ヤフーレビューの闇/映画『進撃の巨人』問題を考える〈その3〉 | アディクトリポート

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かねてより何かと話題の、
辛口批評映画サイト、
前田有一の超映画批評で、
実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の40点というのは、

さすがにサイテー映画の三大巨頭、
『デビルマン』(2004)の2点や、

本編を観る勇気のある方は、こちらでどうぞ

『ガッチャマン』(2013)の4点


『ルパン三世』(2014)の3点


↓せっかくなので、「まともな」ルパン三世のビジュアルをどうぞ。

テレビアニメシリーズの歴史で、
作画的にはまぎれもなくベスト。
はたして演出はいかに。



——と比べれば、
かなり高得点をおごってもらった部類に入る。

なにせ、たしかに「つなぎ」にすぎなかったにせよ、
あの世界的ヒットシリーズ第3弾
『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』の25点より、15点も高いんだから!
natto

私はタダで見られるわけでもなけリゃ、
『進撃』を観ることはないが、
観たとしても、『ハンガー・ゲーム』3作目より、
『進撃』の評価が高いことなど、およそありえないと断言できる。

なのに『進撃』の樋口真嗣監督は、
この評価と点数にブチ切れた。

監督は自身のフェイスブックに
「やったぜ!大先生に褒められたら、どうしようかと思ったが、これなら安心だ。
というか、誰だよ、こいつに試写状送ったバカは!」
と書き込んだ。

ここで浮かぶ疑問。

どう書かれれば満足で、
何点だったら納得したんだろうか?


友達だけに公開したはずの文面だったが、
その「友だち」(笑)の一人が、
これは面白いとばかりに、発言の画面撮りをネットにさらした。

たしか

このさらし行為により、樋口監督の、
人間とは、かくも卑しく、みすぼらしくなってしまうのかと悲しくなる、
(※個人の感想です)
きわめて粗暴な人物像が、
衆目の知るところになった。

もっとも本人は、
●職人は気むずかしいもの、
●映画界では監督は絶対だ
という、
昔ながらの悪しき業界の慣習がしみついて抜け出せず、
そんな自分を持て余しているだけなのだろうが。

でもって、一見裏切り者のように受け取られかねない
“友人”は、実は大殊勲者で、
このままでいいはずのない、
樋口監督の姿勢を、これを機にあらためて世に問うたわけ。

読む人が読めば、
こういう文言を書き連ねる人が監督した映画が、
まともなはずはないと、たちどころにわかるから、
私も「進撃の巨人」実写映画版は、観る価値がないとこれで判断できた。

大切なお金と時間をムダにしないで済んだことを、
“裏切りの友人”に深く感謝したい。

その後、監督は、
●超映画批評自体にではなく、
●試写状を送った宣伝部に文句を言っただけ
●だが確認すると、試写状は送っていないそうで、どうりで超映画批評の論評はトンチンカン
——と、前言撤回をくり返すのだが、
そこで取り消される一言一言の方こそトンチンカンで、
「いや、あんた、そういうことじゃないでしょ」
と、この人に事態の客観的な判断能力や、
的確な分析能力がないことが、ますますさらされてしまい、
当然、観客の不興を買った。

でもって、かつてはそういう文句やクレームを一箇所に集められる場所がなく、
2007年のトンデモ映画、
「恋空」の時は、アマゾンの未発売のDVDのレビュー欄で、それが行われ、
いわゆる「縦読み」もかなり流行(はや)ったが、

恋 空 スタンダード・エディション [DVD]
東宝 (2008-04-25)
売り上げランキング: 34,433

今ならヤフーの映画レビューがあるってことで、
ここに抗議コメントと星一つ評価が殺到。

「どうせお前たちには映画なんか作れっこないんだから、
オレ様が作ってやった作品を、見せてもらえることをありがたく思え」
という、あくまでも監督本位、
観客不在の時代錯誤な姿勢が厳しく問われた。

お金を払って観てくださる大切なお客様への気配りゼロなのは、
監督だけでなく、
特殊造形プロデューサーの西村喜廣(にしむらよしひろ)とかいう人も
監督に負けない「何様」発言をくり返し


westings
これが祟(たた)って、レビューはますます大荒れ。

星1つがぶっちぎりの圧倒数で、
それ以外の星評価は、
その1/4あたりと言う状態がずっと続いた。

超映画批評の100点満点での40点は、
5点満点評価に置き換えた場合、
星二つ評価=2点に相当するから、
2.12点状態が長く(公開2週間あたり)続いたのは、
まあ妥当なところ。

だがこのバッシング気運(星1つ評価の連続)の渦中で、
今後、
「デビルマン」の1.42点
「ガッチャマン」の1.93点
に、どこまで迫るかと注視していたところ、
この平均点はフシギとじわじわと上がっていき、
今では2.19点にまで持ち直している。

ここには当然、意図的な不正操作がある。

2013年の「ガッチャマン」の低評価では、
これが興行にとどめをさす致命傷になったため、
昨2014年の「ルパン三世」からは、
いわゆる“群集心理”でどっと低評価が集まり、
公開中に1点代に落ち込むのを防ぐため、
工作部隊が待機していて、
星一つ評価が続くと必ず、
連続して星5つ評価爆弾が一定周期で投下され、
さらには直後に応援部隊が待ってましたと「役立ち」ボタンを押し、
平均点と星5つへの役立ち度評価は、
じわじわと上がって行くという事態が発生していた。

たしか2.2あたりが底値で、
最終的には2.6評価が維持され、現状に至っている。

「進撃の巨人」のヤフーレビューは、
この工作が行われた(知る限り)第2の例で、
さらに星一つの評価が、みるまに削除されているケースも多く、
たとえば、
映画にエキストラで参加した人が、
スタッフの横柄な態度にヘキエキした

という投稿は、
知る限り2回消されたし、
たった今も、
「星一つの低評価は電通に消されます」
と言うタイトルをクリックしたら、
「レビューが存在しません」
と、まさに抹殺の現場に遭遇してしまった。

どうせ削除の表向きの言い訳は、
「映画本編の内容と無関係」ってことだろうが、
映画って言うのは、周囲を取り巻く社会との関わりが無視できないんだから、
監督が観客の心理的反発を招いた責任を感じるためにも、
理屈の通った否定的コメントを消し、
工作操作がミエミエのヨイショコメントを蔓延させるのが、
正しいメディアのあり方とは、とうてい思えないんだが。

そしてこれも「ルパン三世」の高評価レビューと共通してるが、
低評価の意見を罵(ののし)る高評価の論拠が、
「原作厨(原作中毒、原作原理主義者、こりかたまった原作ファン)」、
すなわち
「原作(たいていはマンガかアニメ)と比べてどうこう言うのは、
思考の硬直化」
となじるってヤツで、
そもそもこの論法がムチャクチャである。

「ルパン三世」や「進撃の巨人」の看板を掲げておいて、
観てみたら中身が完全に別物だったら、
それは詐欺行為なんだから、
文句をいって当然だと思うが?

マックに行って、ビッグマックを注文したら、
天ぷらうどんが出て来たら、
「ふざけんな!」ってなるでしょう。

「進撃」の星1つ評価には、
あの素晴らしい原作マンガや、
その良さをさらに増幅したアニメが先に存在してるのに、
よりによって後出しジャンケンの実写版の出来がこれって、どういうことよ?
という失望や落胆が反映されており、
さすがに「デビルマン」ほどに、映画技術的にダメダメ作品じゃないってだけで、
総合的な評価点が、「デビルマン」より高くてしかるべきという単純な比較は成立しない。

もう一つ不自然なのは、
高評価レビューが根拠なき自信にあふれていて、
低評価レビューに対して、めったやたらに攻撃的なこと。

たとえば、
ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)のレビューでも、
はんこう
評価平均が3.46点とまずまずであろうと、
「あまり大きな声ではいえませんが、泣きました」
と、全体の論調と異なる意見を述べる人は、
「もしかしたら自分の感覚が変わってるのかな」
と、自信なさげで遠慮がちなものなのに、
「進撃」高評価のコメントは、
「何を根拠に堂々と?」と不可解なまでに、
そろって自信満々な断定口調だ。

さらに賛否両論というのは、
肯定的な評価と否定的な評価が伯仲することをいうのに、
代表意見をまとめたコーナーでは、
まずは5点満点評価が最初に取り上げられ、
しかも賛否のレビューを同数取り上げるという、実態無視のアンバランスさ。

もちろん、こうしたサイトのレビュー欄も、
あくまでも映画のプロモーションの一環として行われていて、
これまた「ルパン三世」の時と同様、
主演俳優のインタビューまで載せてる同じサイトで、
あきらかに興行のマイナス要素を放置するわけにもいかないんだろうが。

だが、この手の工作はとっくに見透かされているし、
もしも高評価に釣られて、
なぜか(笑)一般向けの試写も一切やらずに、
いよいよ19日から公開される、
後編『エンド オブ ザ ワールド』を不覚にも観てしまった人は、
「だまされた」と怒り心頭で、またその旨を書き込むだろうし、
削除はこっそりやるものだから、
全ての否定的評価は消しきれないので、
イタチごっこではないか。

「進撃の巨人」の根本的な問題は、
監督と脚本家が、その職責をまっとうできない人材だった
ということに尽きる。

三重苦、
つまり
●社会とまともにつきあえず、円満な対人関係を築けない人格障害
●一言で言えば「学がない」 恐らくは小学校の国算理社の履修さえままならなかったであろう、根本的な頭の悪さが見透かされ、それに伴い、知識や教養にも欠ける様子が痛々しい、学習障害
●社会情勢を受け入れられずに、子供の頃に好きだった特撮にいつまでも固執する一方、なってはいけない悪いオトナの見本、傲慢で不遜、自己中心的で他者への配慮が一切なしという最悪の人物像にまっしぐらという発達障害
——が、障害の種類によって程度の差こそあれ、
くしくも3人(樋口真嗣・渡辺雄介・町山智浩)も揃ったために、
互いの意見が食い違わずに、異常な事態が暴走した。

障害者差別をするつもりはなく、
そうした人はハンデと引き替えに、
異能を持ちあわせているケースが多く、
樋口氏の場合は、それが特技監督なんだから、
町山氏の場合は映画批評眼、渡辺氏の場合は…思いつきません・笑)
自分の本分をわきまえて、
器でもないことに出しゃばらなければいいだけのことである。

こういう根本的な問題を是正しないで、
ポンコツ作品(欠陥品・不良品・異物混入作品)を平気で世に送り出しておきながら、
姑息な情報操作で取り繕(つくろ)うのは、
見苦しい無駄な悪あがきなうえに、
ますますファンや観客の反感を買う行為ではないか?

もっともヤフーレビューは誰でも気軽に投稿できるだけに、
消されるリスクも覚悟する必要はあるわけで、
だからこそ、私は消されてしまうにしのびない自分の映画レビューは、
一つたりとも投稿するつもりはありません。

以上で、私の「進撃の巨人」関連記事はおしまい。

ヤフーのレビューより参考になったと思っていただけたなら、
本意にかなう限りです。