【桐壺29-②】解釈~光源氏
おはようございます あいです。
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【原文】
それにつけても、世の誹りのみ多かれど、この御子のおよすげ
もておはする御容貌心ばへありがたくめづらしきまで見えたまふを、
え嫉みあへたまはず。
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今回からは、「光源氏」に焦点を当ててのお話☆
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【前回までのあらすじ】
いつの時代だったか、他のお妃たちをさしおいて、帝のご寵愛を一身に
受けていた桐壺更衣に、世にも美しい男御子が産まれたそうな。
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それにつけても、世の誹りのみ多かれど、
そのことにつけても、世間の非難ばかりが多いけれど、
↑
「そのこと」とは、前回の「袴着 」のこと☆
↓
第二皇子(光源氏)が、誰にも劣らないほど盛大に袴着の儀式が
行われたことで、悔しい思いをする人も、多かったことでしょう!
たとえば、彼女…
桐壺更衣への非難も、ますます高まったことでしょう!
だ・け・ど
この御子のおよすげもておはする御容貌 心ばへありがたく
この御子が次第に 成長なさって行かれるお顔だちやご性質が世間に類なく
【およすげ(およすぐ)】とは、成長するという意の動詞。
【容貌(かたち)】とは、顔の容貌のことです(*^_^*)!
【心ばへ】は、プラスイメージとしてよく使われます☆
めづらしきまで見えたまふを、え嫉みあへたまはず。
素晴らしいまでにお見えになるので、憎みきることがおできになれない。
ここでポイントは、「え嫉(そね)みあへたまはず」
【え…ず(打消)】で、「…できない」という不可能の意。
【…あへず】で、「…しきれない、…できない」という意。
誰が、誰を、ねたみきることができないのでしょう?(^▽^)
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【原文】
それにつけても、世の誹りのみ多かれど、この御子のおよすげもて
おはする御容貌 心ばへ ありがたく めづらしきまで見えたまふを、
え嫉みあへたまはず。
【口語訳】
そのことにつけても、世間の非難ばかりが多かったが、この御子が
次第に 成長なさって行かれるお顔だちやご性質が世間に類なく
素晴らしいまでにお見えになるので、憎みきることがおできになれない。
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【今回の重要古語】
■ 誹り(そしり)
■ およすぐ
■ おはす
■ もて行く
■ 容貌(かたち)
■ 心ばへ
■ ありがたし
■ めづらし
■ え~~ず
■ ~~あへず
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