番組開始時期が近いヒーローの集合記念撮影の体制は、1973年春頃には東映ではすっかり確立され、しかも原作は全て石森章太郎（※当時表記）という独裁体制が、1972年夏の、ライダー新１号、キカイダーの頃から継続していた。
↑この写真、より高解像度のものに差し替えました。
※過去ログも同様
というわけで、次の記念撮影は、
↓この、ロボット刑事Ｋ（左）、仮面ライダーＶ３（中）、キカイダー01（右）で、
時期は1973年４～５月頃と推定。
根拠は放送時期。
『仮面ライダーＶ３』 1973・昭和48年２月17日～1974・昭和49年２月９日
『ロボット刑事』 1973・昭和48年４月５日～９月27日
『キカイダー01』 1973・昭和48年５月12日～1974・昭和49年３月30日
しかし今回も、講談社はこうした記念撮影の場に呼ばれて、しっかり写真におさめても、
自社の児童誌へ、その写真を掲載することができなかった。
Ｖ３とロボット刑事だけなら掲載できたが,
↑演じた俳優（千波丈太郎）がカタカナが苦手だったのか？（※Wikiでは意図的だったとされている）、仮面ライダーV3を「仮面ラーイダV3」と呼ぶ、デストロンの初代大幹部ドクトルＧ（ゲー）と、力を合わせて戦うV3とロボット刑事Ｋ。
↓カップリングのレコード等の関連グッズには、
記念撮影時の写真が有効活用されることもあった。
それは両タイトルの掲載権を、講談社が所有していたため。
『ロボット刑事』は、石森章太郎の漫画が、週刊少年マガジンに、テレビ版第１話の放送に約３か月先行して連載開始されていた。
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〈ロボット刑事豆知識〉
『ロボット刑事』は、石森章太郎原作、東映製作の特撮番組という点では『仮面ライダー』の流れをくむが、初めてフジテレビ系で放送された点が特筆される。
↑原作者の石森章太郎氏との記念撮影は、氏の服装等から判断すると、下記のキカイダー、01との記念撮影と同じ日に、同じ場所で行われた可能性が高い。
ロボット刑事の呼称（個人名）はＫ（ケイ）だが、
↑一時期名前が変更されて、「ロボット刑事J（ジョー）」だったので、準備版（左）ではバックルが「Ｊ」になっている。
↑Ｋの愛車が「ジョーカー（＝ジョーの車）」なのは、その名残。
↓感情の変化に伴って両眼の色が変化し、
↑平常時（デフォルト）は黄色（左）、怒った時や戦闘時は赤（右）、悲しい時は青（中）となる。
第22話でバドーに対抗するために強化改造され、頭部には機関砲、肩にミサイルが装備された。
以後は「ブローアップ!」の声とともに両眼が銀色となり全身が赤く変化し、戦闘モードに入る。
『キカイダー01』は、前作『人造人間キカイダー』同様に、
小学館が掲載権を所有。
週刊少年サンデーの漫画連載は、ページ内で一度だけ「キカイダー01」と示された以外は、最後まで「人造人間キカイダー」のタイトルのままだった。
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〈キカイダー01豆知識〉
01（ゼロワン）の愛車
↓ダブルマシーンは、
前作「キカイダー」で、
↓変身前のジローが乗っていたサイドカー（右）をベースに、
（＊ジローがキカイダーに変身すると、サイドカーも左右の位置が入れ替わったサイドマシーンに変身する。
撮影では、別の２台を巧妙に切り替えた。
↓奥にジローのサイドカーが見える）
↓カウルや翼のパーツを足し、
塗装を変えたもの。
これにより、
↓キカイダー用とゼロワン用のマシーンは１台ずつとなったので、
↓ゼロワンは変身前後で、同じマシーンに乗ることに。
なんだけど、1973年の３番組初放送当時、
講談社の雑誌以外で、
ロボット刑事、Ｖ３、０１の集合記念写真に、
見覚えのある人がいるはずだ。
↑※この写真２点が、講談社の撮影分かどうかは不明ですので念のため。
しかして、その雑誌とは----
というところまでで、えらく長くなったので、終わらなかったけど、また続く。