これまで４回、1979年「小三」連載「とべ！ウルトラ戦士」の客演ウルトラマン（以下客演ウル）を見てきたので、次は順番で行くと「エルフ編」だが、ここには新たな客演は（該当回の主役エルフ以外には）なし。
そこで「１ダースの特攻隊編」を見ていくが、
次で「とべ！」最終話となる「アサシン編」にも、新顔の客演ウルは出てこないので、
「ザ・」の客演ウル
は、今回の５回目で終わりです。
今回の客演たちは、冒頭の４ページまでで出番が終わってしまう。
↓アヌビス星人の脅迫通信の報告を受ける上司と、
↓会議に集った面々程度。
もっとも、この構成
１．異変を察知する部署の責任者が登場、
２．次に会議の面々
は、「ベーダー編」とほぼ同じ。
しかし今回は、みなウルトラ軍団と基本的には同形で、
体型では、やせ形と、
太ったタイプに大別される。
本家のテレビ（たまに映画）のウルトラシリーズには、ヒーローものということもあり、ぶざまに太ったウルトラマンは登場しない。
初代マンを演じた古谷敏が８頭身のすらりとしたプロポーションで、マスクをつけてようやく７頭身に落ち着いた。
セブンの上西弘次（スペクトルマンも演じた）以降の格闘技系の体型は、菊池英一の演じた帰ってきたウルトラマンもほぼ同じ。
菊池は「セブン」の「ウルトラ警備隊西へ（前・後編）」の２回だけ、なぜか上西に代わって､セブンを演じている。
次がウルトラ兄弟で一番短足のエースで、これは１・２話のみ中西正、３話以降は武内正治の体型に起因する。
当時の「末弟」だったタロウは長沢寛が演じ、ようやく初代マンに匹敵する、すらりとした長身ウルトラマンの登場となった。
それ以外の差違は（目が丸いか、角張っているか以外は）、口ひげの有無程度しかない。
↑ヒゲありで、上に挙げていない最後の一人。
無表情の仮面のウルトラマンで年令の高さを表すには、ヒゲをつけるしかないが、うまくやらないと滑稽になってしまう。
そこで実写で初のヒゲ付きウルトラマン､ウルトラの父はあごひげ（ほおひげ）だった。
↑初登場時（左）は、あごひげは発泡スチロールみたいな素材で厚みがあったが、後に薄手の素材を貼り付けただけ（右）になっている。ヒゲだから剃ったのかも？
ウルトラマンキングで、ついにウルトラマンの口ひげとあごひげ（やぎひげ）が実現。
立体表現が秀逸で、滑稽な印象はなく､逆に威厳が感じられる。
「十戒」のモーセあたりが発想の原点？
↑「モー娘。」ならぬ「モー爺。」
さて、ホントはここまででおしまい、でもいいんだが、それだと長くならない。
ここで取り上げるのは、ウルトラマンの後頭部の塗り分け問題。
今回の客演ウルにも、一人だけ無防備に、後頭部丸出しなのがいる。
後頭部そのものには色（赤）がなく、後ろにはみ出たヒレだけが赤い（黒い）。
この塗り分けは､正しいのか？
ウルトラ軍団や客演ウルのデフォルト（基本形）は、初代ウルトラマンではなく、ウルトラマン２世（帰マン、新マン、後世の呼称ジャック）。
ところが､この新マンの後頭部塗り分けは一定しておらず、ヒレの形を抜きにして、塗り分けだけで分類しても、最低５つのタイプがある。
そこで以下の動画からキャプチャして､見ていこう。
〈参考動画一覧〉
帰ってきたウルトラマン主題歌 ＴＶサイズ
埋め込み不可
http://www.youtube.com/watch?v=x5dj0QFQ9-k
帰ってきたウルトラマン OP 主題歌 フルコーラス
埋め込み不可
http://www.youtube.com/watch?v=89xz0uA8aMs
帰マン スペシウム光線コレクション MATのテーマ
埋め込み不可
http://www.youtube.com/watch?v=rT7WZwTW0es&NR=1
ウルトラブレスレット Ultra Bracelet 夕陽に立つウルトラマン
埋め込み不可
http://www.youtube.com/watch?v=DIXoUWgqXqQ&NR=1
激闘！郷秀樹！ Return of Ultraman 40th Anniversary
埋め込み不可
http://www.youtube.com/watch?v=AFXDqY-9sfo
ありがとう郷秀樹
埋め込み不可
http://www.youtube.com/watch?v=aOl7HcJVPrs
〈タイプⅠ〉（１・３話登場）は、
↑これの塗り直しで
後頭部の塗り分けは、↑こうなっている。
＊初代マンＡ・Ｂタイプに準拠？
〈タイプⅡ〉
↓グドン／ツインテール戦（５・６話）
スーツは２・４話と同じ、初期の代表モデル。
＊ある角度からだと､ストンと直線に塗り分けている。
〈タイプⅢ〉
↓ベムスター戦（18話）
↓ビーコン戦（21話）
↓話数不明（誰か教えて！）
↓これまた話数不明
＊後頭部の赤い面積は減り、後端（耳から顎のエラの間あたり）に、前方に突き出した「くびれ」がある。
〈タイプⅣ〉
↓ヤドカリン戦（29話）
↓プルーマ戦（31話）
↓プリズ魔戦（35話）
↓ナックル星人／ブラックキング戦（38話）
↓バルダック星人戦（39話）
↓話数不明（教えて！）
＊「くびれ」がなく、後頭部の赤い面積がさらに減っている。
〈タイプⅤ〉
↓ヤメタランス戦（48話）
↓ゼットン戦（51話）
＊もはや完全に後頭部からは赤が消えている。
内山まもるが、「ザ・」で描く新マンタイプは、みんなこの塗り分け。
「帰ってきたウルトラマン」の話になったところで、
ウルトラ1800シリーズでのＤＶＤ廉価版再販が、
今月23日から始まるが、
※封入応募券で、あの学年誌のバッジ復刻版プレゼント企画があるらしいぞ！
これの（どこでの、とはいいませんが）レビューが、相変わらずゴミでまいった。
具体的には、初発売時の至らぬ点（各話の予告編が、最終13巻にまとめられている）をあげつらって、「そこが直ってなけりゃ買わない」っていう、ルサンチマンのいいがかり。
どうせお前は、そこが直ってたら、無理やりにでも、別の買わない言い訳を探見つけ出すんだろ？
廉価版再プレスに、いったい何をケチつけてるのか？
こういうやからに、「ＳＷヴォールト」でも苦労したんだよねえ。
いわく、「模型製作の参考になる図面が１枚もなくて､泣きそうになりました」
……
いつ誰が、「ヴォールト」が模型参考図面集だって、言ったんでしょうか？
お前はいつまでも泣いてろよ！
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