![アーディで行こう](https://stat.ameba.jp/user_images/20111105/10/aadydeiko/5e/6b/j/o0300019911591856473.jpg?caw=800)
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タトワンからバスに乗るには、オトガルではなく、町の中心部を貫くワンへの幹線道路沿いに並ぶバス会社の事務所でチケットを買うのが一般的。通りの両側に点在していますが、固まっているので30分もあれば全ての事務所を回ることができます。
ディヤルバクルには夜までに入ればいいので、タトワン午後発の便がいいのですが、朝を逃すとどこも15時発以降しかないとのこと。5時間くらいかかるので、子供連れで、宿も予約していない私たちにはちょっと遅い。
というわけで、11時発があったワンギョル・ツーリズムのバスに決定。運賃は25TL。妥当なところです。
翌日、タトワンのバス事務所前で直接乗るのかと思いきや、セルヴィスで町外れのオトガルまで移動。オトガルでは11時半になってもバスが現れず、タトワン県の県都(といってもタトワンの方が大きい)ビトリスに拠点を置くビトリス・タチのバスがイスタンブールから到着し、大荷物を持った客がセルヴィスで町へ移動するのを見ているうちにようやくバスが到着、出発したのは12時近くでした。
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ディヤルバクル、ガジアンテプを経て地中海沿いのメルスィンまで行くこの日のバス車体はメルセデスのTRAVEGOです。後輪2軸の大型タイプですが、ワンギョルの車両にはトイレがついていませんでした。パーソナルビデオもなし。ちなみに、Gölüとは湖のことなので、会社名は「ワン湖」。マークも丸にワン湖の形をかたどったものです。ワンに拠点があるバス会社のうち、ベスト・ワンと優劣つけがたい大きな会社です。ワンに行く旅行者はどこかでお世話になるのでは?
バスは川沿いにどんどん高度を下げて行きます。タトワンの標高が1726m、ビトリスが1545mに対して、イラクへと流れるチグリス川沿いとなるディヤルバクルの標高は670mしかありません。
右の写真はチグリス川沿いに出たところにあるバトマンのオトガル。旅客の動線を短くするため、日本の新しい空港のように半円形の建物としたトルコ田舎町の典型的なバスターミナルです。ハサンケイフ遺跡への入り口でもありますが、今回はパス。標高は560mしかなく、チグリス川沿いに近づくにつれて日差しが強くなったこの日も、2年前に初めて来たときと同様、ほこりっぽいオトガルでした。
今回のバスの経路でもわかるとおり、アダナ~ガジアンテプ~シャンルウルファ~ディヤルバクル~タトワン~ワンorドゥバヤズットというのはトルコ南東部を東西に貫く大幹線ですので、ここバトマンのオトガルにもさまざまなバスが停車中でした。
右の写真は地元スターバトマン。トルコ語やアラビア語では語尾のRを発音するので、スタル・バトマンですかね。
アクサライ経由アンカラ行きなので、アダナあたりから夜行といった感じでしょうか。メルセデスのtourismoという最新車種です。
2台目のバスは、ハットゥシャシュ・アクセス スングルル乗換えでも触れたチョルム拠点のリデル・ツーリズム。ここからディヤルバクル、エラズー、スィワス、トカットと進み、拠点のチョルムに寄り道して黒海沿岸のサムスンまで行きます。今から出たら、サムスンは翌朝着といったところでしょうか。
このバスはセトラという、ダイムラーベンツ傘下のドイツにあるバス車体メーカーのもので、トルコの長距離バスに使われるものとしては10年前なら最高級ブランドだったらしいです。昨年子会社のリデル・アダナに乗った際も、テムサの最高級車種、ダイヤモンドだったことを考えると、チョルム拠点ながらこのバス会社は高級車を使う傾向にあるということでしょうかね。リデル・アダナのダイヤモンドについては、カッパドキア・アクセス アクサライ乗換えという選択肢をご覧ください。
3台目は、クルド人の町シイルトを拠点とするシイルト・ペトロール。コンヤ、アフヨン、ウシャクを経由して遠くイズミールまで行く便です。パーソナルテレビ、ビデオ、オーディオ、WIFI完備の後輪1軸タイプのメルセデスtravegoです。
トルコの長距離バスでは、車内でジュースやらお菓子、あるいはリフレッシュのコロンヤ配りなど、いろいろとサービスしてくれるのが一般的です。ミネラルウォーターもカップ入りのを取り放題なので、心配無用。この便の客室乗務員はイケメンの彼。これがまた若いのに無類の子供好きで、うちの娘を運転席の後ろに連れて行ってくれたり、運転席に座らせたり(もちろん休憩中)、自分のケータイをおもちゃにしたり、ヤルム(0.5TL)の硬貨でコイントスしたり。おかげで娘も5時間かかるディヤルバクルまで退屈することなく到着できました。1年前にはリデル・アダナの客室乗務員に抱っこされて顔がちょっと引きつっていた娘も、今年は慣れたのか全開で遊んでいました。ずっと遊んでくれて、ありがとう。