していく、次第に~~していく
■ 容貌(かたち)・・・ 顔立ち・容姿
■ 心ばへ・・・ 気だて・性質
■ ありがたし・・・ めったにない・まれである
■ めづらし・・・ 素晴らしい・賞賛に値する
■ え~~ず・・・ ~~できない【不可能】
■ ~~あへず・・・ ~~しきれない
【原文】
それにつけても、世の誹りのみ多かれど、この御子のおよすげ
もておはする御容貌 心ばへ ありがたく めづらしきまで見え
たまふを、え嫉みあへたまはず。
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おつかれさまでした
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