で、ここではタイトルのとおり3Dプリンタについて書きたいと思います。最近、TwitterやFacebookでクリス・アンダーソン氏の著書「MAKERS」に触発されたと思しき意識高い系の人達が「海外ではこんなにデジタルファブリケーションが盛り上がっているのに日本は全然ダメだ!」「3Dプリンタ系のスタートアップすらいない!」「3Dプリンタのビジネス見本市すら行われていない!」と言っているのをよく見かけます。
しかしそういう人達に言いたい。
おめーらのリサーチ力がねえだけだろ
3Dプリンタの販売をやっている企業もあるし3Dプリンタでの出力サービスをやっている企業もあるし、だいたい製造業なんてとっくに業務用3Dプリンタを導入しているし。なので業者向けのビジネス見本市に行けば3Dプリンタなんて普通に展示されています。
しかし私がオススメしたいのはタイトルどおりワンフェスです。なぜならモノ作りに3Dプリンタを取り入れている個人・企業の作品や生の声に直接触れられるからです。それにビジネス系見本市よりも取っ付きやすく普通にイベントとして見て面白いし、何より「モノ作りとは何か?」が理解できる。私はコミケやワンフェスといった個人の二次創作を扱う即売会系イベントこそ日本のモノ作りの真髄を表していると思います。
一般社団法人3Dデータを活用する会・3D-GANでは、毎回1島を貸し切って3Dデータを使った活動を行っている企業・団体で一纏まりになって共同出展しています。なんというか”3D島”という感じ。
3Dプリンタや3Dプリンタで出力されたものを一気見したい人にはマジオススメ。
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このドラゴンもなんと3Dプリンタ製!フルカラー出力の機種で作られたそうです。
こちらは株式会社ホットプロシードで見た光造形式3Dプリンタ「B9Creator」。
液体の中からミクさんが!光造形式の3Dプリンタでは液体状の光硬化レジンを使用するので、まるで液体の中から造形物が浮かび上がってくるように見えます。ちなみに販売価格は税込み52万5000円でレジンは1kg2万円。高い!と思うかもしれませんが、1㎝立法あたりで換算すると200円なのでまあまあかなという感じです。型から量産する手法だと絶対に湯口などロスする部分が出てくるからそれが無いだけでもエコと言えばエコだし。
こっちはフィラメントを積層するタイプの3Dプリンタ「Blade-1」。価格は13万6500円。なんかすごく静かな機種でした。
あと今回のワンフェスではローランドも3Dプリンタを出展していました。
こちらは3Dプリンタではありませんが、データをもとに様々なステッカーやアイロンプリント用のシートを出力できるデジタルデコツール「iDecora」。機能はこの記事をご覧下さい。
今回はワンフェスらしくiDecoraを使って作られたデカールが展示されていました。
こちらは現時点でおそらく世界最小と思われる3Dプリンタ「iModela」。価格は税込み78,750円。これは素材を積層するのではなくワックスやアクリルなどの樹脂素材を削って形を作る切削タイプの機種です。機能についてはこの記事をご覧下さい。思えば私が初めて見た3Dプリンタはこれの昔の機種のモデラでした。今から14年くらい前でしょうか?当時は家庭用でもずっと大型で価格も30万円以上しました。それが十数年でこんなに小さくなって価格も10万未満に。テクノロジーの進化ってすごい。他にも3Dプリンタで作った作品を出展していた企業や個人のディーラーがたくさんいたのですが見落としてしまいました(後からガイドブックを見て知りました)。ということで3Dプリンタについて日頃から云々言ってる人はワンフェスはマジ必見です。
しかしここまで書いておいてなんですが、ワンフェスは取材するより自分自身が出展する方が断然面白いです。夏に出展しようかな。- 初心者Makersのための 3Dプリンター&周辺ツール活用ガイド/水野 操
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