エジプトの混乱は、こちらの予想を超えた勢いで拍車がかかっていますが、28日の金曜日にはヨルダンでも反政府デモがあったと報道されています。
私が見る限りBBCでは報道されていませんが、アルジャジーラでは英語版HPにアップされています。
http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2011/01/2011128125157509196.html
掲載されている写真は、アンマンダウンタウンの西行き一方通行、キングタラール通りで、スークを過ぎて毛皮屋やマット屋が並んでいるあたりですね。
デモ隊の矛先は今のところ、アブドゥッラー国王ではなく、リファーイ首相のようですが、今後どうなっていくか、注視が必要でしょう。アブドゥッラー国王はヨルダン一の働き者だと思いますが。私が見る限り、基本的にヨルダン政府というところは、1割の働き者と、4割の高給ぼったくりと、5割の安月給でいいから年金欲しさに仕事にしがみついている人で構成されています。
さて、報道で判断する限り今回の首都アンマンのデモは、まだまだ「官製デモ」であるようです。金曜礼拝の後、アルフセインモスク前から西へ、キングタラール通りを市庁舎あたりまで行進するというのは、政府が許可するデモの形態ですから。ということはまだ政府がデモを「コントロールしている」ということでしょう。これが、このルート以外で発生したり、金曜以外の平日に起きたりするようになると、政府の手を離れた危険水域に入ったと判断できると思います。
現在中東を訪問している方、みなさんの安全を祈ります。