※本日は4月1日ですが、mixi時代から毎年恒例だった、人騒がせなエイプリルフールは、昨今の深刻な状況を鑑(かんが)み、自粛させていただきます。
さて、シコシコ続けてきた「大河原ザクを求めて~」シリーズも、
結局「いたんだよ、オレのザクが!」(シリーズ)につなげる意図だったわけで、
カズ@zakuさんのブログ、ジオン驚異のメカニズムのおかげで、
はからずもそれが可能になった今となっては、
もう続ける意味もない(かも)ですが、
まあ、消化試合の感覚で、おつきあいいただければと。
前回の最後では、今回は「大河原ザクの帰還」の予定でしたが、その前に、帰還の前提になる「大河原ザクの不在」について。
大河原邦男本人は、ハイザック原案を担当した
『Zガンダム』(1985年3月2日-1986年2月22日)以降も、
各種ガンダム作品に関わっているが、もっぱらガンダムタイプのデザイン提供が大半だった。
↑ガンダムタイプについては、この本を見ればよくわかる。
「ガンダムの常識 オールガンダム大全集」
発売日: 2011年1月21日
価 格 : 600円(税込)
出 版 : 双葉社
判 型 : B6判
ISBN 978-4-575-30289-9
ザクタイプは、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』(1996年1月25日-1999年7月25日)
以前には、
MSV(モビルスーツバリエーション)の
↑最近のMSV人気再燃と再評価気運で、往年の「模型情報」を合冊復刻した「MSVハンドブック」が、昨2010年9月25日より、600円で販売開始。
後続企画、MS-Xから、
〈MS-Xの経緯〉(Wikiより。一部編集)
1984年初頭に『テレビマガジン』誌上にて、『MS-X』シリーズのデザインが発表。
この時点ではまだ『モビルスーツバリエーション』シリーズの延長だったが、その後、静岡ホビーショーにて正式な新企画として発表された。なお、静岡ホビーショーでは同時に小説「逆襲のシャア・ガンダム」も発表されている。後の小説版『機動戦士Ζガンダム』に当たるものと推測される。
すぐに『テレビマガジン』及び『コミックボンボン』にて模型を発表する連載が始まった。新しいモビルスーツと共に、従来のモビルスーツ向けにバストライナーやスキウレのような「オプション兵装」(SFS)も発表し、顧客離れを防ぐ対策を採った。
1984年9月には『モビルスーツバリエーション』の第3期シリーズが終了。第4期シリーズ用に一般作業用ザクやパーフェクトガンダムMk-III レッドウォーリアなどの商品化も検討され金型の設計も開始されていたが、これを中断して『MS-X』シリーズを商品化する準備に入った。
しかし、従来のデザインからはかけ離れていた新しいモビルスーツはいまいち人気が伸びず、さらに『MS-X』シリーズ製作発表の半年後、1984年秋にガンダムの新作アニメ(「ニューガンダム(仮)」)の製作決定が日刊スポーツの速報から始まる各アニメ誌で報道され、年末には『機動戦士Ζガンダム』の製作が発表された。
結局、顧客の分散を恐れて『機動戦士Ζガンダム』の商品展開に集中することとなったため、『MS-X』シリーズの商品化は木型の時点で中断。『モビルスーツバリエーション』の第4期シリーズとして1984年12月に発売された「1/100 パーフェクトガンダム」をもって、『モビルスーツバリエーション』及び『MS-X』シリーズは終焉を迎えた。
アクト・ザク(MS-11)が、
『Zガンダム』に、
ロザミア・バダム中尉が駆る、ギャプランの支援機として登場した以外は、
『機動戦士ガンダムF91』(1991年3月16日劇場公開)に、
かろうじてデナン・ゲーや、
デナン・ゾンがいるぐらいで、
それ以外の、ザク系、ザク風MSは、ことごとく大河原邦男以外のメカデザイナーによるもの。
『ガンダムZZ』(1986年3月1日-1987年1月31日)に登場した、
ハイザックのバリエーション、アイザック(RMS-119)は、
↑長年にわたり、アイザックの設定画といえば、後頭部の円盤形がわかる、この2点しかなかったが、
↓最近は、他のモビルスーツと同じ、下から見上げた角度のものもあるらしい。(いつからかは不明)
↓かときすなを(現カトキハジメ)による、
ガンダムTV作品で採用された最初期のデザイン。
↓明貴美加による、オリジナル画稿も存在する。
※上記2点のイラストは、こちらのサイトから無断転載さ(=勝手にパクら)せていただきました。
問題あれば削除します。
同じ『ZZ』のガルスJ(AMX-101)は、
頭部のデザインのみ、キュベレイが元となっているので永野護。
それ以外は、出渕裕がデザインした「バオウ」がクリーンナップを経て「ガルスJ」として登場することとなった。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年3月12日劇場公開)
に登場する、ギラ・ドーガも、
出渕裕のデザイン。
その翌年のOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989・全6話)の、
ザク改(MS-06FZ)も、
デザインは出渕裕。
そのため、ザクのバリエーションというより、ギラ・ドーガのバリエーションの趣(おもむき)。
2年後の1991年から翌92年にかけてのOVA、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の、
ザクⅡF2型(MS-06F-2)。
デザインはカトキハジメ。
↓模型誌企画『ガンダム・センチネル0079』に登場するカトキ版ザクII(左)を、アニメ用に線を減らしたもの(右)。
F型(左)とFZ型(右)の中間になるよう、デザインされている。
同じ『0083 STARDUST MEMORY』には、5~13話に、ドラッツェ(MS-21C)というMSも登場する。
設定では、
深刻な物資不足に悩む公国残党軍の台所事情を反映したかのような機体で、破損したザクII F2型の上半身にガトル戦闘爆撃機のプロペラントタンク兼スラスターを足部分に組み合わせ製造された。このため、地上での歩行機能は有していない。
----ことになっているが……
↑肝心の胴体のアップの設定画が、ほとんどない。
↓こちらが、ようやく見つけた線画の、胴体部の拡大部分。
なるほど納得。頭部は新造で、胴体はたしかにF2タイプですね。
ええっと、『第08MS小隊』で、大河原氏がザクを描き直す1996年までなら、ザク風やザク系って、これだけですよね?
ただし、
*ザクタイプに限定します。
*今日の記事だけでなく、同じテーマの記事全てにさかのぼり、取り上げたものは除外します。
*同じ型式番号の色替えや描き直し、細部形状のみの変更は除外します。
(例:ディザートザク)
*話の都合上、M-MSV(「SDクラブ」1988~1991年に掲載)は、ここでは除外します。
(後日取り上げる予定)
それでも見落としあったら、教えてください。
……今回は、えらい時間がかかったぜ!
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