スマホのイヤホンジャックに挿して温度が測れる小型センサー「Th | atlanticaのブログ

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全長3.6cm・直径9mmと超小型で、キーホルダー感覚でどこにでも持っていくことができ、スマートフォンのイヤホンジャックに挿してアプリと連携させるだけで外気の温度をすぐに測定できるデバイスが「Thermodo」です。クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで目標額3万5000ドル(約360万円)のところ33万6018ドル(約3400万円)の出資金を集めて作られた製品なのですが、「こんなに小さくて本当にちゃんと測れるのだろうか?」ということが気になったので、実際にKickstarterで出資してゲットしたThermodoを使ってみました。

Thermodo ~ The Tiny Thermometer for Mobile Devices
http://thermodo.com/

Thermodoのパッケージはこんな感じ。


ケース自体は手の平にすっぽり収まる大きさです。


本体は白・黒・赤・シルバー(プレミアム)の4色展開。


長さは3.6cmほどで、指でつまめるサイズ。


直径は9mm程度で、底にはマスコットキャラクターであるRobocatが描かれています。


キーホルダーのようにリングがついているので、カバンやペンケースにつけて携帯することも可能です。


キャップを外してみると、使用されているのは一般的な3極(絶縁リング2つ)ではなく、4極(絶縁リング3つ)のプラグとなっていました。


シルバー色のプレミアムThermodoはこんな感じ。


プラグは黒と同じ4極です。


赤のThermodo。


プラグ部分は以下の通り。


最後は白のThermodo。


プラグ部分はこんな感じです。


Thermodoはアプリと連携させて気温を測るため、まずはアプリをインストール。なお、アプリはApp StoreGoogle Playからインストール可能。


iPhoneにアプリをインストール後、起動すると「Thermodoがマイクへのアクセスを求めています」と表示されるので、「OK」をタップ。


「Continue」をタップします。


初回起動時には簡単な説明が表れるのでスワイプしつつ読んでいきます。


Thermodoの中には非常に繊細なセンサーが入っており、センサーによって温度を測るため、測定された温度はセンサー周囲にある環境に影響されるとのこと。


例えば手でThermodoを触ったとしたら、計測される温度は手の温度に左右されてしまいます。なので、温度を測る前は長時間Thermodoに触れないようにしましょう。


また、装着しているデバイスの熱をも拾ってしまいます。デバイスの熱に関してはセッティングで調整してデバイス温度抜きの数値を表示させることも可能。


「Have fun!(楽しんで!)」というメッセージが出てくるので、「Ok, got it!」をタップ。


アプリ画面に「Insert Thermodo」と表示されました。


イヤホンジャックにプラグを挿入します。


すると自動的に温度計画面へと切り替わりました。こんな感じで、基本的に使い方はプラグを差すだけでOKです。


ちょこんとイヤホンジャックから飛び出していますが、普通に使う分には邪魔になりません。


プラグを挿入した直後の温度は大体27度前後。なお、数字の下でユラユラ揺れるラインは数値の上昇と下降を示し、右下がりの青いラインは目標とする温度に向けて数値が下がっていることを、右上がりの赤いラインは反対に温度が上がっていることを表します。


左上にあるメニューボタンをタップすると、「About」「Settings」「Apps」「Robocat」アイコンが表れました。


Settingsからはデバイスの温度を差し引いて表示を行うモードの選択ができ、デバイスの温度には通常温度の「Regular」、デバイスが熱された状態にある「Warm」、自分でデバイスの温度を入力する「Custom」から最適なものを選びます。今回は「Regular」を選んでみました。


すると、27度近くあった温度が23.7度に変化。


なお、デバイス温度のカスタム画面はこんな感じ。


「Show indicator arrows」をタップすると、波打つラインだけではなく、温度の横に矢印を表示させて数値の上昇・下降を示すことが可能です。


さらに、ホーム画面の下側をスライドさせると、数値が安定するまでに測定された最低温度・最高温度・平均温度が表示されます。


温度計で室内の温度を測ってみると、大体24.5度でした。


そして、デバイス温度を「Regular」に設定した状態のThermodoで測定してみると、温度は24.6度で安定。ほぼ温度計と同じ結果になりました。


試しにThermodoをぎゅっと握ってみると、センサーが反応して数値はみるみるうちに上昇。


プラグを抜くとオフ状態に戻ります。


白のThermodoをiPhone 5sに装着するとこんな感じ。


赤のThermodo,rmtssp


黒のThermodoは黒いiPhoneに装着すると、最も存在感が消えていました。


ということで、外でも気温を測ってみます。デバイス温度は今回も「Regular」に設定。


室内から出てすぐだったので、気温はみるみるうちに下降していきます。


約5分後、温度計の温度は14.5度になりました。


一方、Thermodoは12.4度を示して一度安定します。


風があったためか、さらに何度か数値は上がったり下がったりを繰り返して……


11.9度で安定。


温度計を見てみると、数値は約12度を示していました。印象としては室内用の温度計よりもThermodoの方がやや早く気温を計測している感じでしたが、最終的にはほぼ同じ数値を示す結果となりました。


なお、Thermodoは現在予約販売中で、価格はプレミアムが44.99ドル(約4700円)、赤・黒・白が29.99ドル(約3100円)となっています。

Thermodo ~ The Tiny Thermometer for Mobile Devices
http://store.thermodo.com/


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