$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ズォーダー大帝不敵白色彗星帝国は銀河系の倍以上の大きさを誇るアンドロメダ星雲を傑物五世大帝の時代に制覇した巨大星間国家であり、宇宙戦艦ヤマトに登場する勢力でも常に最強候補に挙げられる強国です。
そしてアンドロメダ星雲制覇後、次なる標的として銀河系攻略に乗り出してきます。
その通り道にマゼラン星雲がありますが、白色彗星帝国は情報収集を重要視しているため、マゼラン星雲の雄、大ガミラス帝国とその国家元首たるデスラー総統の存在も掴んでいました。
あの大ガミラス帝国のデスラー総統ですら一目を置くその科学力は大変高く、白色彗星帝国艦隊はガミラス艦隊よりも強力です。
ガトランティス人の築いた白色彗星帝国の一番の特徴は本拠地が人工物で尚且つ高速移動する点でしょう。
本拠地たる都市要塞は強力な重力磁場を持つガス体をまとった巨大彗星となって宇宙を席捲しました。
白色彗星帝国艦隊は高速移動する本拠地に対応するため、高い機動力を備えています。
同帝国のもう一つの特徴は決戦兵器の連射が効くことです。この特徴の持つ意味は大変大きく、戦況を覆す力があります。
ただし、白色彗星帝国の主役は航空戦力であり、強力な艦載機の働きにより版図を拡げてきたと思われます。
また、後のガルマンガミラス帝国は科学の進んだ白色彗星帝国の影響を色濃く受けており、ある意味白色彗星帝国の後継と云えなくもありません。
白色彗星帝国についての記事、ズォーダー大帝から見た銀河系
テレサ編①」「テレサ編②」「星間国家編」を未読の方は併せて読んでみて下さい。

では恒例の戦力値を見ていきましょう。

数値の見方(10点法)←数値というよりレベルとして捉えたほうが正しい。
攻=砲撃戦能力 防=防御力 距=主兵装の射程距離 空=対空砲火 
速=速度 運=運動性 索=索敵・探知能力 
総=上記の総合値

射=主砲の速射性能
(数値ではなくABCでランク付け)
決戦兵器の数値は破壊力を表します。
搭=艦載機搭載機数は独断予想です。救命艇等の非軍用機は含まない。
特=特殊機能

注:他勢力との絡みで後日数値を修正することがあります。何分比較なので・・・

【戦艦】
白色彗星帝国は大ガミラス帝国と違い、艦隊の主力は戦艦です。
大ガミラス帝国の戦艦も機動力に優れていましたが、戦艦は水雷戦隊の旗艦という位置づけであり、艦隊の殆どが駆逐艦で編成されていました。
白色彗星帝国は移動本拠地に対応する為に、迅速な展開と制圧が前衛艦隊に求められ、火力のある戦艦を大量生産し艦隊の主力を担わせると同時に高い機動力をも与えました。
この帝国の主力を担う戦艦ですが、確かに駆逐艦より格段に火力は高いものの、戦艦にしては明らかに火力不足でした。
戦艦の主砲は速射性を重視しており、駆逐掃討戦に向いています。これは充実した航空戦力を保有していることに起因していると思われます。
主砲の速射性の高さは全勢力中最高ランクです。

大戦艦 攻7 防6 距7 空8 速8 運4 索8 射A 総48
決戦兵器:衝撃砲16

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-バルゼー艦隊・大戦艦白色彗星帝国の主力戦艦。
主兵装は回転砲塔である。回転砲塔は速射性に優れ仰角も広く真上にも撃てるので、主砲としてのみならず対空砲火としても利用出来る優れた兵器である。
回転砲塔は地球のショックカノンの様に目標を変えるごとに砲台を旋回させて砲身を上下させるというタイムロスが無いのだからその優位性が分かる。
しかし、火力と射程距離がショックカノンより格段に落ちてしまい、ヤマトとの砲撃戦では有効射程距離外から一方的に撃ち込まれてしまった。
ところが、大帝国の主力を担う戦艦なだけあって、この弱点を補う形で決戦兵器を装備している。
それが衝撃砲である。決戦兵器というよりは主砲といっても良いかも知れない。何故なら充填が不要だからである。
艦橋自体が衝撃砲の塊であるが、最も射程の長い砲は最下段にある。
この下段衝撃砲は口径が大きい分、二連装となっている。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-衝撃砲・上部三連装艦橋上部の三連装衝撃砲は対空砲火としても使用しており、決戦兵器でも連射の効くあたりが如何にも白色彗星帝国らしい高性能ぶりである。
衝撃砲を一斉掃射するときは、波動砲発射体型と同様に横一列に並ぶ。

第二世代地球防衛艦隊との決戦までは情報統制が敷かれており、衝撃砲の使用は禁じられていたようだ。
ヤマトとの砲撃戦で衝撃砲が使用されなかったのはこの為で、この砲撃戦データを元に土方司令は作戦を練り上げた為、ヒペリオン艦隊は衝撃砲により血祭りに上げられてしまった。

【特殊艦艇】
白色彗星帝国の艦艇の種類はガミラス程豊富ではないが、技術革新は怠りがないようである。
ガミラスの優れた技術を積極的に導入する辺りは閣僚や提督達と違い技術者には貪欲な姿勢がある。新兵器の塊である試作艦にそれが現れている。
また特別仕様の艦艇で独立した艦隊を編成している。これは明らかに主力戦艦と違う設計・運用思想の下で建造されているから、独立した艦隊行動を取らせているのだろう。

メダルーザ 攻11 防18 距20 空2 速10 運5 索11 射C 総77
決戦兵器:火炎直撃砲85

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-メダルーザ白色彗星帝国が誇る新鋭戦艦。
帝国主力艦隊の旗艦を務め、本艦1隻で第二世代地球防衛艦隊に大打撃を与えたことで有名。
メダルーザと云えばガミラスの瞬間物質移送機の技術を応用し、ガミラスですら成し得なかったエネルギーの瞬間移送に成功した火炎直撃砲を搭載していることに尽きる。
この新兵器はアンドロメダの拡散波動砲の倍の射程を誇る。つまりヤマトの波動砲の4倍の射程距離があるのである。しかもワープアウトして着弾するので回避不可能という前代未聞の超兵器である。
最新の拡散波動砲を装備しルンルン気分の地球艦隊の出鼻をものの見事に挫いて見せた。
メダルーザは試作艦としての色合いが濃く、様々な新機能を搭載している。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-メダルーザ後部2船体後部にドーム状の構造物があり、兵装が無いのもその一端であろう。
またメインノズルも明らかに従来艦と形状が違う上に噴射する火炎すら存在しない。
あらゆる面で革新的技術を積み込んでいるのは間違いないようである。

火炎直撃砲以外で目を引くのは、主砲と防御力についてである。
白色彗星帝国艦艇は防御力が低い(他勢力も同じだが)印象を受けるが、メダルーザは強力なショックカノンの集中砲火を受けてもなかなか沈まなかった。攻撃陣の中にアンドロメダも加わっていたのにである。
この防御構造と装甲にも新技術が加えられていることは明らかである。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-メダルーザ主砲火線また、速射性に偏った回転砲塔に代えて新型の主砲が装備されている。
この新型主砲の火線はショックカノンよりも太く、火線の周囲に粒子も見える。
恐らくアンドロメダのショックカノンを上回る威力があるのではないか。

主砲の射程もアンドロメダと同じく脅威の20である。
しかし、試作段階の為か主砲は2連装1基のみしか搭載されていない。それでも攻11もあるのは、この新型主砲の威力の凄まじさを物語っている。
土星決戦を圧勝し戦闘データを取った後に、本格的な新鋭戦艦を建造する予定だったのではなかろうか。
何はともあれ、本艦はタイマン勝負でヤマトに勝てるであろう戦艦である。

ミサイル艦 攻8 防7 距7 空9 速10 運10 索9 射A 総60
決戦兵器:破滅ミサイル2機400

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ミサイル艦2全ての兵装がミサイルという特異な戦艦。
ゴーランド艦隊は全て本艦で編成されている。
ミサイル艦が独立した行動を取るのは尋常ではない機動力の高さと確立した戦法があるからだろう。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ミサイル艦ミサイル連射ミサイルの連射速度は速く攻撃力は高い。大量のミサイルを消費するために艦内にミサイル製造工場を設けてあるのは特筆ものである。
全長240mの船体は、破滅ミサイルを除けば200mを割り込むと思われ、そのコンパクトな艦内にミサイル製造工場を設けるのは無理があると
考えるのは早計だろう。
本艦は全幅が126mもあり、容積はヤマトを遥かに上回る。ヤマトの華奢なマッチ棒の様な船体であの武装、あの艦載機搭載数、加えて艦内工場があることを思えば、ミサイル製造工場のみに特化したミサイル艦の工場生産力は非常に高いのだろう。
いや、ガトランティス人から見ればチンパンジーでしかない地球人類の知識、常識で判断すれば、指をさされながら嘲笑されるので知ったかぶりは厳禁である(苦笑)
破滅ミサイルは惑星破壊ミサイルであり、後のガルマンガミラス帝国、ボラー連邦に先んじて開発、実戦配備しているだけでなく、サイズもコンパクトである。如何に彗星帝国の科学が進んでいるかが分かる決戦兵器である。
決戦兵器使用時に発射隊形を組むことは多々あるが、破滅ミサイルも同様である。横一列に並ぶ波動砲発射隊形とやや違い、扇形に隊形を組む戦闘隊形FZが破滅ミサイルの発射隊形である。

潜宙艦 攻3 防1 距1 空0 速3 運5 索9 射C 総22
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-潜宙艦1見た目も能力も宇宙版潜水艦である。
しかし、宇宙空間には海という遮蔽物は無いので、ステルス性を高め空間偽装をすることで姿を眩ませて忍び寄るのが特徴である。
そのため、見つかれば完全な無防備となるのでどう考えても偵察や兵站線の破壊を主任務とすべき艦である。
アンドロメダのソナーやヤマトの機雷により姿を焙り出された後は、なす術なく駆逐された。

小型特殊艇 攻0 防1 距- 空- 速10 運7 索2 射C 総20
決戦兵器:試作砲

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-小型特殊艇1大国白色彗星帝国も技術開発は怠り無く進められており、この小型艇には開発中の試作砲が搭載してある。
監視衛星如き駆逐艦にでも葬らせれば良いものをわざわざ小型艇を発進させたのは勿論試作品のデーターを取るためである。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-小型特殊艇砲撃この試作砲は非常に特徴的だが、新型の主砲か決戦兵器なのかは不明である。
速射性はなく火力重視の砲の開発であることは間違いない。
大戦艦に代わる開発中の新型戦艦は兵装を豊かにし、航空機偏重からの脱却を図っていたのかも知れない。
回転砲塔、衝撃砲に加えて新砲を開発搭載するという設計思想は、兵装の豊富なガミラス艦から影響を受けたのだろうか。また未完の新型戦艦の開発を引継ぎ完成させたのが他でもないガルマンガミラス帝国だとしたら感慨深いものがある。
ガルマンガミラス艦艇の兵装の豊富さは「ガルマンガミラス駆逐艦編」を参照。

【駆逐艦】
白色彗星帝国の駆逐艦は魚雷装備がなく、砲撃戦に特化している。
様々なタイプの駆逐艦に多様な兵装を搭載させたガミラス艦とは全く違った設計思想の下に建造されているが能力は極めて高い。
しかし、航空戦力が強力で戦艦が主力という艦隊編成からか、白色彗星帝国は駆逐艦の使い方を余り理解していないようである。
白色彗星帝国の駆逐艦と回転砲塔」を未読の方は事前に読んでみて下さい。

新鋭駆逐艦 攻5 防3 距4 空10 速10 運10 索5 射A 総47
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-新鋭駆逐艦1本ブログでは宇宙戦艦ヤマトシリーズの最優秀駆逐艦という評価を与えている。
武装は回転砲塔のみだが、それが艦底も含め無数に装備されており、その速射性と相まって駆逐艦とは思えぬ火力を誇る。もちろん機動力も申し分ない。

その火力は、高い機動力を活かして接近戦に持ち込めば戦艦すら撃破することが可能な程である。
実際、新デスラー艦の瞬間物質移送機で送り込まれた本艦は俊敏に動き、瞬く間にヤマトの全武装を破壊し沈黙させてみせた。
一方、当の白色彗星帝国の運用は大戦艦との混成艦隊で正面からヤマトに砲撃戦を挑み、簡単に葬られてしまった。

【空母】
白色彗星帝国艦隊の主力は戦艦であると述べましたが、主役は空母です。
白色彗星帝国がアンドロメダ星雲を制覇出来たのも優秀な艦載機デスバテーターとこの大型機を運用する空母があったからです。
戦艦はあくまで仕上げ、つまり敵残存部隊の駆逐という補助的な役割であったと思われます。
デスバデーターは全長48.1m、全幅が41mもあるので、当然それを運用する空母は巨大なものとなっています。
地球側が把握している空母のデーターは明らかに事実誤認で実際にはデーターの倍程の大きさがあるものと思われます。この辺にも白色彗星帝国の情報戦の成果が見て取れます。

超大型空母 攻6 防5 距6 空8 速7 運4 索10 射A 総46 
200
 特:船体回転
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-大型空母・甲板旋回白色彗星帝国の強みは強力な艦載機による先制攻撃にあり、その核となるのがこの超大型空母である。
本艦はガミラスの主力空母三段空母を遥かに凌駕する能力がある。
またガミラスの戦闘空母は飛行甲板が観音開きの如く回転するが、超大型空母は船体ごと回転してしまうスケールのデカさである。
艦を管制・動力区画と滑走路、艦載機格納庫、補給等の艦載機区画とに分け、艦載機区画をまるごと回転させるという構造になっている。
艦載機の発艦は上面が用いられ、全機発進後に下面を回転により上面に持って来るのである。
上下面にそれぞれ2本、計4本の滑走路を持ち、艦載機射出口は滑走路の左右に1箇所ずつの計8箇所も設けてある。
つまり一度に4機も発進できる為、艦載機の素早い展開が可能となっている。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-大型空母のサイズ超大型空母の大きさを地球側は全長315m、全幅95.5mと捉えているが勿論誤認である。黄緑色に塗られた滑走路は全幅48.1mのデスバテーターが斜めに重なり合うように2機ずつ発艦するのだから、全幅と滑走路1本の幅とを勘違いしているのではなかろうか。
↑コスモタイガーが蚊トンボに見える。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-超大型空母エレベーターこの巨大空母の格納庫に備え付けられているエレベーターも当然巨大である。
戦略爆撃機並の大きさのある艦載機デスバテーターをこれだけ乗せているのだから、そのサイズは推して知るべしである。本艦は空母というより機動要塞と言った方が良いかもしれない。
しかし、ミサイル満載のデスバテーターが処狭しと発艦を待っていた時に攻撃を受けたことを差し引いても防御力は高いとは云えず、突出は厳禁である。
武装は大小様々な回転砲塔を装備しているが砲撃戦は努めて避けたいところである。
艦載機は「ヤマト2」ではデスバテーターのみ、「さらば」では上面はデスバテーター、下面はイーターⅡを搭載していた。

高速中型空母 攻4 防4 距5 空8 速9 運4 索9 射A 総43 
50

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-高速中型空母2白色彗星帝国機動部隊の主力空母が本艦である。
彗星帝国の強行偵察艦隊にも配備されており、威力偵察のみならず、そのまま拠点を攻略することも多々ある。
帝国の最前線を担っているので機動力は高く、搭載機は傑作機のデスバテーターである。
本艦こそが帝国の航路を切り開いているとも云えるが、やはり防御力は高くないので突出は厳禁である。
優秀機デスバテーターを使ったアウトレンジ攻撃でこそ真価を発揮する。
本艦も動力部と艦載機区画の二重構造になっているが回転はしない。
二重構造は超大型空母のように前後で隔てるのではなく、上下に分けており構造上の弱点になっている。
滑走路は1本で左右に1つずつ艦載機射出口が設けられており、左右交互に素早く射出して艦載機の展開を早く出来るよう工夫が凝らされている。

【揚陸艦】
移動性本拠地を持つ帝国は航路上に前線基地を構築することが求められ、その為には地上を制圧する必要がある。その任を完遂するために地上部隊を送り込むのが揚陸艦である。
揚陸艦が投入されるのはデスバテーターが制空権を取り、敵地上戦力の大半を葬った後である。

戦車揚陸艦 攻0 防1 距- 空0 速5 運3 索3 射- 総12
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-強襲揚陸艦2本艦は強行偵察艦隊に配備されている。
強行偵察艦隊は威力偵察だけでなく、前線に拠点を築くために地上を制圧する必要性が多々あるので、その場合に登場するのが本艦である。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-戦車揚陸揚陸艦とは云え、本艦が着陸することはない。
上空で船底ハッチ×3を開き戦車を降下させる。
戦車を上空から降下させた後は、速やかにその場を離れるという運用がなされている。




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