【桐壺45-②】解釈~不安 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺45-②】解釈~不安

おはようございます音譜 あいです。

 

 

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【原文】

御使の行き交ふほどもなきに、なほいぶせさを限りなくのたまはせつるを、

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今日は「更衣と離れ、情緒不安定の帝」のお話です。

 

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【前回までのあらすじ】

いつの天皇の御代でしたか、女御・更衣等帝の妃がたくさんいらっしゃる中に、桐壺更衣ただ1人が帝に溺愛されていました。妃たちの反感をかった更衣は、ついに病床に伏し、宮中から退出してしまいました。

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御使行き交ふほどもなき
訳)勅使行き来する間もないうちに

「使(つかひ)」とは、使者のこと。「」がついてるので、

エラい人の使者と考えられます。


源氏バイブル
 

帝は、最初に遣わされた使者が帰って来るのが待ちきれずに、また次の使者を発するというように、次々と使者が派遣されたのでしょう!



なほ いぶせさを限りなくのたまはせつるを、
訳)それでもやはり 気がかりなお気持ちをこの上なくおっしゃっていらのだが

【なほ】は、

 

①依然として

②それでもやはり

③さらにいっそう

 

文脈によって使い分ける必要があります。

ここでは、次々と、使者を送って、桐壺更衣の安否を確かめるのだが、

それでもなお・・・という文脈が、きれいかと思います。


 

【のたまはす】は、「言ふ」の尊敬語

「言ふ」→「のたまふ」→「のたまはす

と、敬意が高くなるので、

の言葉であるということが分かりますね♪


 

【いぶせし】は、気分が晴れず、すっきりしない意。

マイナスイメージの重要古語です♪

あいの部屋「イメージで覚える古文単語」 参照)


源氏バイブル


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【原文】

御使行き交ふほどもなきなほ いぶせさを限りなくのたまはせつるを、

 

【口語訳】

勅使行き来する間もないうちにそれでもやはり 気がかりなお気持ちをこの上なくおっしゃっていらしたのだが、

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【今日の重要古語】

■ 【使(つかひ)】

■ 【ほど】 

■ 【なほ】  

■ 【いぶせし】

■ 【のたまはす】

■ 【つる(つ)】 

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