一般論で語り、人を傷つけるセラピストにならないために。 | 毎日をちょっぴり生きやすくするあべもん(安部源生)のブログ

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作業療法士という生活を支える仕事をしています。講演会を全国10ヵ所以上でやっています。内容はセラピスト向けぁと筋膜、東洋医学、心理学。一般向けだとストレスケア、コミュニケーション など


「普通は○○だ」と一般論で語ることは、
その「普通」に当てはまらない人を傷つけていることです。

そうならない様に「一般論で語る」という事を考えてほしいのです。

今の日本はある程度生き方は自由です。
結婚相手や仕事を自分で選べない、
なんてことはそうそうないはずです。

生き方が自由であるなら、
「普通は○○だ」と誰にでも当てはまるものはないし、
一般論で語ることはできないはずです。

むしろ、
当てはまらない人を傷つける行為になります。

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セラピストって一般論で語りがちな気がするのは僕だけでしょうか?

退院の方向先を決める際に
「普通は親の介護するでしょ?」とか。
親を介護しなくてはいけないという事はないです。する自由もありますが。

虐待や育児放棄など「毒親」という言葉が広まってきた世の中で各自の家庭環境を「普通」という言葉で片付けるのはナンセンスだ
と感じるのは僕だけでしょうか。

他にも患者さんに指導をしているときに
「普通はこれでわかるでしょ」とか。

世代も違えば時代背景も変わります。
戦前世代の方から
「授業もなくて竹槍ふるってた」
「満州から引きあげてきた」
「今は寂れている商店街も昔は汽車がとまっていた」
なんて話を聞いてると「普通」ってなんだろう?と考えます。

自分の「普通」と誰かの「普通」を近づけることはできますが、
同じにはできません。

相手に自分の普通を押し付けるのではなく、
まずは相手の普通を認める、
それが難しくても相手の普通を聞くことから始めてみませんか?

患者さんだけに限らず、
人と話すときに1度「普通」って何か考えてほしいのです。

その上で「自分は普通ってこう思う」という様に伝えてほしいのです。

「普通」に傷つく人が出ないように。

少し意識してもらえると嬉しいです。


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