順番から行くと、番組最後のMS(モビルスーツ)のジオングですが、
これは大河原邦男に決まってます。
↑決定稿と並べなければ、違いのわからない、
↓大河原邦男氏のジオング準備稿。
↓なので、並べてみました。
上下とも、左が準備稿、右が決定稿。
↓これでわかりますかね?
大河原邦男GUNDAM DESIGN WORKS (A collection―Mechanical design works series)
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大河原 邦男
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というのも、ギャンとゲルググまでは、
安彦良和が手がけることはありえても、それ以降は物理的にあり得なかったから。
なぜならギャン(37話のみ)とゲルググ(同37話で初登場)までで、安彦氏は病気降板。
MSのデザインが先行してたが、37話の一つ前の、36話のバロム大佐から、
すでにキャラデザインは、安彦良和氏ではなくなっている。
というわけで、MA(モビルアーマー)の分析となるが、
1.アッザム
(18話に登場)
2.グラブロ
(28話に登場)
3.ビグロ
(31話に登場)
↑「ガンダムの常識」の32話は誤植です!
4.ザクレロ
(32話に登場)
5.ブラウ・ブロ
(33話から登場)
6.ビグ・ザム
(35話から登場)
7.エルメス
(39話から登場)
のうち、キャラクター性のない(=顔のない)メカの1と5、時期的に安彦氏が描き得ない7は除外。
なぜ顔のないMAは除外かというと、「メカは苦手」と公言してはばからない安彦氏が、あえて大河原氏を押しのけてメカデザインにまで手を出した理由が、MSのキャラクター性を尊重して、いわば「やむを得ずの延長」で、MAはさらにその延長だったから。
つまり安彦版MSもMAも、メカデザインとしてよりは、キャラデザインとして行われていたわけである。
ということで、個々のMAについては、またいずれ。