この流れ。
で、今回はグラブロ。
なんですが、その前に。
ずっと探していた富野ラフがネット上に公開されているのを、
KEIさんから教えていただきました。
ありがとうございました!
既公開記事を修正してもなかなか読んでもらえないので、今後の記事充実に役立たせていただきます。
さて、(上記の富野ラフには存在していない)グラブロに話を戻しますが、
これは安彦良和の画だと思います。
流れるように勢いのある描線。
純粋に水中抵抗を考えたら、
流線型に徹した方がいいはずのクチバシが若干めくれ上がっているのは、
キャラクター性を優先して、カモノハシになぞらえているらしい。
丸みを帯びたアウトライン(輪郭)や、
↓スリット(赤丸内)、
↑各所の穴(青丸内)などのディテールの描き方も、
↓モグラをイメージした(と思われる)、アッガイに通じるところがある。
↑モグラ型アッガイと、
↓カモノハシ型グラブロは、
共に安彦良和がガンダムに刻んだ、自分のサイン代わりのメカなのかも。
そうであれば、グラブロとアッガイは兄弟機という位置づけにもなる。
テレビでは安彦氏の作画の回には登場せず、
28話「大西洋、血に染めて」に登場。この回の作画監督は中村一夫。
イマイチ印象に残ってないが、
『ジ オリジン』では堂々と登場していて、
アニメ用決定稿とのイメージギャップが少ないのも、元から安彦画だったのではと考える根拠。
だがしかし、
グラブロの2話前に登場する潜水艦マッドアングラーなんかも、
スラスラと量感のある線で描かれていて、
当時の大河原邦男も、安彦タッチから学んでしのぎを削った部分もあり、
さらには物理的に大河原氏でしかあり得ないエルメスも、
↑この富野ラフの三面図だけから、
勢いのある線でスラスラ描かれているので、
↓大河原氏が導き出した形状がこれ。
絶対とは言い切れませんので、念のため。