【桐壺4-②】解釈~恨み
おはようございます あいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【原文】
朝夕 の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もり
にやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、帝のいる宮中でのお話です。
朝夕の宮仕へにつけても
訳)朝晩のお側仕えにつけても
毎日毎日毎日毎日∑(゚Д゚)クワッ
人の心をのみ動かし
訳)人々の心を動揺させてばかりで
「人」とは、おそらく他の妃たちのことでしょう。。。
毎回毎回、桐壺更衣ばかりが帝のそばにはべる。
宮仕えのあと、ひとり大奥へ帰って行く桐壺更衣を
※「のみ」はこの場合、強調です。
人の心をのみ動かし
訳)人々の心を動揺させてばかりで
ーーーーーーーーーーーーー
恨みを負ふ積もりにやありけむ、
訳)恨みを背負うことが、積もりに積もったせいであろうか、
☆「積もり」の訳出のしかたがポイントですねヽ(゚◇゚ )ノ
詳しくは、またいずれ、アメンバー記事等にて載せますが、まずは、
「~にやあらむ」=「~であろうか」という訳出をきちんと覚えましょ♪
ーーーーーーーーーーー
いと篤(あつ)しくなりゆき、
訳)とても病がちになってゆき、
「篤し」という漢字から、「危篤」のニュアンス。
きのうも書きましたが、古典の世界の「篤し」は、身体だけではなく、
心も含めて、重篤になっていく状態をさします。
ーーーーーーーーーーー
こんな状況下で、桐壺更衣は、心身ともにどんどん弱っていきます。
大奥にいるときも、お側仕えのときも、皆の目を感じざるを得ません。
実家に帰っている時が、最も心安らぐ桐壺更衣…
もの心細げに里がちなるを、
訳)なんとなく心細そうで、実家に下がりがちであるのを、
……でも……
続きは次号('-^*)/
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
【原文】
朝夕 の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、
【口語訳】
朝や晩のお側仕えにつけても、他の妃たちを動揺させてばかりで、恨みを受けることが積もり積もったせいであろうか、とても病気が重くなってゆき、なんとなく心細げに実家に下がりがちであるのを、
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【今回の重要古語】
■ 宮仕え
■ にや
■ あつし
⇒重要古語一覧
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■ 恨みを負う積もりにやありけむ
この、恨みがつもり重なっていくイメージが、彼女の追い込まれた立場を、物語っていますよね∑(゚Д゚)
ーーーーーーーーーーー
それでは、いってらっしゃい
【関連記事】