最愛の妹にギアスをかける事を躊躇うルルーシュは‥‥
という事でコードギアス・反逆のルルーシュR２ TURN 25 「Re;」の感想です。
重傷をおして再度出撃しようとする藤堂
「はじめた責任は取らねばならぬ」
これはルルーシュがしようとしている事でもありますね。
「人々を指揮いる資格とは」と藤堂が続けた後に、シーンが変わってナナリー
「お兄様に、この世界を手にする資格はありません」
そしてルルーシュの
「現実は様々なものによって支配されている、あがらう事は必要だ」
という言葉の後にまたシーンが変わって、スザクと戦うカレン
「そのために、レジスタンスとして戦って来たのよ！」
そしてまたシーンが変わって、と、この戦いにかかわってきた人々のそれぞれの想いが言葉を繋ぐようにして語られて行きます。
「ダモクレスは、憎しみの象徴になります。憎しみはここに集めるんです。皆で明日を迎えるためにも」
ナナリーがしようとしていた事は、ルルーシュが目指す「ゼロ・レクイエム」と同じ事？
ルルーシュと同じように、ナナリーも波乱の人生を歩んで来た。「お兄様の純真無垢な妹」ではなく、強い意志を持ったひとりの人間として成長し、選択し、ダモクレスの鍵を持って、ここにいる。
それを知ったルルーシュはナナリーに対してギアスを使う。
アーニャとジェレミアの激しい戦いと、その後の衝撃の展開！
アーニャのモルドレッドにサザーランド・ジークを爆破されたジェレミアは、ザザーランドで突撃し自爆させてモルドレッドを半壊させ、最後は生身で突入！
「記録せよ！ ジェレミア・ゴッドバルドを！ お前に敗北をもたらした、記念すべき男の名前だ」
半壊したモルドレッドのコックピットにいるアーニャに剣を突き付けるが、アーニャにかけられたギアスに気付き‥‥。
その後、何がどうなってああなった‥‥（笑）
スザクとカレンの激しい戦いについに決着がつく。互いの最後の攻撃。半壊したカレンの紅蓮はダモクレスから落下、ジノのトリスタンに助けられる。そこからジノが見上げたスザクのランスロットは爆発、スザクの生死は不明のまま、公式にはここで死亡した事になったようです。
ナナリーは必死にギアスに抵抗するも、ダモクレスの鍵を渡してしまう。
「ナナリー、お前はもう立派に自分の考えで生きている。だからこそ俺も、俺の道を進む事が出来る」
「はじめた責任は取らねばならぬ」という藤堂さんの台詞はこのシーンにかかっているんでしょう。
責任を取るのはナナリーではなく、自分だと。
ルルーシュは自分の目的はけっして言わず、理解を求めようとはせず、ナナリーの前では悪の皇帝の仮面をかぶり続ける。
「全世界に告げる！ 私は神聖ブリタニア帝国ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである」
ルルーシュの手で発射されたフレイアが戦争の終結を告げる！
「今日この日、この瞬間をもって世界は我が手に落ちた。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる！ 世界は我に従え！」
そして２ヶ月後。ルルーシュによって統一され支配される世界。
皇帝直轄領となった日本で黒の騎士団やルルーシュに反逆したもの達の処刑が行われようとしている。
パレードに集まった人々の間には、ルルーシュを賛美する声はひとつもありません。
シュナイゼルがしようとしていた事もおそらく隠蔽されたままでしょう。ルルーシュがすべての悪の根源だと思い込むよう、この２ヶ月の間、逆らうものには徹底して弾圧を行い、絶対悪としての存在を世界に示し続けたのでしょう。
そんなルルーシュのパレードの前に、ゼロが現れる。
どこかの教会でルルーシュのために祈るC.C.
「まさか、ルルーシュ達がやろうとした事って」
最初にその意味に気付いたのはカレン。
ゼロは銃撃をかいくぐり、ジェレミアを飛び越え、ルルーシュに剣を突き付ける！
「予定通り、世界の憎しみは今、この俺に集まっている。あとは俺が消えることで、この憎しみの連鎖を断ち切るだけだ」
ルルーシュが善政をしいて世界を平和にするというシナリオだってあったように思うんですけど、ルルーシュが自分のしてきたこと、人々にギアスをかけてきた事の代償として選んだのは死だったようです。
シュナイゼルに、「ルルーシュ」ではなく「ゼロ」に仕えるようギアスをかけたのは、今後の事を見越しての事だったんですね。
そして悪の皇帝ルルーシュは死に、ゼロは英雄となる。
「これはお前にとっても罰だ。お前は正義の味方として仮面をかぶり続ける。枢木スザクとして生きる事はもうない。人並みの幸せを、すべて世界に捧げてもらう。永遠に」
「そのギアス、確かに受け取った」
ゼロの剣に貫かれたルルーシュは壇上から転落し、下で反逆者として繋がれていたナナリーのもとへと滑り落ちる。
ナナリーはルルーシュの手にふれ、ルルーシュの真意を知る。
ルルーシュが最後に聞いたのは、ナナリーの「お兄様、愛しています」という言葉。
人々が英雄ゼロに歓声を上げるなか、ルルーシュにすがりつき、泣き叫ぶナナリー。
「ずるいです。私は、お兄様だけで良かったのに。お兄様のいない明日なんて。そんなの‥」
そして、ルルーシュのいなくなった世界。
カレンがルルーシュに話しかける形で、その後の世界の様子が語られる。
ルルーシュによって作られた「戦争のない」世界が、ずっと続くことになるのか否かは、残された人々次第という所でしょう。
現実の世界だとまあ色々ありそうですけども、この世界は長い平和の時代を迎えたと思いたいですね。
アーニャとジェレミアのその後にひっくり返りそうになりましたが‥‥。
どこかの田園地帯。馬車の運ばれる藁の上で空を見上げているC.C.
「ギアスという名の王の力は、人を孤独にする。すこしだけ違っていたか。なあ、ルルーシュ」
常に予測の斜め上に数段飛ばしで突き進む、コードギアスもついに最終回を迎えました。
主人公が正義ではない、悪逆無道な事も平気でするという主人公という特殊な物語ゆえに、道義的、倫理的な事柄を横に置いて見なければならず、色々思う所もありましたが
毎週毎週が本当に楽しかったです。
感想書くために数回見直しましたが、ナナリーの最後の叫びのシーンは何度見ても一緒に爆涙してしまいますね。
スタッフの皆様、声優の皆様、本当にお疲れ様でした。
C.C.は最後まであの縫いぐるみを手放しませんでしたね（笑）
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