2011年のゲーム販売 (4月25日~5月2日) | アドベンチャーゲーム研究処

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アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。

【ランキング】

今週の4gamer.net全国ゲーム販売数ランキング(20位まで)
今週のiNSIDE全国ゲーム販売数ランキング(30位まで)

先週のランキング(アドベンチャーゲーム研究処)

【今週のADV販売】

名探偵コナン 蒼き宝石の輪舞曲
DS『名探偵コナン 蒼き宝石の輪舞曲』
販売 バンダイナムコゲームス 開発 スパイク 順位 15位(0.9万本 累計 2.8万本)

『蒼き宝石の輪舞曲』の2週目は0.9万本を販売し、順当な推移。
ただし『名探偵コナン』自体はランキング水面下で伸ばして行くタイプなので、
キャラクターものにありがちな旬を過ぎれば即ダウンというわけでもなく、
ゴールデンウィーク週を開け、映画公開が終わって以降の動きも期待できるはず。
ということで、この作品については年間ランキングまで着地点は見えない。

レイトン教授と奇跡の仮面 特典 3Dクリーナー付き
3DS『レイトン教授と奇跡の仮面』
販売・開発 LEVEL5 順位 27位

今週でフェードアウトかと思われた『奇跡の仮面』も粘って27位を維持。
同じ3DSの『nintendogs+cats』『パイロットウィングス リゾート』が再浮上していることから、
ソフト不足でゴールデンウィークに入ったためライト層が動いたと想像される。
まあ前世代では維持ではなく浮上組に入るゲームだったことを考えれば、
この点に現在の3DSとDSのハード客層に、ギャップを感じないでもない。

【今週のゲーム販売】

『最後の約束の物語』『エルシャダイ』が5万本オーバー、今週の新作。

最後の約束の物語 予約特典「ブックオブシークレット&ブラック★ロックシューター THE GAME プレビュービデオグラフ」付きEl Shaddai ASCENSION OF THE METATRON

 ゴールデンウィーク前半戦となった今週の集計分では、イメージエポック販売業参入第一弾であるPSP『最後の約束の物語』が6万本を販売し新作内では1位を獲得。ハードそのものに勢いがあったと言うのもあるのだろうが、新規作でここまで動くとは意外。ベタに楽しめそうなゲーム性や設定、プロモーションの方向性が上手く働いたか。ただし未消化なシナリオを筆頭に購入者からは不満の声も聞こえ、販売業を続けつつブランドを育てて行くには課題が残っているのも確か。まあ無視される作品は星の数ほどあるわけで、賛否を糧に徐々にユーザーの信頼を勝ち取れればということで。
 ネットでの扱いで話題先行に見えた『エルシャダイ』はPS3版が5.8万本を販売(XBOX360版は0.9万本)し、こちらもまあそこそこの数字。見た目の時点で言うまでもないのかもしれないが、画作りや雰囲気を重視した作品の様なので、その点が今後のセールスにどう影響するかがポイント。

 他の新作は『パタポン3』がシリーズ最高の出足となる4.9万本の初動を記録。伸びしろも期待できるシリーズなだけに、累計は『2』の10.6万本越えは確定的か。『Starry☆Sky ~in Winter~ ポータブル』(1.5万本)『乙女はお姉さまに恋してる Portable ~2人のエルダー~』(0.8万本)『薄桜鬼 遊戯録 DS』(0.8万本)など移植ものもランキング中段に登場。

ゴールデンウィーク商戦で定番が伸びた、今週の旧作。

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル

 出荷の関係で販売推移が不安定な『DQMJ2プロフェッショナル』は、ゴールデンウィーク需要と出荷状況が上手く噛み合ったのか先週から約3万本アップの7.4万本を販売し、累計は40万本を突破。この調子なら来週も相応の数字が出ると思われ、今月中のハーフミリオン突破も射程範囲となった。ほかDS『バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS』が3.3万本、PSP『第二次スーパーロボット大戦Z 破壊編』が2.7万本、『プロ野球スピリッツ2011』のPSP版が2.2万本でPS3版が1.7万本を販売し、準新作陣がゴールデンウィーク商戦の需要をガッチリと汲み取っている。『ガチトラ』(0.8万本)や『地球防衛軍2』(21位)も粘っているので、頑張って貰いたい。

【コメント】
『ダンガンロンパ』を再々プレイ中なのですが、
ここに来て3話目がアニメ版『ベルばら』パロだと気づく、出崎統ファンとして大失態。
モノクマが最終回前の例ナレーションをパロディしてようやくとは、情けない。
むしろ何故、何故初回プレイ時に気づけなかったのか。

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 ビジュアルファンブック (ゲーマガBOOKS)
やっぱり「殺人事件を推理する」というよりも「そのシチュエーションで殺人が起こる」ことこそキモであり、ミステリーとしては「その状況」にする過程を大切にした作品だと思います。なので、裁判シーン(ミニゲームや推理を表現する方法の解りにくさ)で否定されるのは仕方ないし気持ちも解るのですが、そこだけで評価するのは個人的にイヤ。イヤッたら、イヤです。

クリエイター集団が本当に作りたい作品を世に出すまでの苦闘の歴史を振り返る講演「ニトロプラス10年の軌跡」(GIGAZINE)

個人的に、ゲーム文脈で発生した「美少女もの」の最初に発信する媒体が
もはやアドベンチャーゲーム以外のものになっている、とヒシヒシ感じた妙な記事でした。
(いや、そんなことは00年代序盤で解っていないとおかしいことなんですが。)
まあ方法論で行けば、「美少女ゲーム=女の子を魅せるゲーム」なわけで、
そこを突き詰めればこういう方向性もアリという結論に至るのは歴史が示す事実なのですが…
ってこの話題、しても私は全く楽しくないし、むしろ悲しくなるので広げるのは止しましょう。

【PS3情報流出】ソニー、利用者全員の流出を確認 プレステネット7700万人(産経Biz)

とうとう被害者規模が確定。
管理の甘さ、対応の不誠実さなどのSCEの大失策は言及されて然るべきなわけで、
これからPSNを利用したサービスのイメージを回復させるのは並大抵のことではないぞ。

任天堂に逆風、期待の「3DS」が震災で失速(産経)

延期してしまったソフト陣が発売される6月から、という面もあるが、
現状の予定表でピンとくる作品がそこまでないのもまた確かなわけで、
E3でまずソフト面での大きな発表に期待したくなるところ。ほら、そう『逆転裁判5』とか。



アドベンチャーネタが本当にない。
こういう時こそ企画記事なのでしょうガハハハ。