7月は『べびプリ』三昧。 | どんぐり、ころころ。

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オタク半分、マジメ半分くらいで、たまに飯やら菓子の話しをするブログ。

こんばんは。


突然、『べびプリ』って何なん?っていう話しになると思いますが。


昨晩(9日深夜1時)にAT-Xで放送されたらしいので、じゃあこのタイミングで記事を挙げようかと。






【概要】



「Baby Princess」を略して『べびプリ』。



その昔、「Sister Princess(通称:シスプリ)」っていう12人も妹がいるというトンデモ設定の作品が一世を風靡したんですが・・・・・・・いや、そこからだと話しが長いか(笑)



「Baby Princess」は、2008年に月刊誌「電撃G's magazine」の通巻200号記念企画で始まった読者参加型企画が始まり。



ザックリ言うと、ある日突然生き別れになっていたという姉妹に引き合わされた主人公「天使陽太郎(あまつかようたろう、高校一年生)」がいて、いざフタを開けてみたら年上から年下まで19人も姉妹がいてビックリ!という「シスプリ」以上にぶっ飛んだ設定で、ドタバタだけどハートフルな家族の物語。



内容は、誌面に掲載される公野櫻子先生のテキストによるショートストーリーがメイン。



さらに。誌上企画として、いわゆるゲームブック的な選択肢があってストーリーが進んで…っていうのを誌面に掲載して、それに読者がハガキで応募して選択肢を選ぶ→次号で正解発表という、この時代に敢えてアナログなのんびりした読者参加企画が展開されてました。



一方、インターネット上でも19姉妹が代わる代わる執筆を担当する「WHOLE SWEET LIFE」という日記(ブログ)もあって、結構高い頻度で更新が現在も続いています。時事ネタも折り込まれた内容で書かれていたり、一日に複数回の更新があったり、そんなタイムリーでスピーディーな企画もあります。



G'sの誌上では徐々に規模は小さくなってしまいましたが細々ながらも続いてきましたし、 日記の方は相変わらず頻繁に更新があって、知る人ぞ知る企画といったところです。




詳しくは、以下のサイトやグーグル先生まで。


公式サイト:http://gs.dengeki.com/suteki/


19姉妹の日記:http://gs.dengeki.com/suteki/blog/


アニメ版サイト:http://baby-princess3d.jp/index.html
(概要を知るならコッチの方が詳しい)








というわけで、ここからが【本題】。




「電撃G's magazine」と「メガミマガジン」だけはかれこれ10年以上の購読歴があるのですが、まさかべびプリがOVAとはいえアニメ化を果たすなんて思いもしませんでしたね。




「19人もの姉妹」とか「史上初の0歳児ヒロイン」とか、最初に企画が明らかになったときの衝撃は今も忘れません(笑)




「G's」が今より薄くてサイズが一回り小さい頃から読んでる「G's」フリークとしては、今回のべびプリアニメ化には並々ならぬ感慨がありました。(シスプリは途中から入ったので余計に)




だから、




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行ってきちゃいました、「新宿バルト9」で開催された1週間限定のレイトショー上映。


東京の「新宿バルト9」と大阪の「梅田ブルク7」の3Dシアターでのイベント上映です。






【1回目:7月9日(土)21:20の回】




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「初日舞台挨拶」の回です。


登壇者は、「稲垣隆行」監督と、何と原作の「公野櫻子」先生。




ゴッド(ママは作品中に存在するので神)が降臨するなら行かずばなるまいて!と、このためだけに「KINEZO(ネットによる前売りシステム)」に登録しましたよ。(劇場窓口より早く入手できるから)


販売開始(3日前の0時)から繋がらないKINEZOにヤキモキしながら、一度完売表示が出て諦めて朝方再度アタックしたら復活しててゲットできたチケット。




場所は劇場の真ん中辺りで、3D観賞にはかなり良席でした。(場所によっては立体映像が見にくいこともあったみたいです)




30分の上映が終わり、司会者が「どうぞー」と登壇を促すと、何と公野先生は客席にいらっしゃいました。


多分C列あたりだったと思いますが、まさかゴッドと同じ会場で観賞できるなんてビックリ!!


(ちなみに、登壇はナシですが「霧賀ユキ」先生も会場で観賞しておられました。)




どうやらゴッドも初見だったみたいで、その注目の感想は・・・


「こんなにおっぱい映画だとは思いませんでした・・・(笑)」


謝る、稲垣監督。会場、大爆笑。


そうだよね、べびプリ知らない人が見ても多分同じこと言うよね(笑)




原作者として脚本に注文は特になかったみたいですが、「水着のシーン」はお願いしたのだそうです。


それが、まさかのあんな「おっぱいアニメ」になるとは神にさえ予測不可能だったようですね。


まぁ、原作のイメージで観るとビックリしますが、自分は初見でも抵抗なくなったかなぁ。


実際19人もの姉妹がいっぺんに行動して、半分くらいが元気いっぱいの小学生以下だったら、アレくらい騒々しく落ち着かないと思いますね。




19姉妹というぶっ飛んだ設定は、シスプリの後継作品として話が始まって、「やっぱり中高生あたりが一番ストーリーが盛り上がるよね」→「6人じゃ少ないからちょっと小学生も入れてみようか」→「この業界小さい子好きな方が多いよね」→「0歳児ヒロインって新しくない?」→「べびプリは19姉妹」という過程があったようです。(コレはべびプリラジオでも話題になってましたね。)




でも、そこは単にノリで決めたわけではなくて「同じ年齢帯でキャラが被らないように設定を付けている」そうです。


よくABCなどと分けることもありますが、だいたい同じ行動をとってる姉妹をまとめると、ハチャメチャ役・クール役・仲立ち役がちゃんといるなぁと。




ちなみに、先生ご自身が一番自分に近いと思っておられるのは「星花」だそう。


「一番中立的な立ち位置」というのが理由でしたが、コレは意外。


自分的には、博識もあり、日記で物書きでもおかしくない文才がありそうな「吹雪」じゃないかと思いました。


一番お好きなキャラは「夕凪」、ただいマジカルー♪的な場を一気に明るくしてくれるところがお気に入りだそう。


自分は・・・・・あ、別に知りたくねぇよ?と?ハイハイ、すみません(笑)




生ゴッドを拝見したのは当然初めてで、公野先生は後書きを書くのも好きじゃないという滅多に表には出てこられない方なので、感激ひとしおでした。




稲垣監督のお話も興味深いものでしたね。




特に注目の3Dという点には非常にこだわったとのこと、観ていても分かりました。


最初から3Dでの制作を前提にした作品は初めてなんじゃないか?とおっしゃてました。


3D処理は、単純な遠近感(立ち位置)というだけではなく、アホ毛や電車の窓に映る顔に到るまで別々の作画をしたため通常の30分アニメ制作の3倍近い手間がかかったとか。


原作小説では海に行ってる旅行先も、3Dが映える環境ということで山に変え、細かい構図も3Dで見栄えのすることを念頭に置いたという、まさにそのこだわりは筋金入り。


以前、某電器量販店の店頭で3DTV体験会なるイベントがあって、「コレはただのパタパタ劇場(紙人形劇)か・・・」とがっかりしたイメージで劇場に行ったので、べびプリの3Dを見た感動は本当に凄かったですよ。




シナリオも60分で作れそうなものを削って削って30分にしたとか、設定もシリーズで制作できるくらいの分量があるとか、監督からはそんな話もありました。


OVAながら、これだけこだわって作ってもらえてトゥルー長男(誌上企画から使われているファンの呼称)冥利に尽きますですよ(笑)






【2回目:7月9日(土)22:45の回】




初日舞台挨拶(初日初回上映)の直後の回ですね。


上映終了が23:20で終電が怪しい時間になりそうでしたが、リピーター特典(3回視聴)を考えたらもう一度観ておこうかな?と。


初回の初日舞台挨拶回がネットの方で完売していたせいか、この回が初見となったト長(トゥルー長男の略)もいらしたようで。




たまたま隣にいらしたト長さんは、そうでした。


前の回で観て既にあの衝撃を知っている自分としては「まぁ、観てみてくださいよ。」としか言えませんでしたね。


上映終了後の彼の苦笑いを忘れません(笑)




でもぶっ飛んだ内容だった割には何故だか受け入れられちゃったのは自分と同じだったようで、途中までべびプリ話しに花を咲かせつつ帰りましたよ。


彼は小説になってから入ったという珍しいト長さんで、昔話をしてあげたら非常に興味津々のご様子でした。


「明日にでも公式ファンブックを探してみる」とおっしゃってました。


アレは今までのべびプリの歴史が集大成されてるので、ベテラント長さんにも新米ト長さんにもおススメしたい1冊ですね。




彼とも一致したのですが、やっぱりべびプリってマイナーなんかな?という・・・。


小説から入った彼は近くの本屋で小説を買おうとしたんですが入荷なしだったそうで、取り寄せてもらったのだとか。


近くにもなかなかト長がいないっていうのもね・・・。


自分が初遭遇したベテラント長だったらしく、ずっと感心されっ放しだった。ちょっと気分が良かったよ?(笑)


まぁ、好きなものは好き!なんだから、それでいいよね。






【3回目:7月10日(日)22:25の回】




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はい、もう翌日には観に行ったんですね(笑)


毎週の休日出勤続きで貴重な休日だったので昼間はゆっくり体を休めて、とっぷり日が暮れてからこの日の2回目の上映を観に行きました。




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無事3回見終えて、リピーターキャンペーンの「メッセージカード全種類セット」をゲット。


実はこの日の観賞は予定になくて最終日に観てもらえばいいやと思っていたのですが、この日にチョット無理して行っておいて正解。


新宿の交換は最終日には終わっていました。(梅田はまだ交換可能だったみたいです。)






【4回目:7月15日(金)20:15の回】




というわけで、都合4回も新宿ブルクに出向いたんですね。


でも、全てのイベント上映13回に皆勤賞だった強者が1名いらしたので、その人に比べたらカワイイもんですね。


氷柱Tシャツを身にまとった彼には誰も勝てません(笑)




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この通り、最終上映は「楽日舞台挨拶」の回でした。


登壇者は、キャストの声優さんで、ママ役の「桑谷夏子」さん、氷柱役の「藤田咲」さん、蛍役の「内田彩」さん、星花役の「三森すずこ」さんの四方。


べびプリラジオのお二人と、EDのお三方ですね。




声優さんが登壇するということで予測はしてましたが、この時のKINEZOのサーバーの重いこと、重いこと。


単にアクセスしづらいばかりか、やっと確認画面にたどり着いてもエラー画面が表示されると取得した座席が無効になって振り出しに戻るという鬼畜システム。


何度となく折れそうな心に鞭打って、やり直し続けましたよ・・・(トオイ目)




このときに確信しましたが、こうして振り出しに戻ってしまうのは自分だけではないらしく、ゴッド回のときに一度完売したはずの座席が復活したのは、座席が復活したのではなく、一瞬満席になるもののサーバーによって振り出しに戻ってしまう人がいて、その人がやり直している最中に一旦予約された座席がフリーになるみたいなんですよね。


だから、やり直すたびにブロック指定するとさっきと違う座席が空席状況に表示されるんですね、アレ。


そんなシステムのおこぼれでゲットしたこの座席、行った人は分かると思いますが、前から4列目でしかもど真ん中というかなりの良席。


3Dも程よく観れて、舞台挨拶もかなり近くで見れて、ずいぶんラッキーな席でした。




舞台挨拶で一番興味深かったのは、「続編があるなら、どんな続編を望みますか?」という質問。


内田彩さんは『戦隊物』、さすがに19色は無理じゃなかろうか?(笑)


藤田さんは『学園での光景』、「氷柱は色気がないので頭で勝負できそうな場を」だそうで。


確かに、アレだけ個性の強いメンバーがクラスでどう過ごしてるのか気になりますね、みんな学年が違うからクラスでは家族相手には見せない顔もありましょうし。


三森さんは『運動会』、すかさず「やっぱり揺れるおっぱいが観たいのか?」というツッコミ。


冒頭で作品の感想を求められた三森さんは「3Dのおっぱいの表現が凄い」と発言したばっかりに、舞台挨拶中おっぱい大好きキャラになってしまいました。(笑)


最後に桑谷さんは『2時間くらいの大作』、ソレはマテ!と会場一同が失笑する中「いや、もっと長い尺で見たいなって言う意味で!」と弁明する姿は面白かったです、さすが桑谷さんしっかりオトしました(笑)




しかし、「藤田咲」さんの話術は本当に神ですね。


「アニメTV」でレポーターしてた頃を知っている自分としては想像がつきませんです。


(何でか印象に残ってるんです、ミクの中の人が同一人物と知ったときの衝撃は今も忘れません)


というのは、関東地方は舞台挨拶中に結構大きくて長く揺れた地震がありまして(確か茨城で震度5だった)。


会場内がチョットザワザワしてるんですけど、司会者は何事もないように進行してるんですよ、絶対揺れたの分かってるはずなのに。


会場内は「どーすんの、コレ?避難とかするの?」ってな空気が漂ってて。(上映前の注意事項でも流れるじゃないですか?)


その時に、藤田さんが一言「揺れてるねぇ!」と言うと、その空気が一変したのが分かりましたね。


ザワザワが止んで、また地震前と同じように舞台挨拶にみんな集中するようになりましたから。


あの頃の藤田さんを知っている身としては、率直にスゲェなぁーと感心しました。






【まとめ】




何じゃ、こりゃあーーー!と思ったあの日から約3年。


どう考えたって存在するわけがない19人姉妹というトンデモ設定。


でも、「家族」っていうのが本当にズルイ。


特に日記なんて見てるだけで思わずほっこりしますよ、そうか、そうかっていう。


「シスプリ」は途中から入ったのもありますが、自分は「べびプリ」の方が好きですね。


「シスプリ」も家族だけど兄妹に特化しているので、いわゆる「妹萌え」である一方、


「べびプリ」は姉もいる、妹もいる、しかも年齢がみんな違う、いうなれば「家族萌え」ですよ。


3年もこのキャラたちとの付き合いがあると、視点が本当に家族になってくるんです。




だからこそ、アニメ化で動いてしゃべって、しかも映画館の大スクリーンでそれを見る日が来るという感激はひとしおでした。


今じゃ、日記はちゃんと声付きで脳内再生される様になりましたよ、ト長力がレベルアップ(!?)しました。


しかし、まだまだ終わるはずがなかった・・・(続く)










【誰も要らない情報】




一番好きなキャラは、麗(九女)です。


鉄道ネタの事はほとんど分かりませんが、氷柱と比較してツンデレ度が中途半端なのがいい。


一番大人気の氷柱は筋金入りのツンデレキャラなわけですが、麗のそれはどこかまだ素直さがありますよね。


麗の男嫌いは徹底してますが、時々そこが緩む、そういう子どもらしい中途半端さが見ていて微笑ましいです。




嫁にするなら蛍(五女)、あぁいう緩衝材的存在って必要だよね。


娘にするなら観月(十五女)、「じゃ」って語尾が本当にかわいい。




・・・いい加減、コレくらいにしとこうか(笑)