B.A.D. チョコレートデイズ(3) (ファミ通文庫)/綾里けいし
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【『B.A.D.』な人たちの日常と過去に迫る短編集第3弾!

どうしてこうなった……。
七海が挑発し、白雪がプライドを賭け、繭墨が油を注いだ料理対決という惨状に、僕は頭を抱える――『クッキング・オブ・ヘル』。
学校の時計塔で少女たちが消えてゆく。友人を助けるため、立花梓は再び嵯峨雄介に助けを求めるが――『さよならの時計塔』。
桜の下で、繭墨あざかはただ不吉に美しい。それ故に僕は絶望するしか出来なかった――『僕が彼女を理解できない不条理』
他、全4編で贈るチョコレートデイズ・セレクション第3弾!】
(アマゾンから引用)


■ 感想とか色々

繭墨あざかと小田桐勤の休日
正確には小田桐くん視点で1本、同じ時間軸であざかさん視点でもう1本
小田桐くんのとこって来客多いなー(笑)
と思ってたら繭さんとこにも辿り着くことのできなかった来客が。
幸仁のメールのときの落差が小田桐くんにも伝わりました、嵯峨くんと幸仁の関係やばい


クッキング・オブ・ヘル
料理対決
かと思いきや七海は不参加、綾と白雪さんを生徒に、小田桐くんを先生に、料理教室
作るのはから揚げ。審査は男性陣。引っ掻き回した繭さんはわれ関せず
と言っていたけど嵯峨くんは味見してないよねよかったね!
嵯峨くんと幸仁がどう見たってらぶらぶなんだけどなにあれ!
なんでいっつもあの子嵯峨くんの後ろに隠れるの!? 可愛すぎる。
初恋の人が白雪さんだったので「小田桐くんとの将来結婚宣言」読んで泣いて別室で嵯峨くんに慰められてるとかほんとなんなの可愛いなー!!
小田桐くんと将来結婚する予定の女性が2人(笑)、小田桐くんて怖い者知らずっていうか学ばないっていうか「えっ ちょっ おま」てことを平気でやりますよね、喧嘩している女の子の間に割り込むとか怖すぎて出来ないんだけどよくやるなこいつ。勇者か。勇者なのか。愚者と紙一重だ。
しかもあの2人を優しいと形容するとかこいつの眼は節穴か。
「妄想お疲れ様です」なので、ええと率直に言って なにこの子達電波?
「寝言は寝て言え」。


さよならの時計塔
嵯峨くんと空気の読めない立花梓
時計塔に閉じ込められた女の子と、引きずられていった女の子
探す女の子は2人? 異界の中では気持ち次第。
女の子怖いよ第二弾。平和に行こうぜ平和に… ほんと……。
嵯峨くんを「優しい」? ああまあ確かに優しかった、のかも、なー……
嵯峨くんは好きだが、「優しい」から好きだと思われるのもなんだか癪なので、あの人は優しいとか優しくないとかそういう線上には置かないけど。

そういや「関係の修復」ってあんまり考えたことなかった(最後お見舞いに友達が来る)
友人同士で決裂したときは「いやそれ直すの無理だろ(笑)」てなるし、仲直りさせる余地を残した喧嘩の仕方や別れなので、ああそのうち仲直りするんだろうなーってなる。
別れたカップルの場合は付き合っている最中と付き合うまでの関係による、「この人は別れた相手と友達になるの無理そうだなー」ってのと「ただれた友達関係続けそう」っていう2つ。あだるてぃー。
やることやってて「あ、そんなさっぱりなんだ」もあったので(Dクラッカーズの茜さんと旦那/最後茜さんが啖呵切って人生使った鬼ごっこの始まり/姐御マジ姐御)けっこう予想しがたいときもある。

この子たちの場合、なにも解決、していないけどね!
嵯峨くんがフェードアウトしてるけど、まああそこ掘り下げたら嫌いになってたかもだからいいや
あの子があんな…トラウマ関係とはいえ、不機嫌になるのは、珍しい、かな?
トラウマ直撃だと不機嫌だけどさっさとバット振っているようなイメージなので。
いいはなし、だったので、いいはなしですね、と言っておく

「助けない」側の自分が言うのも変だけど、助けなければいけないのなら、凜子さんだけ助けるんじゃないかなあ、八重は望んで行ったわけだし
「自分を憎んでいる人間を本気で助けたいと思えるか?」は然程でもねえよ
「自分が憎んでいる人間を本気で助けたいと思えるか?」だったら楽しかった

黒い洋傘に紅い着物の少女。
短編集第一弾収録「私が先輩に恋した非日常」の続編?


僕が彼女を理解できない不条理
目を覚ました僕の前には異常な状態の死体、死体、死体
杭を打ち続ける得体のしれない女、恋慕い焦がれた僕の神、狐との取引の終わり
これはけっこう好き、なにもかもから自由になった気分はいかが?
「僕の神」と言ったのもあるけど。それなのに繭さんは自分のことを化け物だと言ったのも面白かった

イラストレーターはKonaさん!



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→(短編集第2弾の感想


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