ハンガー・ゲーム2(2013) | アディクトリポート

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本題に入る前に、
この記事(テーマに「仮面ライダー」がない理由)で、

*「本郷猛の乗用バイク」の写真が間違っている。
*佐々木剛氏は2号ライダーを演じたことがある。
----という、修正情報をいただきました。

後日、訂正情報で記事を構成しますので、
他にも何かお気づきの方は、
コメントかメッセージで情報をいただけますように。


*****************
興行収入やヒットの度合いだけでは、映画の善し悪しは測れない。

『ハンガー・ゲーム2』は、掛け値なしの傑作です!

taitoru

1作目を観た方は、劇場公開が終了してしまう前に、ぜひご覧ください。


以上。

game1

----でも、いいんだが、
いやあ、上映開始たちまち、
「ああ、これこれ、この張り詰めた空気感!
これぞハンガー・ゲームだよ!
危うく見逃すとこだった、あぶねえ、あぶねえ」
と思わされた。

やっぱ、ジェニファー・ローレンスは大した役者だよ。
美人じゃないからスターじゃないが、
顔の表情だけでなく、全身の身のこなしでも演技をし、
状況まで演じられる俳優なんて、そうはいない。

他には…クリストファー・ウォーケンと、モーガン・フリーマンくらいしか、そういう役者は思い浮かばず、彼女以外の女優はほぼ全滅だね。

game2

ドラマ展開に目を向けると、
肝心のゲームまでの前段がけっこう長いが、
かといって、ゲームそのものがダイジェストで手抜きというわけでもなく、じっくりみっちり。

「このペースで続けたら、どんだけ長くなんだよ」
と思ったら、意外なところで終わるものの、
ガッカリするわけではない。

各所が徹底的に考え抜かれ、突き詰め尽くされている。
既存作に頼らず、自分で独自の話を構築する術を心得ていて、
危うげなところが微塵もないから、安心して展開に身を任せられる。

ge-0mu

世の中には、才人というものがいるんだな。
どこまで原作(ラノベらしい・未読)どおりか知らないが、
とにかく原作者のスーザン・コリンズ(※厳密には「スザーン」)は、
まさしく出るべくして出て来た、超逸材だよ。

そういやつい先日も、例の文学賞の発表があったが、
「何気ない日常の1コマを切り取る」
とか、
「ことさらに大きな出来事が起きるでもない」
とか、
「純文学」という言葉を隠れ蓑や免罪符に、
作家が創造性の追求をサボる言い訳にするのは、
いいかげんにしてもらいたい。

日常と大差ないものを追求するのは個人の勝手だが、
そんなしみったれた「創作性のツメに火を灯すような」ケチケチ倹約小説なんて、
わざわざお客様にお金を払っていただく価値なんてないと思うぞ。

ao

まともなストーリー、まともなドラマなら、その作品ならでは、他作品にはない新味と創意工夫にあふれて、活字メディアにとどまらず、映像作品に発展、結実するはずだから。

「ハンガー・ゲーム」こそ、まさにそれにあてはまる。

思えば、手当たり次第に映画を観ることをやめ(ざるを得ず)、
これはという作品は、数回のブログにわたって取り上げることにした走りが、1作目の「ハンガー・ゲーム」だった気がする。

シリーズ物には固定ファンの支持が欠かせないが、
「トワイライト」シリーズは言うに及ばず、
くしくもこの時期に公開されている、
堤幸彦カントクの
「またファンから小銭をだまし取りに来ました」的な二つのシリーズ
TBSの「マヨマヨ」とかテレ朝の「ムッシュムラムラ」とか)
に浪費するなら、当然「ハンガー・ゲーム」が最優先でしょ!
----と思うのだが、前者2タイトルが依然のさばっている一方で、後者は今週の金曜日で上映終了のシネコンもちらほら。

rasuto

そういや、「ハンガー・ゲーム2」の、昨2013年末12月27日の日本公開を機に、1作目がテレビ地上波で放送されたのをご存じですか?

ichi

知らないでしょ?
それはきっと、テレ東の午後のロードショーだから。
(2013年12月25日(水)午後1時25分~午後3時25分)

あまりの冷遇ぶりに、なんだか作品を汚されてる気がして、見る気もしなかった。

だけど家で見たって、本作、本シリーズの真価が発揮されるとは到底思えんよ。

こんなだから、日本はますますダメになる!